狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

Set the Controls for the Heart of the Sun

2017年09月16日 22時59分28秒 | 曲名がタイトルの日記





 本日9月16日は、一乗谷城の戦いで朝倉義景が自決して朝倉氏が滅亡した日で、メイフラワー号が北アメリカを目指しイギリスのプリマスを出港した日で、デイヴィッド・リヴィングストンがマラウイ湖に到達した日で、エドワード・S・モースが大森貝塚の1回目の調査を実施した日で、和歌山県串本沖でオスマン帝国の軍艦・エルトゥールル号が遭難した日で、ニューヨークのウォール街でイタリアの無政府主義者によって馬車に仕掛けられた爆弾が爆発して38名の死者と約400名の負傷者を出した日で、憲兵大尉甘粕正彦らがアナキストの大杉栄・伊藤野枝らを連行し虐殺した日で、日ソ間でノモンハン事件の停戦協定が締結された日で、イラン皇帝レザー・パフラヴィーが子のモハンマド・レザー・パフラヴィーに譲位した日で、香港の日本軍の岡田梅吉陸軍少将と藤田類太郎海軍中将が香港総督府でイギリス軍への降伏文書に署名した日で、アルゼンチンで反ペロン派によるクーデターが起こってフアン・ペロン大統領が失脚した日で、成田空港建設予定地であった反対派の土地に対して千葉県による第二次行政代執行が行われた際に警備にあたっていた機動隊が空港反対派の集団による襲撃を受けて応援派遣されていた神奈川県警察特別機動隊員3名が反対派に殺された東峰十字路事件が起こった日で、レバノンのパレスチナ難民キャンプで親イスラエル派民兵が難民約1500人を虐殺した日で、モントリオール議定書が採択された日で、中日ドラゴンズの山本昌広が日本プロ野球史上最年長記録となる41歳1か月でのノーヒットノーランを達成した日です。

 本日の倉敷は雨でありましたよ。
 最高気温は二十二度。最低気温は十七度でありました。
 明日も予報では倉敷は雨となっております。お出かけの際はお気を付け下さいませ。







 或る夜の事であ~る。

 …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
 狐が薄々と眼を覚ました時、熊蜂の唸るような音はまだその弾力の深い余韻を狐の耳の穴の中にはつきりと引き残してゐた。
 其れをぢいつと聞いている内に……今は真夜中だな……そうなのだな……と直覚した。
 さうして何処か近くでぼんぼん時計が鳴つているんだな……とぼんやりと思い又もやうとうとしている内に、其の熊蜂の唸りの様な余韻は何時となく次々に消え薄れて行つてそこいら中がひつそりと静まり返つてしまつた。

 狐は括と瞳を開いた。
 かなり高い白塗の天井裏から薄白い塵埃に蔽れた裸の電球がたつた一つぶら下がつてゐる。
 其の赤黄色く光る硝子球の横腹に大きな蝶が一匹泊まつてゐて凝然としてゐる。
 其の真下の固い冷めたい人造石の床の上に狐は丸くなつて寝ているやうである。

 ……おかしいな…………はてな……。
 狐は丸くなつた儘に凝然と動かず、瞼を一ぱいに見開いた。
 さうして眼の球だけをぐるりぐるりと上下左右に廻転さしてみた。
 黝い混凝土の壁で囲まれた二間四方ばかりの部屋である。
 ……おかしいぞ…………。
 狐は少し頭を持ち上げて自分の身体を見廻わしてみた。
 白い新しい見知らぬ絹の着物を着てゐる。
 下着はない。のーぱんである。
 ……いよいよおかしい……。
 胸の動悸がみるみる高まつた。
 早鐘を撞くように乱れ撃ち初めた。
 呼吸が其れに連れて荒くなつた。
 やがて死ぬかと思うほど喘ぎ出した。
 かと思うと又、ひつそりと静まつて来た。
 ……此処は何処……。
 ……森閑とした暗黒が部屋の外を取巻いていて何処までも何処までも続き広がつていることがはつきりと感じられる……。
 ……夢ではない……慥かに夢では…………。

 狐は飛び上つた。
 窓の前に駈け寄って磨硝子の向うを覗いた。
 暗闇の中で銀色の羽根を大きく広げた藍黑い獣が歯を剥き出しにして唸りながら金色に瞬く狂気を孕んだ瞳を狐に向けて欲望を剥き出しにして狐を睨んでゐる……。
 …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。



 狐が薄々と眼を覚ました時、熊蜂の唸るような音はまだその弾力の深い余韻を狐の耳の穴の中にはつきりと引き残してゐた。
 其れをぢいつと聞いている内に……今は真夜中だな……そうなのだな……と直覚した。
 さうして何処か近くでぼんぼん時計が鳴つているんだな……とぼんやりと思い、寝惚けているのだなとぼんやりと思い、変な夢を見たとぼんやり思い、又もやうとうとしている内に、其の熊蜂の唸りの様な余韻は何時となく次々に消え薄れて行つてそこいら中がひつそりと静まり返つてしまつた。


 狐は再び眠りの中にふらふらと堕ちていつたのでありました。

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「オメェらはウルトラマンにでも守られてんのか? それとも……楽園にでも住んでんのか?」

2017年09月16日 22時07分48秒 | その他の日記




 周囲を取り囲んでの兵糧攻めは古来から行われていて、その経緯は様々でその結果も様々です。
 太平洋戦争での日本の例だけで考えるのはアマチュアで考えなしです。
 勿論、結果がどうなるかは私は知りません。
 しかし、よく似た例で様々な結果が出ています。
 そして圧力をかけながら対話もしているのですよ?
 アクションはメッセージでありアクションに対するリアクションもメッセージなのです。
 そして兵糧攻めの際に必ず行われることも現在進行中のはずです。でもそれが実を結ぶかどうかは私は知りません。

 核兵器を容認して本格的な交渉に入れば真似をする国やテロリスト集団が現れることでしょう。
 全世界で核兵器の開発合戦が始まることになります。そして核兵器が世界中に拡散することになります。
 それは容認できません。

 今は、北朝鮮と世界各国の交渉になった時の主導権争いをお互いがしている状態です。
 膨大な利害関係が存在し絡んでいる中での主導権争いです。
 国際社会の狙いは交渉の主導権を握った状態で北朝鮮を交渉の場に引きずり出すことです。
 北朝鮮も挑発を続けながらアメリカを交渉の場に引きずり出すことを狙っています。
 国際社会は北朝鮮という一筋縄ではいかない国に対して、対話か圧力かという話ではなく、対話と圧力を同時に行っているのです。

 しかし結果がどうなるかは私は知りません。
 備えは必要である、と私は思っていますよ。


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『富江 BEGINNING』

2017年09月16日 14時10分52秒 | 映画・ドラマに関する日記




 昨日の夜は、映画『富江 BEGINNING』のDVDを観ていました。

 川上富江と名乗る美少女がとある高校に転校してくる。
 男子生徒達はあっという間に彼女の美貌に魅せられ、女子生徒達は富江の美貌に嫉妬する。
 女子生徒達の富江に対する嫌がらせが続いたが、しかし、富江の取り巻きとなった男子生徒達による復讐が始まり嫌がらせは終息する。
 富江はクラスの女王として君臨するようになった。
 
 ある日、富江への愛憎の余り狂気に取りつかれた男子生徒の一人が下校途中の富江にナイフを振りかざして襲いかかり富江の耳を切り落とす。
 富江の傍にいた礼子は、切り落とされた耳が地面を這い回る姿を見る。
 そして富江の耳の傷を手当てしようとして、切り落とされていたはずの耳が再生しているのを見て……。

 監督は、及川中。
 出演者は、松本莉緒、今宿麻美、水橋研二、菜葉菜、黒川マヤ、岩崎友香、三浦アキフミ、フジヤマ、杉内貴、森下能幸、など。
 原作は、伊藤潤二の同名のミステリーホラー漫画です。

 原作の漫画は私はまだ読んでいません。
 シリーズとして何作も映画化されているようなのですが、他の映画を私はまだ観ていません。
 私は、「富江」は今作がお初であります。



 尺が74分なのでじっくりと描くことができないのです。
 なので集団が狂気に取りつかれていく過程がいきなり感が出てしまうのです。
 そしてプライドの高いキャラクターにはそぐわない台詞が幾つかあって、プライドの高いキャラクターがそんな台詞を吐かざるを得ない過程がじっくりと描けていないのでキャラクター造形にブレがあります。
 原作があるので改編が出来なかったのかもしれません。そして74分という制約もあったのかもしれません。
 もう少しミニマムな話にして焦点を絞ってじっくりと描いていく手もあったのでしょうが、事情があったのかもしれません。

 面白かったのですが、もっと面白くて怖いお話になったのではないか、と思える映画でありましたよ。

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