或阿呆達の会話。

　本日３月１５日は、ガイウス・ユリウス・カエサルがマルクス・ユニウス・ブルートゥスらに暗殺された日で、『続日本紀』全４０巻が完成した日で、ムガル帝国皇帝アクバルが非ヒンドゥー教徒に対する人頭税の徴収を廃止した日で、江戸幕府が外国船に対して飲料水・燃料の給与を認める法令・文化の薪水給与令を出した日で、琵琶湖疏水の第１期工事が竣工した日で、ウッドロウ・ウィルソン米大統領がパンチョ・ビリャ討伐のためにジョン・パーシング将軍指揮下遠征部隊１２０００人をメキシコに派遣した日で、ロシア皇帝ニコライ２世が退位させられた日で、三・一五事件が起きた日で、ナチス・ドイツがボヘミアやモラビアを占領してチェコスロバキアが消滅した日で、イランで国内のイギリス資本の石油会社を国有化する法案が成立した日で、ミハイル・ゴルバチョフがソビエト連邦初代大統領に就任した日です。

　本日の倉敷は晴れていましたよ。
　最高気温は十一度。最低気温は一度でありました。
　明日も予報では倉敷は曇りとなっております。







　ある夜の事。

　狐は先輩と一緒に或るカフェの卓子に向ひ、絶えずミルクを舐めてゐた。
　狐は余り口をきかなかつた。が、先輩の言葉には熱心に耳を傾けてゐた。
　「けふは半日自動車に乗つてゐた」
　「何か用があつたのですか？」
　先輩は頬杖をしたまま極めて無造作に返事をした。
　「何、唯乗つてゐたかつたから」
　その言葉は狐の心を知らない世界へ神々に近い世界へと解放した。
　わからん。唯乗つてゐたかつた？ 目的も無しに？ わからん。
　狐は何か痛みを感じた。が、同時に又歓びも感じた。
　人の楽しみ方とは様々なものであるな。面白いものだ。

　そのカフェは小さかつた。
　しかしパンの神の額の下には赫い鉢に植ゑたゴムの樹が一本、肉の厚い葉をだらりと垂らしてゐた。

『マイ・インターン』

　昨日の夜は、映画『マイ・インターン』のＤＶＤを観ていました。

　ジュールズはニューヨークでアパレル通販サイトの会社を経営している。
　彼女の会社は最初はジュールズが独りで始めたのだが売り上げが好調だったので人を雇い会社化した。
　短期間で経営規模が拡大している。
　彼女の夫は忙しくなったジュールズをフォローする為、仕事を辞めて家で娘の世話と家事をしてる。
　ジュールズは公私ともに充実して順調な毎日を送っていた。

　ある日、彼女の会社にシニア・インターン制度で採用された男性・ベンがやってくる。
　彼は７０歳で以前は電話帳を作る会社で部長職をしていた。
　ジュールズは経験豊富なベンを持て余す。のだけれども……。

　監督は、ナンシー・マイヤーズ。
　出演者は、ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ、アンダーズ・ホーム、ジョジョ・クシュナー、アンドリュー・ラネルズ、アダム・ディヴァイン、ザック・パールマン、ジェイソン・オーリー、クリスティーナ・シェラー、など。
　年下の上司と年上の部下というテーマのコメディ映画です。




　会社は成功しているけれども急激に経営規模を拡大させたので組織運営で問題が発生している。
　プライベートでは仕事が忙しくなったので夫や娘と接する時間が激減していてすれ違いが生まれている。
　そして、トップの立場にいる人はとんでもないプレッシャーがかかるし責任もあるしやるべきことは膨大な量となるし悪口は言われるし僻まれるし妬まれる。結果、ストレスが溜まってしまいます。

　ベンは経験豊富で有能なのだけれども、トップの位置に立たないタイプの男性。
　辛抱強くにこやかに的確に簡潔にユーモアも交えてジュールズに接します。

　面白かったですよ。
　楽しめました。