狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

真紅の葡萄酒を割賦に満たして。

2019年10月24日 12時07分15秒 | 休日の日記


 本日は私はお仕事がお休みの日であります。
 お休みの日なので朝からぐうたらと呑んだくれています。
 少しだけやさぐれモードでアンニュイモード。
 カーテンを閉め切り闇の中でぼんやりとしながらお酒を舐めております。
 朝寝・朝風呂・朝酒のコンボを決めております。
 よいではないかよいではないか。お休みの日だもの。

 では皆様。
 素敵な木曜日をお過ごしくださいませ。


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薔薇その8。

2019年10月23日 23時31分18秒 | お花に関する日記

 本日10月23日は、元号が慶応から明治に改元された日で、朝鮮使節派遣の中止が決定し征韓論派が敗れた日で、ソ連共産党中央委員会がトロツキーを政治局から追放した日で、第二次エル・アラメイン会戦が始まった日で、初の国際連合総会が開催された日で、西ドイツの主権回復・NATOへの加盟と再軍備などが承認された日で、ハンガリーの首都ブダペストでソ連軍の撤退などを求める20万人のデモ隊が治安警察と衝突した日で、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が「ダーウィンの進化論はカトリックの教えと矛盾しない」と表明した日で、iPodが発表された日です。

 本日も倉敷は曇りでありましたよ。
 最高気温は二十二度。最低気温は十三度でありました。
 明日は予報では倉敷は雨となっております。お出かけの際はお気を付けくださいませ。



 上の写真に写っているお花は、「薔薇(バラ)」です。
 薔薇のお花に関しては、2016年2月20日の記事2015年9月8日の記事2014年10月21日の記事2012年5月21日の記事2011年6月12日の記事2011年2月25日の記事2009年11月15日の記事もよろしかったらご覧くださいませ。
 2016年と2015年と2014年と2012年と2011年と2009年の薔薇のお花の記事です。


 薔薇のお花の花言葉は、黄色の薔薇だと「恋の終わり」だそうです。



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『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(後編)

2019年10月23日 14時39分48秒 | 映画・ドラマに関する日記


 昨日の夜は、アニメーション映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(後編)のDVDを観ていました。
 前編・後編を合わせて映画上映されたそうですね。
 その後編であります。

 「ルパン三世」の主要キャラクターにスポットを当てるスピンオフ「LUPIN THE IIIRD」シリーズの1作目で、次元大介が主役であります。


 東西に分断されている西ドロアと東ドロアは、7日前に西ドロアで発生した東ドロアの歌姫クイーン=マルタ暗殺事件の影響で一触即発の状態になっていた。
 そんな中、コンビを組んだルパンと次元は、東ドロアからマランダ共和国に譲渡された秘宝・リトルコメットを盗む為、東ドロアにあるマランダ共和国大使館に潜入する。
 リトルコメットを盗んだルパン達は、東ドロア警察がルパン達を先回りするかのような動きに驚く。
 そして次元が狙撃され、ルパンも撃たれてしまう。
 アジトに逃げ込んだルパンと次元は、摘出した弾丸がクイーン=マルタ暗殺に使用された弾丸と同じものだと気付く。
 その弾丸を使う殺し屋はヤエル奥崎。
 ヤエル奥崎は正体不明の殺し屋で狙われた者は全て死んでいる……。






 ハードボイルドであります。
 原作漫画に近いルパンであります。
 やっぱルパンは次元大介はこうでなくちゃ。

 前編の終わりが物凄い引きで終わったのでどきどきしながら観ていました。
 最後の最後で意外な人物が登場。
 これは時系列を表しているということなのでしょうか? 
 それともこの人物が今後に物語に絡んでくるということなのでしょうか? 



 面白かったですよ。
 楽しめました。



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自由な書を読み、自由な事を言ひ、自由な事を書かんことを希望いたし喉。

2019年10月23日 14時03分33秒 | VSの日記


 昭和か、平成か、兎に角遠い昔の事である。

 ヲタクの御教を奉ずるものは、その頃でももう見つかり次第火炙りや磔に遇わされていた。
 ヲタクは人に非ず。という合言葉の下で多くのヲタク達は咎無くして殺されていった。
 しかし迫害が烈しいだけに、ヲタクを統べる御主も、その頃は一層この国の宗徒にあらたかな御加護を加えられたらしい。
 秋葉原あたりの街々には時々日の暮の光と一緒に天使や聖徒の見舞う事があった。
 現にあの聖・手塚治虫でさえ一度などはヲタク達の聖堂に姿を現したと伝えられている。
 と同時に悪魔もまた宗徒の精進を妨げる為、或いは厳格な教師の姿となり、或いは舶来の草花となり、或いは網代の乗物となり、しばしば同じ聖堂に出没した。
 夜昼さえ分たぬ土の牢に、或るヲタクを苦しめた鼠も実は悪魔の変化だったそうである。
 そのヲタクは平成八年の秋、十一人の宗徒と火炙りになった。
 ――その昭和か、平成か、とにかく遠い昔である。

 或る田舎町に、おぎんと云う童子が住んでいた。
 おぎんの父母は京の都から、はるばるその田舎町へ流浪して来た。
 しかし、何もし出さない内に、おぎん一人を残したまま、二人とも故人になってしまった。
 勿論、彼等は、ヲタクの御教を知るはずはない。
 彼等の信じたのは基督教である。
 旧教か、新教か、希臘正教か、何にもせよ基督の教である。
 独逸のマンフレート・クレメントは、天性奸智に富んだ基督は以色列の各地を遊歴しながらヤハウェと称する神の道を説いた、と述べた。
 その後また日本の国へも、やはり同じ道を教えに来た。
 基督の説いた教によれば、我々人間の霊魂=アニマはヤハウェと称する神の判断次第で天界に行くか地の底に堕とされるかが決まるそうである。
 のみならず基督は羅馬に対する反逆を扇動したと云う。
 基督の教の荒誕なのは勿論、基督の大悪もまた明白である。と。

 しかしおぎんの母親は、前にもちょいと書いた通り、そのような話を知るはずはない。
 彼等は息を引きとった後も、基督の教を信じている。
 寂しい墓原の松の影に、末は「真のいんへるの」に堕ちるのも知らず、儚い天国を夢見ている。

 しかしおぎんは幸いにも、両親の無知に染まっていない。
 これはその田舎町居つきの農夫、憐れみの深いじょあん孫七は、とうにこの童子の額へ、ばぷちずもの御水を注いだ上、聖なるヲタクの二つ名を与えていた。
 おぎんは、「深く御柔軟、深く御哀憐、勝れて甘しくまします童女さんた・まりあ様」が、自然と身籠った事を信じていない。
 十字架に懸かり死し給い、石の御棺に納められ給い、大地の底に埋められた基督が、三日の後甦った事を信じていない。
 ただただヲタクの神を奉じている。
 御糺明の喇叭さえ響き渡れば、「ヲタクの御主、大いなる御威光、大いなる御威勢を以て天下り給い、土埃になりたる人々の色身を元の霊魂=アニマに併て甦し給い、善人も悪人も他者の趣味を蔑ろにしない限りは快楽の世界に連れ行く」事を知っている。
 殊に「御言葉の御聖徳により、麺麭と酒の色形は変らずと雖もその正体は御主の御血肉となり変る」尊いさがらめんとを信じている。
 おぎんの心は両親のやうに、熱風に吹かれた沙漠ではない。
 素朴な野薔薇の花を交えた、実りの豊かな麦畠である。
 おぎんは両親を失った後、ヲタクであるじょあん孫七の養子になった。
 孫七の妻、じょあんなおすみも、やはり心の優しい人である。
 おぎんはこの夫婦と一緒に、牛を追ったり麦を刈ったり、幸福にその日を送っていた。
 勿論そう云う暮しの中にも、町の人の目に立たない限りは本を読んだり漫画を読んだりゲームをしたりしてヲタクの活動を怠ったことはない。
 おぎんは井戸端の無花果の陰に、大きい三日月を仰ぎながら、しばしば熱心にゲームで遊びそして祷った。
 この童子の祷りは、こう云う簡単なものなのである。
 「憐みの御主。御身に御礼をなし奉る。流人となれる冤罪の子供。御身に叫びをなし奉る。哀れこの涙の谷に柔軟の御眼を巡らさせ給え。あんめい。」


 すると或る年のヲタクの聖なる夜。悪魔は何人かの役人と一緒に、突然孫七の家へ入って来た。
 孫七の家には沢山の本の山が積み重なっている。
 漫画本や映画やアニメのDVDが並んでいる。
 役人達は互に頷き合いながら、孫七夫婦に縄をかけた。
 おぎんも同時に括り上げられた。
 しかし彼等は三人とも、全然悪びれる気色はなかった。
 ヲタクの楽しみの為ならば、霊魂=アニマの助かりの為ならば、如何なる責苦も覚悟である。
 ヲタクの御主は必ず我等の為に、御加護を賜わるのに違いない。
 彼等は皆云い合せたように、こう確信していたのである。

 役人は彼等を縛いましめた後のち、代官の屋敷へ引き立てて行った。
 しかし、彼等はその途中も暗夜の風に吹かれながら各々好きな物語の話をはじめた。
 悪魔は彼等の捕われたのを見ると、手を拍って喜び笑った。
 しかし彼等の健気な様には、少からず腹を立てたらしい。
 悪魔は一人になった後、忌々しそうに唾をするが早いか、たちまち大きい石臼になった。
 そうしてごろごろ転がりながら闇の中に消え失せてしまった。
 じょあん孫七、じょあんなおすみ、おぎんの三人は、土の牢に投げこまれた上、ヲタクの御教を捨てるように、いろいろの責苦に遇わされた。
 しかし水責めや火責めに遇っても、彼等の決心は動かなかった。
 たとい皮肉は爛れるにしても、ヲタクの楽しみを捨て去ることはできない。
 趣味を他者によって批判されて無理矢理辞めさせられることなど許しはしない。

 のみならず尊いヲタクの天使や聖徒は、夢とも現ともつかない中に、しばしば彼等を慰めに来た。
 殊にそういう幸福は、一番おぎんに恵まれたらしい。
 おぎんは聖・手塚治虫が大きい両手の平に、蝗を沢山掬い上げながら、食えと云う所を見た事がある。
 また聖・水木しげるが美しい金色の杯に、水をくれる所を見た事もある。
 代官は、オタクの御教は勿論、釈迦の教も基督の教えも知らなかったから、なぜ彼等が剛情を張るのかさっぱり理解が出来なかった。
 時には三人が三人とも、気違いではないかと思う事もあった。
 しかし気違いでもない事が分かると、今度は大蛇か一角獣とか、とにかく人倫には縁のない動物のような気がし出した。
 そう云う動物を生かして置いては、今日の法律に違うばかりか、一国の安危にも関わる訣である。
 そこで代官は一月ばかり、土の牢に彼等を入れて置いた後、とうとう三人とも焼き殺す事にした。

 じょあん孫七を始め三人のオタク宗徒は、町はずれの刑場へ引かれる途中も、恐れる気色は見えなかった。
 刑場はちょうど墓原に隣った石ころの多い空き地である。
 彼等はそこへ到着すると、一々オタクである罪状を読み聞かされた後、太い角柱に括りつけられた。
 それから右にじょあんなおすみ、中央にじょあん孫七、左におぎんと云う順に、刑場のまん中へ押し立てられた。

 おすみは連日の責苦の為、急に年をとったように見える。
 孫七も髭の伸びた頬には、ほとんど血の気が通っていない。
 おぎんも――おぎんは二人に比くらべると、まだしも普段と変らなかった。
 が、彼等は三人とも、堆い薪を踏まえたまま、同じように静かな顔をしている。

 刑場のまわりにはずっと前から、大勢の見物が取り巻いている。
 そのまた見物の向うの空には、墓原の松が五六本、天蓋のように枝を張っている。

 一切の準備の終った時、役人の一人は物々しげに、三人の前へ進みよると、オタクの御教を捨てるか捨てぬか、しばらく猶予を与えるから、もう一度よく考えて見ろ、もし御教を捨てると云えば、直にも縄目は赦してやると云った。
 しかし彼等は答えない。
 皆遠い空を見守ったまま、口元には微笑さえ湛えている。

 役人は勿論見物すら、この数分の間くらいひっそりとなったためしはない。
 無数の眼はじっと瞬きもせず、三人の顔に注がれている。
 が、これは傷しさの余り、誰も息を呑んだのではない。
 見物はたいてい火のかかるのを、今か今かと待っていたのである。
 役人はまた処刑の手間どるのに、すっかり退屈し切っていたから、話をする勇気も出なかったのである。

 すると突然一同の耳は、はっきりと意外な言葉を捉えた。
 「私は御教を捨てる事に致しました」
 声の主はおぎんである。
 見物は一度に騒ぎ立った。
 が、一度どよめいた後、たちまちまた静かになってしまった。
 それは孫七が悲しそうに、おぎんの方を振り向きながら、力のない声を出したからである。
 「おぎん! お前は悪魔に誑かされたのか? ただただ楽しんでいることを否定されただけで楽しむことを諦めたのか?」
 その言葉が終らない内に、おすみも遥かにおぎんの方へ一生懸命な声をかけた。
 「おぎん! おぎん! お前には悪魔がついたのだよ。祈っておくれ。祈っておくれ」
 しかしおぎんは返事をしない。
 ただ眼は大勢の見物の向うの天蓋のように枝を張った墓原の松を眺めている。
 その内にもう役人の一人は、おぎんの縄目を赦すように命じた。
 じょあん孫七はそれを見るなり、諦めたように眼を瞑った。
 「万事に適い給う御主。御計らいに任せ奉る」

 やっと縄を離れたおぎんは、茫然と暫く佇んでいた。
 しかし、孫七やおすみを見ると急にその前へ跪きながら、何も云わずに涙を流した。
 孫七はやはり眼を閉じている。
 おすみも顔を背けたまま、おぎんの方は見ようともしない。

 「御父様、御母様、如何か勘忍して下さいまし」
 おぎんはやっと口を開いた。
 「わたしは御教を捨てました。その訣はふと向うに見える天蓋のような松の梢に気のついた所為でございます。あの墓原の松の陰に眠っていらっしゃる御両親はオタクの御教も御存知なし。きっと今頃は真のいんへるのにお堕ちになっていらっしゃいましょう。それを今私一人、快楽に耽る世界に入っては、どうしても申し訣がありません。私はやはり地獄の底へ御両親の跡を追って参りましょう。どうか御父様や御母様はオタクの神様の御側へお出なすって下さいまし。その代り御教を捨てた上は、私も生きては居られません。………」

 おぎんは切れ切れにそう云ってから、後は啜り泣きに沈んでしまった。
 すると今度はじょあんなおすみも、足に踏んだ薪の上へほろほろ涙を落し出した。
 これからオタクの天界へ入ろうとするのに、用もない歎きに耽っているのは勿論宗徒のすべき事ではない。
 じょあん孫七は、苦々しそうに隣の妻を振り返りながら、癇高い声に叱りつけた。
 「お前も悪魔に見入られたのか? オタクの御教を捨てたければ、勝手にお前だけ捨てるが好い。俺は一人でも焼け死んで見せるぞ」
 「いえ。私も御供を致します。けれどもそれは――それは」
 おすみは涙を呑みこんでから、半ば叫ぶように言葉を投げた。
 「けれどもそれはオタクの天界に参りたいからではございません。ただ貴方の、――貴方の御供を致すのでございます。」

 孫七は長い間、黙っていた。
 しかしその顔は蒼醒めたり、また血の色を漲らせたりした。
 と同時に汗の玉も、つぶつぶ顔に溜まり出した。
 孫七は今、心の眼に彼の霊魂=アニマを見ているのである。
 彼の霊魂=アニマを奪い合う天使と悪魔とを見ているのである。

 もしその時足元のおぎんが泣き伏した顔を挙げずにいたら、――いや、もうおぎんは顔を挙げた。
 しかも涙に溢れた眼には不思議な光を宿しながらぢっと彼を見守っている。
 この眼の奥に閃いているのは、無邪気な童女の心ばかりではない。
 あらゆる人間の心である。
 「御父様! 真のいんへるのへ参りましょう。御母様も渡しも、あちらの御父様や御母様も、――みんな悪魔に攫われましょう」
 孫七はとうとう堕落した。



 この話は我国に多かったオタク達の受難の中でも、最も恥べき躓きとして後代に伝えられた物語である。

 何でも彼等が三人ながら御教を捨てるとなった時には、オタクの何たるかを弁えない見物の老若男女さえも尽く彼等を憎んだと云う。
 これは折角の火炙りも何も見損なった遺恨だったかも知れない。
 さらにまた伝うる所によれば、悪魔はその時大歓喜のあまり、大きい書物に化けながら、夜中、刑場に飛んでいたと云う。
 これもそう無性に喜ぶほど悪魔の成功だったかどうか、狐は甚だ懐疑的である。


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やりたい時に、やりたいことができる、これ以上の幸せってないよね。

2019年10月22日 23時37分39秒 | 知人、友人に関する日記

 本日10月22日は、ポルトガル王フェルナンド1世が嫡出男子のないまま死去した日で、アンドレ=ジャック・ガルヌランが世界初のパラシュート降下を行った日で、パリ・モンパルナス駅で列車がブレーキ故障のため減速しないまま駅に進入して車止めを乗り越えて駅舎を突き破る事故があった日で、明治神宮外苑が完成した日で、国民党軍に敗れた中国共産党・紅軍が中華ソビエト共和国の中心地であった江西省瑞金を放棄して人民裁判による地主・資本階級の処刑と資産没収や小作人からの「革命税」徴収によって食いつなぎながら1万2500kmを徒歩で退却し続けた移動が終了した日で、GHQが軍国主義的・超国家主義的教育の禁止を指令した日で、ラオスがフランスから独立した日で、ジョン・F・ケネディ米大統領がキューバ海上封鎖を表明した日で、オウム真理教国土利用計画法違反事件で熊本県警がオウム真理教の教団施設を強制捜査した日で、平安遷都の日で、今上天皇陛下の即位の礼が執り行われた日で、エジプトのアブ・シンベル神殿の奥に陽が届く日だそうです。
 年末まであと70日。

 本日の倉敷は晴れでありました。
 最高気温は二十五度。最低気温は十五度でありました。
  明日は予報では倉敷は晴れのち曇りとなっております。





 或る夜のこと。
 狐は知人のお宅でディナーの猫飯をいただいていた。

 「たまの休みがあるとするじゃん?」と知人は述べて溜息を吐いた。
 「たまの休みに奮発して3000円くらいで美味しいものを食べたとするじゃん?」
 ま、たまには良いですよね。
 「それを贅沢だ。と言われたら何を生き甲斐にすればよいのかな? 草でも食ってろってことなのかな? それで生きていて楽しいのかな?」
 ま、そんなことを述べるいかれぽんちは何処にでも居ますよ。いかれぽんちの述べることを気にする必要はありませんよ。
 「贅沢は敵だ。なんて戦前の全体主義者みたいでとても怖い。楽しんでいるだけで誰にも迷惑をかけていないのに無茶なお金の使い方をしているわけではないのに。休みも無しに働いて働いて働いて働いてやっとの休みにほんのちょっとの贅沢をしているだけなのに」
 いかれぽんちの述べることを気にする必要はありません。あの連中は全体のレベルを下げてうっひっひと嗤うさもしいいかれぽんちです。そんな連中の言うことに耳を貸す必要はありません。
 「嗚呼。ストレスが私を駄目にする」
 貴女はもう既に立派な駄目人間です。安心してください。それ以上駄目になる要素はありません。
 「ケーキを食べたい! ケーキを貪り食べたい! ケーキをたらふく食べたい!」 
 随分とお疲れのようですね。ケーキを買ってきましょうか?
 「スペシャルに美味しいケーキが食べたい」
 では後日、一緒に食べに行きましょう。
 ところで御馳走に与っている身でこのようなことを述べるのは恐縮ではあるのですが、私の猫飯はどうにかなりませんか? 
 「あら? ○○(←狐の本名)は猫飯が好きではなかったの?」
 好きですよ。でもたまには他のものも食べたくなります。じゅるり。
 「では、今日は豪勢に美味しいものを作ります。たらふく食べて私に感謝しなさい」
 有り難き幸せ。





 其の夜。
 狐は知人の家で美味しいものをたらふくいただいた。
 有り難き幸せ。
 狐は満足して幸せな気分で知人の家を退出したのでありました。


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『百日紅』/杉浦日向子

2019年10月22日 20時49分45秒 | 漫画・ゲームに関する日記

 昨日の夜は、杉浦日向子の漫画『百日紅』を読み返していました。

 時は文化文政。場所はお江戸。
 下町の長屋で暮らす絵師の鉄蔵・葛飾北斎は人気も名声もあるが自由気まま。偏屈で奇矯で好奇心旺盛。二女のお栄と居候の善次郎と暮らしている。
 お栄は絵師としての実力があって北斎の絵の手伝いをしたり代筆したりしている。きっぷは良いが容姿は顎長で地黒で器量良しではない。お年頃なのでそれを密かに悩んでいたりする。
 居候の善次郎は元・武士で女好きで駆け出しの絵師。お栄からへた善と呼ばれたりする。
 そんな彼らのもとに歌川門下で若年ながら頭角を現す国直も出入りするようになる。

 江戸の庶民の生活を描いた漫画です。


 葛飾北斎55歳、葛飾応為23歳の頃のお話。
 活気に満ちていてでも死は間近に存在していて摩訶不思議なことと密着している江戸の庶民の生活を北斎やお栄を通して見事に描いています。
 圧倒的な知識量で虚と実が入り混じった江戸を描いた作品で杉浦日向子の傑作のひとつです。

 面白いですよ。
 お勧めであります。


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10月25日から倉敷駅前アーケードで大型布にプリントされた写真作品をアーケードの天井から吊るして展示するイベント『倉敷フォトミュラルf』が開催されますよ。

2019年10月22日 13時37分06秒 | 案内、告知、宣伝

 10月25日から倉敷駅前アーケードで、大型布にプリントされた写真作品57点をアーケードの天井から吊るして展示するイベント『倉敷フォトミュラルf』が開催されますよ。
 11月13日まで。
 時間制限なし。料金無料です。

 「倉敷フォトミュラル」は、大型布にプリントされた写真を倉敷の商店街に飾る写真公募企画展です。
 全国から写真を応募し、選出された作品57点が商店街のアーケードに並びます。
 商店街での展示には時間制限も、入場料もありません。
 様々なお店が立ち並ぶ商店街の中を歩きながら楽しむことできる展示です。

 展示期間中、商店街では各店舗の魅力を紹介する「うちとこの“もんげェ〜”もん」も行われます。
 倉敷天満屋店にて「PHOTO STADIUM」のグランプリ展示も開催されるそうです。

 詳しくは、倉敷フォトミュラルfのホームページをご覧くださいませ。


 興味のあるお方は是非是非ご覧になってみて下さいませ。


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透百合(スカシユリ)その7。

2019年10月21日 23時32分51秒 | お花に関する日記


 本日10月21日は、民衆十字軍がルーム・セルジューク朝の襲撃を受けて壊滅した日で、フェルディナンド・マゼランがマゼラン海峡を発見した日で、トラファルガーの海戦でナポレオンのフランス軍がホレーショ・ネルソン提督のイギリス軍に敗れた日で、トーマス・エジソンが日本産の竹の繊維を使ったフィラメントを用いた白熱電球を完成させて一般に公開した日で、明治神宮外苑競技場にて学徒出陣の壮行会が行われた日で、スバス・チャンドラ・ボースを指導者とした自由インド仮政府が発足した日で、神風特別攻撃隊が初出撃した日で、日本労働組合総評議会などがベトナム反戦統一ストを決行した日で、極左グループである中核派・ML派・第四インターが角材等で武装して新宿駅構内に乱入し放火して新宿駅南口を炎上させ停車中の電車や信号機など駅施設に投石を繰り返して新宿駅構内を破壊させた日で、女性解放準備会などが日本初のウーマン・リブのデモを行った日で、あかりの日です。

 本日の倉敷は曇りでありました。
 最高気温は二十度。最低気温は十四度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。



 上の写真に写っているお花は、「透百合(スカシユリ)」です。
 透百合のお花に関しては、よろしかったら2018年10月29日の記事2017年11月7日の記事2016年10月23日の記事2015年11月8日の記事2014年10月26日の記事2013年11月18日の記事もご覧くださいませ。
 2018年と2017年と2016年と2015年と2014年と2013年の透百合のお花の記事です。



 透百合のお花の花言葉は、「注目を浴びる」や「子としての愛」だそうです。



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『Black&White』

2019年10月21日 21時12分09秒 | 映画・ドラマに関する日記

 昨日の夜は、映画『Black&White』のDVDを観ていました。

 CIAの凄腕エージェントの二人が、同じ女性に恋をした。
 二人はそれぞれ優秀なスタッフを集めて、極秘任務として職権を乱用してその女性の情報を集めたり恋敵の動向を監視したり邪魔したりしてその女性を自分に振り向かせようとする。
 恋愛映画でスパイ映画でアクション映画でコメディ映画です。

 監督は、マックG
 出演者は、リーズ・ウィザースプーン、クリス・パイン、トム・ハーディ、ティル・シュヴァイガー、チェルシー・ハンドラーなど。


 観る前に思っていた以上に莫迦映画(←褒め言葉)です。
 実にくだらない(←褒め言葉です)。
 ツッコミどころが満載でそこがよいです。

 肩の力を抜いて楽しめる映画ですよ。
 面白かったです。


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限界はない。ただ高台があるだけだ。そこに留まっていてはいけない。それを越えていくんだ。

2019年10月21日 17時36分56秒 | サッカーに関する日記



 昨日は明治安田生命J2は第37節の日。
 我らがファジアーノ岡山は、ホームのシティライトスタジアムでV・ファーレン長崎様と対戦でありました。
 試合結果は、2-1で勝利であります。
 得点したのは、上田康太選手と仲間隼斗選手であります。


 昇格を争うチーム次第のところはありますが、まだ2位に届きます。
 勝ち点を積み重ねていきましょう。
 主力で怪我をしている選手が複数出ています。
 しかし、リーグの最終盤はどのシーズンもどのチームも辛く苦しいのです。
 ここを突破していきましょう。

 次も楽しい試合が観たいです。
 期待していますよ。


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MORNING PRAYER

2019年10月21日 12時32分13秒 | 曲名がタイトルの日記


 或る夜のこと。
 狐は知人のお宅でディナーの猫飯をいただいていた。

 「もう駄目。私はもう駄目です」と知人は述べて溜息を吐いた。
 どうかしましたか? 貴女は元から駄目になっていますよ。立派な駄目人間ですよ。さらに何か駄目になるようなことがありましたか?
 「お客様は神様です、と三波春夫様は仰いました。三波春夫様のお客様は神様だったのでしょう。しかし無体なことを仰るお客様も存在します」
 いかれぽんちは何処にでも存在しますよ。人と接する職業ならばいかれぽんちと接触することは避けられません。
 「普段ならば無体なことを仰るお客様を華麗に対処することは可能です。しかし、先日出会ったお客様はあまりにも無体で傍若無人でした。私はそのお客様にキレてしまったのです。私は接客をする者として最悪の行為をしてしまいました。私はもう駄目です」
 大丈夫ですよ。貴女は元から駄目人間です。もうこれ以上駄目になる要素はありませんよ。
 「私は、アントニオ猪木様に放ったらラリアットを喰らってしまうような暴言をお客様に述べてしまったのです」
 ボンバイエ。
 「嗚呼。どうか私を慰めて。○○(←狐の本名)」
 頭なでなででよいですか?
 「うん」



 其の夜。
 狐は知人の頭を夜通し撫で続けた。
 狐が知人の家を退出した頃には夜の向うに夜明けが忍んでいた。



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離れたり近づいたりして当てずっぽうのパスワード。あと少しでロックは解除できるはず。そう言い聞かして狙うお宝。

2019年10月20日 23時20分06秒 | 季節の御挨拶
 本日10月20日は、日本がメートル条約に加盟した日で、ダグラス・マッカーサー率いるアメリカ軍がフィリピン・レイテ島に上陸した日で、ウォーターゲート事件でリチャード・ニクソン米大統領が特別検察官のアーチボルド・コックスを解任した日で、成田空港問題で極左過激派グループが大量の鉄パイプや丸太や火炎びん等を凶器として新東京国際空港の二期工事に反対する三里塚芝山連合空港反対同盟北原グループ主催の全国総決起集会の参加者に配布し投石用の砕石や竹竿や角材を搭載したトラックやダンプカーで会場内に乱入し警察と衝突した日です。

 本日の倉敷は曇りでありましたよ。
 最高気温は二十三度。最低気温は十六度でありました。
 明日も予報では倉敷は曇りのち雨となっております。お出かけの際はお気を付けくださいませ。





 あるお方に「次に食べる食事が最後の晩餐だとしたら何を食べる?」と問われて「蜜柑!」と即答した私・狐はそうです。蜜柑が大好きな獣です。
 子供の頃に蜜柑を食べ過ぎて倒れたことがある、人呼んで三国一の蜜柑莫迦であります。

 私は、美味しい蜜柑さえあれば幸せなのです。
 蜜柑だけを食べて生きていければよいのにな。
 蜜柑が栄養面で完全な食品であればよいのに。
 蜜柑だけ食べて生きていきたいのでありますよ。
 そして世界が蜜柑で埋め尽くされればよいのに。
 蜜柑で埋め尽くされた世界で蜜柑に浸っていたいです。



 今年も美味しい蜜柑が出回る季節となりました。
 もっと、蜜柑を! 我にもっと蜜柑を! 蜜柑を!

 蜜柑を買い込んでたくさん蜜柑を食べようと思っているところなのでございます。


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『アリータ: バトル・エンジェル』

2019年10月20日 15時45分26秒 | 映画・ドラマに関する日記



 昨日の夜は、映画『アリータ: バトル・エンジェル』のDVDを観ていました。

 地球と火星連邦共和国の間で繰り広げられた没落戦争から300年。
 地球最後の空中都市・ザレムと、ザレムから排出された廃棄物が積み上がる地上の屑鉄町・アイアンシティに世界は分断されていた。

 屑鉄町に暮らすサイバネ医師のイドは、ある日屑鉄の山から300年前の少女サイボーグの頭部を発見する。
 修復された彼女は過去の記憶を失っており、イドによってアリータと名付けられてイドのもとで暮らすようになる。
 アリータは、イドに部品を卸している少年・ヒューゴと知り合い、屑鉄町を案内してもらう。
 屑鉄町は、犯罪者を賞金稼ぎが狩ることで治安を維持していて……。

 監督は、ロバート・ロドリゲス。
 出演者は、ローサ・サラザール、クリストフ・ワルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、キーアン・ジョンソン、エド・スクレイン、ジャッキー・アール・ヘイリー、 ホルヘ・レンデボルグ・Jr.、ラナ・コンドル、アイダラ・ビクター 、エイザ・ゴンザレス、ジェフ・フェイヒー、デレク・ミアーズ、エドワード・ノートン、ジェイ・コートニー、ミシェル・ロドリゲス、など。
 原作は、木城ゆきとの漫画『銃夢』です。

 画像だけを観ると違和感があったのですが、映像だと違和感はありませんでした。
 『銃夢』の世界をきちんと表現しています。
 ヒューゴとのエピソードを軸にして、モーターボールの要素を組み込んでお話を再構成しています。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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背高泡立草(セイタカアワダチソウ)その7。

2019年10月19日 21時25分16秒 | お花に関する日記

 本日10月19日は、ローマ軍がハンニバル率いるカルタゴ軍を破り第二次ポエニ戦争が終結した日で、アラゴン王太子フェルナドとカスティーリャ女王イサベル1世が結婚した日で、ナポレオンのフランス軍がモスクワからの撤退を開始した日で、GHQの意向で朝鮮学校閉鎖令が出された日で、フィリピン・ルバング島で地元警察が元日本兵2人を発見して銃撃戦になった日で、ブラックマンデーの日で、TBSテレビが放送前に坂本弁護士のインタビューをオウム真理教の幹部に見せたと報道された件でTBSテレビが結論ありきの内部調査をして『ニュースの森』内で事実を認めずに否定の声明を放送して放送局として最悪の対応をした日です。

 本日の倉敷は雨のち曇りのち晴れでありましたよ。
 予想最高気温は二十四度。予想最低気温は十九度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっていますよ。



 上の写真に写っているお花は、背高泡立草(セイタカアワダチソウ)です。
 背高泡立草に関してはよろしかったら2017年10月22日の記事2015年10月23日の記事2014年10月18日の記事2013年10月13日の記事2012年11月8日の記事2008年10月16日の記事もご覧くださいませ。
 2017年と2015年と2014年と2013年と2012年と2008年の背高泡立草の記事です。

 背高泡立草の花言葉は、「元気」です。



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『敵は海賊・短篇版』/神林長平

2019年10月19日 18時09分58秒 | 小説・本に関する日記

 昨日の夜は、神林長平『敵は海賊・短篇版』を読み返しておりました。
 「敵は海賊」シリーズの短篇を集めた短編集です。


 神林長平は私が大好きなSF作家さんで、好きな一冊を挙げよと言われたら、『あなたの魂に安らぎあれ』『戦闘妖精・雪風』『七胴落とし』『太陽の汗』『死して咲く花、実のある夢』『天国にそっくりな星』『魂の駆動体』『完璧な涙』『ライトジーンの遺産』『狐と踊れ』『言葉使い師』の中からとなるのですが絞れません。
 勿論、「敵は海賊」シリーズも大好きです。
 短篇なら、「言葉使い師」と「抱いて熱く」のどちらか。
 神林長平の魅力は言語化できないものを言語化しようとする試みにあると私は(勝手に)思っております。


 『敵は海賊・短篇版』は、「敵は海賊」シリーズの短篇4作品を収録しています。
 4つの作品の中では私は「わが名はジュティ、文句あるか」が一番好きです。主人公の啖呵にスカッとしました。

 面白いですよ。
 お勧めであります。


コメント (2)
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