本日1月30日は、蓮華王院本堂が落慶した日で、議会と対立したイングランド国王チャールズ1世が清教徒革命で処刑された日で、オリバー・クロムウェルが国王チャールズ1世を処刑した反逆者として墓を暴かれ遺体が斬首された日で、『大日本史』が江戸幕府に献上された日で、西郷隆盛が鹿児島で主宰していた私学校の生徒が政府の武器を奪取して西南戦争が始まった日で、オーストリア皇太子ルドルフと愛人マリー・フォン・ヴェッツェラがマイヤーリングの狩猟館のベッドの上で拳銃で撃たれて死んでいるのが発見された日で、日英同盟がロンドンで締結された日で、ウラジオストク - ハバロフスクの開通によりシベリア鉄道がほぼ全通した日で、トルコの共和人民党政権がコンスタンディヌーポリ全地総主教コンスタンディノス6世を国外追放した日で、ドイツでヒンデンブルク大統領がヒトラーを首相に指名した日で、東プロイセンの避難民や傷病兵を乗せた客船・ヴィルヘルム・グストロフに乗っていた乗客9343人がソ連海軍の潜水艦の攻撃で死亡した日で、マハトマ・ガンディーが暗殺された日で、北アイルランド・ロンドンデリーでカトリック系住民のデモとイギリス治安部隊が衝突して市民13人死亡した日で、15歳の学生リッチ・スクレンタが世界初のコンピュータウイルス「エルク・クローナ」を作成した日です。
本日の倉敷は雨のち晴れでありました。
最高気温は十二度。最低気温は五度でありました。
明日は予報では倉敷は晴れとなっております。
ちょっぴり前のこと。
狐の友人に小さく愛くるしいのがいた。
そして小さく愛くるしい奴には彼氏がいた。
この小さく愛くるしい奴の彼氏は、小さく愛くるしい奴の為に煙草を止めようと決心した。
小さく愛くるしい奴は彼氏のその決意を聞き、「嬉しい」と呟いて俯いた。
嬉しそうであった。
「僕の意志の強さを信じて呉れるね?」
彼氏の声も真剣であった。
小さく愛くるしい奴は黙ってこっくりと頷いた。
信じた様子であった。
小さく愛くるしい奴の彼氏の意志は強くなかった。
その翌々日、小さく愛くるしい奴の彼氏は既に煙草を吸っていた。
日暮れて、小さく愛くるしい奴の彼氏は蹌踉、小さく愛くるしい奴の前に立った。
「すみません」と小声で言って、ぴょこんと頭を下げた。
小さく愛くるしい奴の彼氏は、真実悪い。と思っていた。
小さく愛くるしい奴は笑っていた。
「駄目よ。揶揄ってばかり」
小さく愛くるしい奴の彼氏は戸惑った。「おや。僕は、僕は、本當に煙草を吸ってしまったのだよ」
「たんと、たんと、揶揄いなさい」
小さく愛くるしい奴の彼氏は改めて小さく愛くるしい奴の瞳を凝視した。
「だって」小さく愛くるしい奴は濁りなき笑顔で応じた。「誓ったのだもの。吸うわけないわ。揶揄っているのね」
てんで疑っていないようであった。
小さく愛くるしい奴の彼氏は、後に狐に「あんな切なかったことはございませんでした」としんみり述懐して、行儀良く紅茶を一口啜った。
狐は、小さく愛くるしい奴が彼氏が我慢できずに煙草を吸ったことを知っていることを知っている。
小さく愛くるしい奴は彼氏が小さく愛くるしい奴の前に立った時に匂いで分かったそうだ。
今はもう小さく愛くるしい奴の彼氏は煙草を吸っていない。そうである。
小さく愛くるしい奴によると、「彼氏から煙草の匂いが全くしないので彼氏は煙草を吸っていないと断言できる」ということらしい。
匂いでわかるとは。何だか淫靡な感じがして話を聞いていて狐はちょっぴりどきどきしてしまった。
でも、どきどきしたのはあくまでちょっぴりだ。