狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

欲望と愛とは偉大な行為のための両翼である。

2019年03月08日 23時54分14秒 | VSの日記






 本日3月8日は、イタリアのシチリア島にあるエトナ火山が噴火して主に溶岩流により約1万人が死亡した日で、アン・スチュアートがイングランド・スコットランド・アイルランド女王に即位した日で、堺事件が起こった日で、ハチ公が渋谷駅前で衰弱死した日で、インパール作戦が始まった日で、日米相互防衛援助協定が調印された日で、第二次中東戦争で閉鎖されていたスエズ運河の通行が再開された日で、アイルランドの首都ダブリンのネルソン記念柱がIRA暫定派によって爆破された日です。

 本日の倉敷は晴れでありましたよ。
 最高気温は十一度。最低気温は一度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。





 狐は或る日の夕、神社の境内の大きな木の下で友人が坐つてゐるのを見た。
 此の友人は姫君のやうに美しいかんばせを持つてゐる。
 こまねいた両手と云ひ、項垂れた頭と云ひ、恰も何事かに深く思ひ悩んでゐるらしい。
 狐は友人の身を気づかつた。
 友人が悪魔に魅入られてゐるやうな瞳をして美しいかんばせを曇らせ思案をしている姿に唯事ではないと思つたのである。
 狐は友人に近づき、何を悩んでいるのか仔細を問ひ質した。

 「私は堕落しようと思ひました。
  しかしそれと同時に堕落したくないとも思ひました。
  あの清らかな魂の〇〇(←或る漫画の主人公の名と思ってくだされい)のエロいparody漫画を描くことは〇〇を地獄の火に穢す気がするでせう。
  私は〇〇をいやが上にも清らかに曇りなくしたいと念じたのです。
  しかし、さうと思へば思ふ程、愈、エロいparody本を描いて〇〇を穢したいと云ふ心持ちもして来ます。
  その二つの心持ちの間に迷ひながら私はしみじみ私達の業を考へて居りました。
  私達は何時でもさうなのです。
  堕落させたくないもの程、益、堕落させたいのです。
  これ程不思議な悲しさが又と外にありませうか。
  私はこの悲しさを味ふ度に、昔見た天国の朗かな光と今見てゐる地獄のくら暗とが私の小さな胸の中で一つになつてゐるやうな気がします。
  どうかさう云ふ私を憐んで下さい。
  私は寂しくつて仕方がありません」
 美しいかんばせをした友人はそう云つて涙を流した。

 狐は友人に「描け」と云つた。
 「描くが良い。描いて私に讀ませろ」と邪悪な笑みを浮かべて狐は云つた。
 「友人よ。案ずるな。それも愛だ。常識など気にするな。それが我等に何の関りがあらう。思う存分描くが良い」
 友人は瞳を潤ませ悪魔に魅入られたやうな表情でその美しいかんばせを上げて狐を見詰めてこくりと頷いた。




 神々よ。我等を憐れむがよい。
 我等は業が深いのだ。



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真理を尊重するならば腹背に受難を予期すべし。

2019年03月08日 21時23分49秒 | その他の日記






 学生時代はあんぽんたんで腐れ大学生ではあったのだけれども一応経済学部経済学科に身を置いた人間からすると、TVや新聞や雑誌で経済の事柄についての語る人達がピンポイントの専門家ではないのは凄く不思議です。
 経済学と経営学は分野が全く違うし、経済学でも専門が細かく分かれています。
 それぞれの専門で考え方は違ってきます。
 社会学者や法律の専門家だと全く別分野。
 心理学者や哲学者なども同様に全くの別分野です。
 勿論、(専門家からすると)ド素人が意見を述べても全く構いません。
 別分野からのアプローチで面白いものが見えてくることもあります。
 しかし、それらが明らかに間違っている認識を土台にした論なら、文字通りお話にならないのです。
 土台となる認識が正しいものならOKなのですが。
 また、金融のプロの方のお話がよく出てきます。
 現場で最前線にいる人のお話は貴重です。
 しかし、彼ら彼女らは現場の人間だけれども経済学の専門家ではないので経済理論を学んでいない可能性があります(学んでいる可能性もあります)。
 現場の最前線にいる人の感覚と経済理論はまた別で、(どちらも或いはどちらかが)信用できない時があります。
 そのチェックはTVであれ新聞であれ雑誌であれ行われなければならないはずなのにそれが無いケースが多いのです。
 吃驚です。


 そりゃ、まともに経済理論を展開すればTVや新聞や雑誌で受けるはずはありません。
 しかしね。あからさまに間違っていることを述べている人が大勢いる(多分、彼ら彼女らは正しいと思っているのだろうけれども)っていうのは、如何なものかと思うのです。
 TVや新聞や雑誌は膨大なマンパワーが使えるから正しいか正しくないかを調べることはできると思うのですよ。
 そもそも専門家の話がつまらなかったとしてもまず最初に専門家に訊いておけばよいじゃん。
 でもって専門家の話がつまらないならそれを何とか工夫して分かりやすく興味を引くようにすればよいじゃん。
 何で専門外の人ばかりに訊くんだろ?
 それはもう物凄く疑問なのです。
 でもって専門家に質問したとしてもピント外れな質問をしたり理解できないまま記事にしたり。質問の答えを無理矢理捻じ曲げたり。
 う~ん??
 こんなことをしていたら信頼を無くすだけだと思うのだけれどもな。


 もしかしたら他の分野でもこのような事になっているのかな?
 私には分からないけれども、他の分野でも同じようなことがおこっていて、知っている人からすると「あの人は専門家ではないじゃん」って人がコメントをしていたりするケースがあるのかな?
 でもって「とんちんかんな事を述べているなぁ」と思えるようなコメントをしているケースがあるのかな?
 だとしたら「何を信じたらよいのか分からないなぁ」と不安に思っているのであります。



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『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』/佐藤賢一

2019年03月08日 20時32分08秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は、佐藤賢一の小説『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』を読み返していました。
 佐藤賢一の短編集です。

 表題作の「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」は、ジャンヌ・ダルクの正体を探るフランス王家の筆頭侍従官のお話。
 「戦争契約書」は、百年戦争に参加する二人のイギリス人の戦争義兄弟としての契約書の取り決めについてのお話。
 「ルーアン」は、ジャンヌ・ダルクの異端審問を描いたお話。
 「エッセ・エス」は、カスティーリアの王女イザベラとアラゴンの王太子フェルナンドの政略結婚での騒動のお話。
 「ヴェロッキオ親方」は、神業の能力を持つ天才の弟子に葛藤する親方のお話。
 「技師」は、最新の築城理論を持った軍事技師がフランスに攻め込まれた故郷で得たものとは? というお話。
 「ヴォラーレ」は天才レオナルド・ダ・ヴィンチの嫉妬の物語。

 私は、この中では「エッセ・エス」が一番好きです。
 「ルーアン」はちょっと読むのが辛い。
 「戦争契約書」はまるでコントのよう。面白い。本人達は大真面目なんだろうけど。





 面白いですよ。
 お勧めです。


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政治における最悪の態度は決定を行い得ないことを述べる態度であり、さらに悪いのは相矛盾することを述べることである。

2019年03月08日 19時32分16秒 | その他の日記





 特定機密保護法案で逮捕された人はいません。
 報道の自由は阻害されていません。
 表現の自由は阻害されていません。
 撮れなくなった映画はありません。
 書けなくなった小説はありません。
 描けなくなった漫画はありません。
 特定機密保護法案は旧民主党政権でも法案化の準備が進められた法案です。

 安全保障関連法案で地球の反対側の戦争に日本は巻き込まれていません。
 徴兵制は実施されていません。
 その兆候もありません。
 徴兵制が敷かれて戦場に連れていかれた人はいません。
 日本は大規模戦闘状態に突入していません。
 安全保障関連法案と同様の案は旧民主党政権でも話し合いがなされました。

 テロ等準備罪で井戸端会議をしていて逮捕された人はいません。
 SNSをしていて逮捕された人はいません。
 噂話をしていて逮捕された人はいません。
 居酒屋での与太話で逮捕された人はいません。
 電話での会話で逮捕された人はいません。
 メールやLINEの内容を理由に逮捕された人はいません。
 思想の自由は阻害されていません。
 集会の自由は阻害されていません。
 表現の自由は阻害されていません。

 2016年の参議院議員選挙後すぐに憲法が改正されて徴兵制が敷かれると主張していた馬鹿がいましたが、その人物の発言は手続きについて完全に無視した発言をしています。
 憲法改正の論議は手続きに則っています。
 そして最終的には国民が決めることです。

 TPPの交渉で日本はアメリカの言いなりになっていません。
 TPPの締結でアメリカが参加しないなら意味がないという言説は嘘です。
 TPPは旧民主党政権が参加の為の話し合いに加わると決定しました。
 現政権はそれを受け継いでいるだけです。

 治安維持法は復活していません。
 日本は軍国主義国になっていません。
 選挙制度は消滅していません。
 司法制度は無くなっていません。



 いわゆる森友学園問題は、検察が調べていて、国有地の売却の経緯を検察が解明しています。
 いわゆる加計学園問題は大量の資料と大量の証言が存在していて疑惑はありません。そして岡山理科大学の獣医学部新設は旧民主党政権の時に一気に進みました。
 現政権では岡山理科大学の獣医学部新設の認可は何度も何度も跳ね除けれられいます。最終的にやっとのことで認可が下りたのです。
 その過程は全て資料が公開されています。その膨大な資料群に問題となる点は存在しません。
 この2つの件は、マスメディアや各野党側が問題化する前に調べていた人達がいて、その人達はこの2つの件は問題はないと結論付けていました。
 この2つの件はどちらもマスメディアの誤報で騒ぎが始まりました。



 災害時にマスメディアや各野党の議員が積極的にデマを拡散させています。

 お葬式デモを行ったり実在の人物の生首の人形を掲げたデモを行ったり下品極まりない行為をしている集団をマスメディアは崇め奉っていますよね?
 放射線デマを世界中に拡散させた人や集団がいますよね?
 いまだに放射線デマを拡散せている人や集団がいますよね?
 関東は壊滅していません。
 関東の水道から基準値を超える放射線は出ていません。
 東北は人が住めない土地になっていません。
 農作物や水産物は世界一厳しい厳重な検査がなされていて安全は確保されています。
 一般人の放射線による健康被害も発生していません。
 デマによって膨大な風評被害が発生しています。
 人的被害も発生しています。
 いまだに呪いの言葉を吐き続ける人がいますよね。



 延々と嘘を吐いている人達がいますよね。
 延々と嘘を吐き続けデマを流し続けてきた人達は、反論を述べる人を無視し物証を無視していますよね。
 証拠も無しに延々と嘘を吐き続けデマを流し続けてきていますよね。
 そして反論をした人達を徹底的に無視していますよね。
 反論をした人達に対して恫喝も行っていますよね。
 脅迫も行っていますよね。
 反論をした人を貶め、無視し、言論の自由を破壊しようとしていますよね?
 そしてデマを意図的に拡散させることでお金儲けをしていますよね?
 デマを意図的に拡散させることでお金儲けをし名前を売り地位を手にしていますよね?


 デマを延々と拡散させる。
 放射線のデマ。
 人権を無視した言論。
 民主主義を無視した言論。
 差別発言。
 恫喝。
 破壊活動。
 犯罪行為。
 そして局所的な少数意見は徹底的に攻撃し弾圧する。
 このような行為を行いデマを拡散させている人達は、本物の独裁体制を称賛していますよね。
 本物の独裁体制を応援していますよね。
 大勢の人達を虐殺しありとあらゆる自由を奪い人権を無視している本物の独裁体制を称賛していますよね。



 そして唯々騒ぎ喚いて議論を破壊し続けていますよね。
 選挙妨害を行い恫喝と恐喝も行っていますよね。
 犯罪行為も行っていますよね。
 そして被害が出た人達を食い物にしていますよね。
 公共の場でパワハラを行っていますよね。
 それをマスメディアが称賛していますよね。 
 自分達は一切責任を取らず説明責任を放棄し結果責任も投げ出していますよね。
 説明する気は一切無いですよね。




 このような人達が延々と無責任に暴れまわって一切責任を取らずに混乱だけを生み出しているのです。
 そして生み出された混乱状態を他者の所為にして責任を追及するという恥知らずな真似をしているのです。
 世界を真っ二つに分断し、自分達の側のみが正義であると傲慢にも主張し、自分達とは反対側の意見を圧殺する。
 分断と不和を撒き散らし、どちらの陣営であるかはっきりさせろと迫り、反対側の人達であるならば罵詈雑言を浴びせる。
 そして自分達の意見とは反対側に属している人達を攻撃する為ならば平気で嘘を吐く。何度も何度も嘘を吐く。
 そのような行為をマスメディアは称賛し応援し支援し実践しているのです。





 私達はこのような社会で生き延びなければならないのです。
 何とハードなことであるよ。と思っているところなのでございます。



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複雑なものを手際よくシンプルに表現する……。それが独創性というものだ。

2019年03月08日 13時14分33秒 | サッカーに関する日記




 明日は明治安田生命J2は第3節の日。
 我らがファジアーノ岡山は、アウェの岐阜メモリアルセンター長良川競技場でFC岐阜様と対戦いたします。
 キックオフは15時です。


 相手と対峙するスポーツは自分達に圧倒的な力が無い限りは相手に自由にさせてもらえません。
 自由に気持ちよくプレイをする状況を自分達が作るか相手が作るかの綱引きが常に行われます。
 チームの戦術や個人の戦術は自由に気持ちよくプレイする為に存在しています。
 決まり事は必要ですが決まり事に縛られる必要はありません。
 最適と思われるのならば決まり事から離れても良いのです。
 しかし、個人としては最適と思わる行動を選択した時に決まり事から離れた為に、周囲の味方の選手が混乱してしまうケースがあります。
 これは個人としては最適なのかもしれませんがチームとしては最適とは言えません。
 混乱しない為に決まり事があるのですから。

 アドリブと決まり事は両立させることは可能です。
 決まり事は、チームが混乱しない為の約束事であり相手チームを混乱させる為の約束事と言えます。
 その仕組みをチーム全員が理解したならば個人のアドリブは可能となります。

 ブラジルのマリーシアと呼ばれるプレイは、汚い狡いハンスポーツ的なプレイを意味するのではなく、賢い知性のあるプレイを意味します。
 ファジアーノ岡山というチームは、ひたむきで愚直で生真面目なチームでの駆け引きが苦手なイメージがあります。
 ひたむきで愚直で生真面目なまま相手を突貫してしまうまで突っ走るという手もあるのですが、しかし、そろそろ相手に合わせて変化していく柔軟さも身に着けたいところでありますよ。

 J2は過酷なリーグです。
 理想を高く掲げて理想を追い求めることもできるチームも存在できるJ1とは違い、J2は理想だけでは生き残れません。現実を見る必要があります。
 しかし理想は必要です。理想が無いなら骨格が無いのと同じ。理想が無いなら瞬間的には勝利出来るかもしれませんが、すぐにチームはバラバラになります。

 ファジアーノ岡山は骨格は存在してます。
 今季はその骨格をもっと頑丈にもっと太くしていきましょう。
 そして骨格を頑丈に太くしながら現実に即応できる対応力を身に着けましょう。
 J2は過酷なリーグです。
 変化していかなければ生き残れません。
 骨格は保ったまま頑丈に太くしながらどんどん変化していきましょう。

 頑強さと柔軟さを高いレベルで手に入れたなら、秋に歓喜の時が待っているでしょう。

 今季のJ2は始まったばかりです。
 早い内にどんどんトライして出来ることと出来ないことを確認していきましょう。



 明日は楽しい試合が観たいです。
 期待していますよ。



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