舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

新潟県立万代島美術館「古代エジプト美術館展」見に行ってきました。

2024-12-03 21:48:54 | Weblog


12/3(火)、新潟県立万代島美術館「古代エジプト美術館展」を見に行ってきました。









まずは、古代エジプトの人々が信仰していた神々を象った木像や石像や装飾品、そして神話を描いた壁画の展示。
神にはそれぞれ名前や役割があり、夫婦や子供などの設定、そして誰が何をしたなどの物語が残されている。

中には、誰が誰を裏切り、誰が誰と戦って倒した、などの物語が神話の中に登場するのだが、興味深いのは悪役となる神にもちゃんと役割があり、信仰されているのだ。
砂漠やナイル川の氾濫など人間の力を遥かに超えた大自然の脅威への畏怖の気持ちから、強大な神々の物語が生まれたのかもしれないと思うと、日本神話にも通じるものを感じました。









続いて、当時のエジプトを治めていた王を称える装飾品の数々や、その政治を現代に伝える壁画。
興味深いのは、神話に登場する神と王・ファラオが同一視されていたことで、日本でも日本神話を天皇家の祖先とする信仰や伝説はあるわけで、神話が実際の政治権力の強化に使われることは、それを権力者が行うのか民衆が行うのか分かりませんが、国を問わずあるんだなあと思いました。





また、崩れピラミッドと呼ばれる、現在発掘途中のピラミッドも紹介。
なんとドローンやレーダーなどの最新技術を利用して、実際に採掘することなく内部を調べられるというからびっくり!







さらに当時のエジプトの人達の日用品も展示。
枕(予想以上に高い!)や化粧品の容器やアクセサリーなど、想像以上に豊かな生活をしていたのかなと思われました。





そして最後はエジプトと言えば、やっぱりミイラの紹介。
当時のエジプトの人達は、死者は新たな世界で蘇って生き続けるという信仰があったことからミイラが生まれたそうで、きっとそういう人間の生死への関心から色々な神々の伝説が生まれたんだろうなあと思いました。





ミイラの周りには、ミイラ作りの神アヌビス像がいたり、他にも内臓を入れる壺や遺体を守る装飾品など、様々な神様を象ったものたちが残されています。







ただこのミイラも、誰もが作っていたわけではなく、身分が高ければ高いほどその装飾も豪華になっていったそうで、王のミイラともなれば完全に一つの儀式であり、たくさんの物語がそこに描かれているようでした。



いやー、3000年も前に人々の生活がこうしてちゃんとあったこと、そしてれを発掘し解き明かしてきた現代の人達がいることに、歴史の壮大さを感じる展示でした。
私達の生活も、数千年後の未来の人達にどう見られるのか、そんなことも考えてしまいました…日記を壁画に掘っておこうかな…
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