昨日の夜は、綿矢りさの小説『勝手にふるえてろ』を読み返していました。
主人公の江藤良香は都内で会社の経理課で働いている。
中学生の頃の同級生に未だに片思いを続けていて恋愛経験は無し。
つらい時は、中学生の時から会っていない同級生の顔を思い浮かべている。
人間関係が苦手で会社の中で友人は少ない。
そんな良香に熱烈にアタックをかけてくる男性が現れた。
でも良香はその男性に全くときめかない……。
妄想の中で理想の彼氏と化している中学生の頃の同級生。
自分を熱烈に好いてくれているけれどもときめかない男性。
妄想と現実に良香は悩み暴走して……。
良香というキャラクターは意外に行動力があるので、ハラハラするのです。
そして、肩を掴んで「あかん。あかんよ。それは」と言いたくなるような危なっかしいキャラクターなのです。
恋愛小説というよりかは、「このキャラクターの生き様を御覧じろ」って感じの小説ですね。
所々に毒が混じっていて心地良いです。
面白かったですよ。
楽しめました。