狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

もうひとりのあなたがあなたを見ているのよ。見放されないようにね。嫌われないようにね。

2016年08月20日 21時02分09秒 | その他の日記




 本日8月20日は、ハーリド・イブン=アル=ワリードに率いられたアラブ軍が東ローマ帝国を破った日で、壬申の乱の瀬田川の戦いが行われた日で、ブルガリア皇帝シメオン1世が東ローマ帝国を破った日で、オランダ共和制の指導者ヨハン・デ・ウィットと弟のコルネリス・デ・ウィットが民衆に虐殺された日で、禁門の変が起こった日で、アメリカ大統領アンドリュー・ジョンソンが南北戦争の終結を正式に宣言した日で、孫文らが東京で中国革命同盟会を結成した日で、東京の銀座尾張町・京橋など34か所に日本初の3色灯自動信号機が設置された日で、レフ・トロツキーが亡命先のメキシコにおいてピッケルで襲撃された(翌日死亡)日で、1945年8月15日以後も続いていたソ連軍と日本軍の戦闘で樺太・真岡郵便局の女性電話交換手9名が自決した日で、ワルシャワ条約機構軍の兵士200000名と5000輛の戦車がチェコスロバキアに侵攻した日で、イスラエルとパレスチナ解放機構がパレスチナ暫定自治政府創設に関するオスロ合意に署名した日で、シリア北部のアレッポでシリア内戦の取材中の日本人ジャーナリスト・山本美香がシリア政府軍の砲撃を受けて死亡した日です。

 本日の倉敷は晴れていましたよ。
 最高気温は三十四度。最低気温は二十六度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。






 倉敷美観地区の大原美術館の門の下にぼんやり空を仰いでいる一人の愚か者がありました。
 愚か者の名は狐といつて元は蝶よ花よと言はれて育つたにもかかわらずぽんこつでぼんくらで怠惰な性の為に孤独の荒野をひた走る哀れな身分になつてゐるのです。
 哀れなる哉。愚かなる者。狐は近頃はやさぐれた心持になつていて小刀みたいに尖つた態度で触るものみな斬りかかる目付きなのです。

 何しろ倉敷美観地区といへば名だたる観光地ですから往來にはまだしつきりなく人や車が通つてゐました。
 門一ぱいに当たってゐる油のやうな夕日の光の中に老人のかぶつた帽子や女の金の耳環や男の持つ寫眞機が絶えず流れていく容子はまるで画のやうな美しさです。
 しかし狐は相変わらず門の壁に身を凭せてぼんやり空ばかり眺めて荒んだ心持でゐました。
 空にはもう細い月がうらうらと靡いた霞の中にまるで爪の痕かと思ふ程、幽かに白く浮かんでゐるのです。

 「日は暮れるしお腹は空くしいらいらして暴れたいし邪悪な心持が抑えきれないし、こんな思ひをして生きてゐる位ならいっそ倉敷川へでも身を投げて死んでしまつて鯉の餌になつた方がましかもしんない」
 狐は獨りさつきからそんな阿呆な取りとめもない本気でないことを思ひめぐらしてゐたのです。

 すると何処からやつて来たか、突然狐の前へ足を止めた老人があります。
 それが夕日の光を浴びて大きな影を門に落とすとぢつと狐の顔を見ながら、「お前は何を考へてゐるのだ」と突然に横柄に狐に言葉をかけました。

 「私ですか。私は理由もなくいらいらしていてやさぐれた気分が治まらずほとほと困り果ててどうしたものかと考へてゐるのです」
 老人の尋ね方が急でしたから狐はさすがに眼を伏せて思はず正直な答えをしました。
 「さうか。それは可哀さうだな」
 老人は暫く何事か考へてゐるやうでしたが、やがて往來にさしてゐる夕日の光を指さしながら、「では俺が好い事を一つ教へてやらう。今この夕日の中に立つてお前の影が地に映つたらその頭に当る所を夜中に掘つて見るが好い。きつとお前のいらいらが治まるものが埋まつてゐる筈だから」
 「ほんたうですか」狐は驚いて伏せていた眼を挙げました。
 「嘘ぢや。その道は混凝土ぢや。掘れぬわ。ふおふおふおふお。早く家に帰つて飯をたらふく喰いぐつすりすやすや寝るがよい。ふおふおふお」
 不思議な事に老人の声はするものの老人は何処に行つたのか周囲にはそれらしい影は見当たりません。
 その代わり空の月の色は前よりもなお白くなつて休みない往來の人通りの上にはもう気の早い白鷺が寝床を捜してひらひら舞つてゐました。

 「揶揄われた。orz。見知らぬお爺さんに揶揄われた。orz。ぐぬぬ」
 狐はやはり夕日を浴びて大原美術館の門の下にぼんやりと荒んだ気持ちで佇んで空ばかり眺めていたのでありました。

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『信長の忍び』第9巻/重野なおき

2016年08月20日 19時32分53秒 | 漫画・ゲームに関する日記



 昨日の夜は、重野なおきの漫画『信長の忍び』の第9巻を読んでいました。

 幼い頃、忍びの修行中の身であった千鳥は川で溺れていたところを織田信長に助けられる。
 その時に信長が言った「戦国の世を終わらせる」という言葉に千鳥は感動して……。

 武田の侵攻が止まる。
 武田家の内情を探った千鳥は武田信玄の死という情報をふらふらの状態で持ち帰る。
 信長は織田家包囲網を各個撃破すべくまずは室町幕府将軍・足利義昭が籠る槇島城に向かった……。



 織田信長に仕える女忍びの千鳥を主人公とした4コマ漫画です。

 ギャグマンガではあるのですが、史実に忠実に進行しているところがあるので第9巻では深刻さが増しています。
 今巻も面白かったですよ。
 続きが楽しみです。


コメント (2)
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計算されたリスクを取れ。それは軽率な猪突猛進とはまったく違うのだ。

2016年08月20日 14時07分47秒 | サッカーに関する日記



 明日は明治安田生命J2は第30節の日。
 我らがファジアーノ岡山はアウェのフクダ電子アリーナでジェフユナイテッド千葉様と対戦いたします。
 キックオフは18時です。

 フクダ電子アリーナでの千葉様との対戦はいやだなぁ。
 おまけに夏の試合だし消耗戦になるかなぁ。
 首位のチームを追いかける為にもこの試合は勝っておきたいところです。

 夏場の試合なので走力と精度はどうしても落ちます。
 頭の回転も落ちるので判断力も低下してしまいます。
 やることやれることをはっきりとさせておきませう。
 判断を必要とせず自動的に動けるくらいに練習中にしっかりとすり合わせをしておきませう。
 勇気を持って自信を持って勝ち点3の奪取に固執しましょう。



 明日は楽しい試合が観たいです。
 期待していますよ。

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