狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

平坦な戦場で僕らが生き延びること。

2016年12月07日 19時18分45秒 | 休日の日記




 本日12月7日は、キケロが暗殺された日で、伊能忠敬が日本地図の作成を開始した日で、陸奥湯之助及び中井庄五郎らが三浦休太郎を暗殺するために討ち入りした日で、昭和電工事件で芦田均前首相が逮捕された日で、蒋介石が中華民国の首都機能を台湾・台北に移した日で、行方不明になっていた作家・鹿地亘が東京の自宅に戻りアメリカの諜報機関・キャノン機関に拉致監禁されていたと語った日で、秋田県秋田市でニセ千円札事件(チ-37号事件)が発生した日で、ローマ教皇とコンスタンディヌーポリ総主教が911年にわたる相互の破門を解消した日で、オウム真理教の規制を目的とした団体規制法が公布された日です。


 本日も倉敷は晴れていましたよ。
 最高気温は十二度。最低気温は二度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。



 本日は私はお仕事がお休みの日でありました。
 今日はひねもすぼ~っとしておりました。
 年末なのでプライベートで色々とやらなければならないことがあるのですが、そんなものはお空の彼方に綺麗な放物線を描くように放り投げてひねもすぼ~っとしておりました。
 ひたすら駆け続けることは出来ません。息抜きできる時は息抜きしなきゃね。

 君は息抜きし過ぎで息抜きの間に人生を送っているのだろ。というツッコミは問答無用で却下いたします。
 今日はこのままぼ~っとしていやうと思っているところなのでございます。

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『夜行』/森見 登美彦

2016年12月07日 13時15分37秒 | 小説・本に関する日記






 昨日の夜は、森見登美彦の小説『夜行』を読んでいました。

 十年前。京都で学生時代を過ごしていた主人公は英会話教室の仲間六人で鞍馬の火祭を観に行った。
 鞍馬の火祭の最中、仲間の一人である長谷川さんは突然姿を消した。彼女はそのまま行方不明となった……。
 十年後。久しぶりに残りの五人は再び鞍馬の火祭を観に行くことにした。 
 ひとまず宿に入り、食事を取りながら近況を語り合う。
 主人公が偶然入った画廊で岸田道生という画家の「夜行」と題された一連の銅版画を見たという話から、それぞれが旅先で出会った不思議な経験を語りだし……。



 森見登美彦の最新作で、『きつねのはなし』や『宵山万華鏡』の路線の怪異譚です。

 静かで端正で落ち着いた文章。
 不気味で寂しくて物悲しくて怖い。何が起こっているのか分からなくて不安になる。世界は私達の知らないことで満ちていてそして突然知らない世界に連れていかれてしまうこともある。そんなお話です。

 謎は謎のままごろんと投げ出されていて謎解きがない。それが不気味さを呼び……。
 そして最後に森見登美彦お得意のアクロバティックな展開がなされ、それでも謎は謎のまま不思議な余韻で終わるのです。

 ぐいぐいと加速して疾走するのではなく、静かに静かに不気味さを増しながら私達に迫るのです。


 妖しく怪しく寂しく怖く美しい夜のお話。
 面白かったですよ。
 堪能いたしました。

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