狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

我々は恋愛を夢みるが友情を夢みることはない。夢を見るのは肉体であるからだ。

2019年06月23日 23時10分39秒 | VSの日記



 本日6月23日は、弘安の役で元軍が九州に再襲来した日で、ウィリアム・ペンがペンシルベニアのレナペ族と友好協定を結んだ日で、ナポレオン率いるフランス軍がロシアに侵攻して1812年ロシア戦役が始まった日で、国際オリンピック委員会が設立された日で、ドイツのソ連侵攻に乗じてリトアニアがソビエト連邦からの独立を宣言した日で、昭和新山が誕生した日で、沖縄守備軍司令官牛島満が摩文仁司令部で自決した日で、国民義勇兵役法が公布された日で、戦後の混乱期に密造酒の販売を行っていた在日韓国・朝鮮人集落を取り締まった税務署の職員が税務署からの帰宅途中に在日朝鮮人数名に囲まれて暴行を受けて殉職した日で、自衛隊機乗り逃げ事件が発生した日で、中国共産党の第13期4中全会で総書記の趙紫陽が全職務を解任されて自宅軟禁下に置かれた日です。

 本日は倉敷は曇りでありましたよ。
 最高気温は二十五度。最低気温は二十度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。





 或る夜の事。

 狐は先輩と一緒に或るパブリック・ハウスのカウンター席に腰をかけて、絶えずミルクを舐めてゐた。
 狐は以前に友人に「愛しの人に媚びを売りたいのだけれども如何したらよいものか?」と質問されて返答に困ったことを思い出し、如何答えればよいのか経験豊富な先輩に尋ねてみた。
 「愛しの人に媚びを売りたい?」
 先輩は頬杖をした儘、極めて無造作に私に呟いた。
 「ならば取敢えずは愛しのお方の前で猫耳をつけるがよい」
 猫耳???
 「媚びを売るならばいつそのことあざと過ぎるくらい媚びを売つたほうがよい。猫耳をつけて媚びを売つて売つてて売りまくるのだ。バニーちゃんでもよい」
 バニーちゃん……。
 「要は相手を萌えさせて燃えさせればよいのだ。恥じらいつつ恥を捨てよ」
 恥じらいつつ恥を捨てる……。
 「愛しのお方に媚びを売るのならば捨て身でなければならぬ。突貫せよ」
 捨て身……。突貫……。

 因みに猫耳とかバニーちゃんの衣装とか何処で手に入るのですか? と狐は先輩に尋ねました。
 すると先輩は目を綺羅綺羅と輝かせて「ん? 実物を見てみたいかね? 着てみたいかね? 私は持つているぞ」と答えました。
 持つているんですか! 何でそんな物を持つているのですか?
 「勿論、まいすい~とはに~に媚びを売る為だ!」
 ……。左様でございますか。
 「私の部屋に來れば猫耳とかバニーちゃんの衣装とか他にも色々あるぞ。今から私の部屋においで」
 ……。否です。
 「君の猫耳姿とかバニーちゃん姿が見たい! おいでよ」
 ……。否です。先輩は男女を問わず襲いかかる人です。怖いです。
 「大丈夫。怖くない怖くない。一寸だけ一寸だけだから。ね? ね?」
 ……。否です。私は先輩に美味しくいただかれたくはありません。
 「襲わないから。何もしないから。猫耳姿を見せてくれるだけでよいから」
 ……。否です。私は先輩に媚びを売りたいわけではないのですから。
 「大丈夫。萌えても燃えても襲わないから。一寸だけ一寸だけだから。ね? ね?」
 ……。否です。先輩は襲う気満々です。先輩の部屋に行けば私は先輩に美味しくいただかれてしまいます。絶対に否です。それに先輩に媚びを売るなど絶対に厭です。あり得ません。唾棄すべき行為です。
 「では私が着るから。私がバニーちゃんの衣装を着るから」
 だから私は先輩に萌えたいとか燃えたいとか思つていないのですから。否です。もし、先輩に萌えて燃えてしまったならば我が一生の不覚。その恥を雪ぐには喉を突いて自害して果てねばなりません。
 「むぅ」


 先輩はお喋りを止めて考え込んだ。
 狐の言葉は先輩の心を知らない世界へ神々に近い世界へと解放したのかもしれない。
 狐は氷とカルーアを注文し、割賦の中でミルクと混ぜ合わせてカルーア・ミルクを作り、舐めた。
 先輩は言つた。「いけず。私のことが好きなくせに」

 狐は何か痛みを感じた。が、同時に又歓びも感じた。
 人の欲望とは、様々なものであるな。面白ひものだ。





 そのパブリック・ハウスは極小さかつた。
 しかしパンの神の額の下には赫い鉢に植ゑたゴムの樹が一本、肉の厚い葉をだらりと垂らしてゐた。




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『惑わない星』第4巻/石川 雅之

2019年06月23日 18時25分37秒 | 漫画・ゲームに関する日記





 昨日の夜は、石川雅之の漫画『惑わない星』の第3巻を読んでいました。

 舞台は未来の地球。
 地球は荒廃して厚い雲に覆われ荒野が広がっていて地表では人は住めない。
 人類は各地の地下都市に身を潜めて暮らしている。
 S沢の仕事は「外宇宙へのメッセージ」を発信して宇宙人とのコンタクトをとること。
 快適な「内」ではなく「外」に出向いてボタンを押すだけの単調な仕事にS沢は嫌気を覚えながらも惰性で働いていた。

 ある日、外部に通じているS沢の仕事場に不思議な女性が現れる。
 外部である地球の地表は防護服無しでは歩けない。
 しかしその女性は防護服無しで現れて、宇宙空間へのメッセージをS沢にお願いした後に、倒れてしまう……。
 不可解な出来事にS沢は戸惑う……のだけれども……、さらに……。





 あはははは。
 第1巻で戸惑う読者が多く出たままこの第4巻でも突き進んでおります。
 最初の設定を受け入れたならば戸惑うことはないのですが、受け入れにくい設定ではありますね。あはははは。
 わけ分からん、と述べる人が出てきても致し方なし。あはははは。

 でもって第4巻は光についてのお話が出てきて非常に面白いです。
 私は物理学ついてはまったくのわからんちんなのですが、でも光についての物理学のお話はわくわくします。


 この物語がどの方向に向かっていくのか全く予想がつきません。
 ゆるくて脱力したところと緊迫したところと生真面目なところとが上手く混然と混ざっていて味わい深いです。

 面白いですよ。
 続きが楽しみです。



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あらゆる罪の内で最も悪い罪は人々を分断する罪である。嫉妬、恐怖、非難、敵対心、怒り。要するに人への悪意である。人の魂が神や他者と愛で結ばれるのを阻む罪とは、こうしたことを言うのである。

2019年06月23日 15時03分08秒 | その他の日記




 東京は壊滅していません。
 東北は人が住めない土地になっていません。
 福島で、東電福島第一原発事故を原因とする健康に影響するような量の被曝をした人は一人もいません。
 農作物や水産物は厳密に検査されていて安全が確認されています。
 「被曝は次世代以降の人に影響を与えない」ということは70年以上昔に投下された原爆の影響調査によって判明しています。
 トリチウムは「三重水素」という水素の一種で主に水として存在していて水道水にも含まれています。
 国連科学委員会など全ての科学的調査は、福島で人体に影響を及ぼす放射線障害は生じておらず今後も起こるとは考えられない、と指摘しています。



 我が国は二度の原子爆弾の投下を経験し放射線のデマによる大規模な差別や風評被害を経験したにもかかわらず、その教訓を後の世に生かすことができませんでした。
 原発事故当時の政権である民主党政権はまともな情報発信をすることが出来ず、大手メディアは率先して放射線デマを拡散させ、多くの文化人が科学的な根拠を無視した言説を繰り返す。
 デマは世界中に拡散されて今も広がり続けています。
 一度デマが広まるとデマを打ち消すことは物凄く困難になります。
 風評被害の損失額は莫大です。
 そして風評被害の所為で人命も失われています。

 我が国は二度の原子爆弾の投下を経験し放射線のデマによる大規模な差別や風評被害を経験したにもかかわらず、その教訓を後の世に生かすことができませんでした。
 そしてチェルノブイリ原子力発電所事故の教訓も生かすことはできませんでした。
 旧民主党政権が正確な情報を発信してその情報を報道機関が精査して正確な情報を早く広く拡散させるということができませんでした。
 旧民主党政権はまともに情報を発信することができず、デマを放置しました。
 その結果、マスメディアが発する扇動的ではあるものの全く間違った情報に多くの人が飛びつきました。

 風評被害を払拭することは容易ではありません。
 今から最新の正しい情報を拡散させようとしても、もう既に誤った情報が存在しているので容易に広まりません。
 そして今現在もデマを拡散させている者がいます。
 デマを拡散させることで名前を売って仕事を得てお金儲けをしている者がいます。
 デマを今も拡散させている者は確信犯です。
 今も被災地に呪いの言葉を吐き続ける者は確信犯です。

 マスメディアは膨大なマンパワーを使うことが出来るし専門家に幾らでも会うことが出来るし専門的な知識に幾らでもアクセスできます。
 それでも明らかに嘘だと分かる情報を発信するマスメディアは意図的に誤情報を発信しているとしか考えられません。
 これらのデマ屋が発する情報は正確な情報を攪乱させ打ち消していきます。

 正確な情報を得ることが出来ないならば、正確な判断や正確な対処が出来なくなります。
 その結果、最も困難な状態に置かれた人達がより一層困難な状況に陥ってしまうのです。
 デマは人々を分断させ不和を生み出し争いを作り出します。
 そして正確な情報が得られない状態で選挙が行われると人々は正常な判断で投票できなくなります。
 デマは民主主義を破壊する行為です。
 マスメディアが率先してデマを拡散させて民主主義を破壊しています。
 これは由々しきことです。


 我が国は二度の原子爆弾の投下を経験し放射線のデマによる大規模な差別や風評被害を経験したにもかかわらず、その教訓を後の世に生かすことができませんでした。
 残念でなりません。




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胸が人より軽い分だけ、誰よりも早く走り出せるわ。

2019年06月23日 13時57分02秒 | VSの日記




 友人B宅での酒宴にお呼ばれした時のこと。



 友人Aが突然言いました。

 友人A「小粋なアメリカンジョークを発表しま~す!」
 友人B「いえ~い!」
 私・狐「いえ~い!」

 友人A「ある会社の社長が秘書を採用するに当たって心理学者にテストを頼んだ。
     3人の候補者に心理学者が1人ずつ質問した。
     『2と2を加えるとどうなりますか?』
     第一の候補は『4になります』と答えた。
     第二の候補は『22にすることができます』と答えた。
     第三の候補は『4にもなるし22にもなります』と答えた。
     心理学者は社長に報告した。
     第一の娘は明快な答えをし、第二の娘は思慮深いところをみせた。第三の娘は明快でもあり同時に思慮深さも示した。
     以上が心理学的所見だが、最後の決定は雇い主である社長が下すべきであると心理学者は述べた。
     社長は決断した。『2番目の娘にしよう』
     『1番目は男だし、3番目は貧乳だ。2番目の娘は胸が大きい』」

 私・狐「いえ~い!」
 友人A「いえ~い!」

 友人B「胸かよ! 結局、男は乳さえデカけりゃそれでいいのかよ!」
 友人A「胸の小さい奴は私んとこに来い! 私も小さいけれど心配するな! 見ろよ。青い空。白い雲。そのうち何とかなあ~るだろ~う!」
 友人B「なるわけねえだろ! そのうち乳がデカくなるとでも云うのか? それとも貧乳俎板女に需要があるとでも云うのか? って誰が貧乳俎板女やねん! 赦さん赦さんぞ! 貴様ら」
 私・狐「ぼいんは赤ちゃんが吸う為にあるんやで~。男のもんと違うんやで~。ぼいんというのは何処の国の言葉? 嬉し恥ずかし昭和の日本語。おっきいのんがぼいんなら、ちっちゃいのはこいんやで~。もっとちっちゃいのんはないんやで~」
 友人B「うるさい黙れ!」
 友人A「波音が響けば雨雲が近づく。二人で思いきり遊ぶはずのon the beach。きっと誰かが恋に破れ噂の種に邪魔する。君の身体も濡れたまま乾く間もなくて。胸元が揺れたら滴が砂に舞い、言葉もないままに諦めの夏」
 友人B「貴方達は失恋した友人を慰める気はないのですか!」
 友人A「ないで~す!」
 私・狐「ないで~す!」
 友人A「諦めました。あなたのことは~」
 私・狐「もう電話もかけない」
 友人A「あなたの側に誰がいても」
 私・狐「羨むだけ悲しい」
 A&狐「鴎は鴎。孔雀や鳩やましてや女にはなれない。あなたの望む素直な女には、はじめからなれない」
 友人B「ぐぬぬ」



 とても楽しい酒宴でありましたよ。
 友人Bはお酒で潰しておきました。
 乳が無くてもそれが良いという人は居ますよ。多分。
 乳が無くても胸を張って、希望をもって生きるのです。



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