中国と日本、生活するならどちらが良いか。
考えました。
今となっては日本が断然良い。
初めて中国で暮らした20年前、自由な国でした。
江沢民から胡錦涛に代わる時代でした。
鄧小平から江沢民に代わるときは少し危うい感もあったのです。
全ての権力を持とうと画策しましたから。
しかし、胡錦涛が副主席になり、国家主席になると改革開放路線が復活。
利益の上がらない国営企業が払いだされ、民間企業が増加しました。
汚職も蔓延しましたが、経済がぐんと膨らんだ時期です。
丁度私が暮らした時期です。
人民も陰では自由な意見を述べるようになりました。
時代は変遷します。
習近平が副主席から国家主席となり再び不穏な空気が流れました。
最初は不正をただすとの名目で次代の首席候補をすべて追い落としました。
更に任期の延長を可能にし、すべての権力を掌握しました。
今の中国は毛沢東の文化大革命時代と似た状況です。
習近平が法律であり、法治国家とは習近平国家ということです。
権力さえ握ってしまえば民主国家でないため統制が効くのです。
誰も反発できなくなってきています。
あの江沢民さえ、ぐうの音も出せない。
それ程、力を付けてしまった。
その政権が少し揺らいでいます。
理由はコロナウイルスによる経済低下。
そして、米国との経済戦争。
米国の締め付けはボディーブローでかなり効いています。
日本とEUは米と結束し、今、中国を経済的に締め付ける時です。
それが習近平体制に終止符を打たせる唯一の手段です。
一党独裁の政権と言えども、人民の不満の声が大きくなるのは怖いのです。
今はそれでも経済的に右肩上がり。
伸びは止まってしまったけれどもマイナス経済にはなっていない。
今の中国人民は政治に無頓着です。
というより、政治に期待をしていない。
しかし、生活に困るようなことがあれば、
今の生活が守れないようなことがあれば、
不満が政治不信に動き出します。
ところが、今の中国はどちらに転んでも、良い結果にはなりません。
香港経済がこけて、深圳もこければますます経済が止まります。
その時こそ人民のうねりが、政治を変えられるのですが。
残念ながら、中国は人民が結束しない。
私が生きている間に、うねりを見ることは無いでしょう。
習近平の死を待つしか道が無い。