舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

映画「WAVES」観てきました。

2020-07-28 22:38:26 | Weblog


7/28(火)、ユナイテッド・シネマ新潟で「WAVES」を観てきました。
新潟市内ではユナイテッド・シネマ新潟のみでの上映だったようです。





予告編はこんな感じです。



スポーツに恋愛に青春を謳歌する主人公の少年は、ある日、医者からスポーツを止められて挫折、さらに彼女が妊娠したことで関係が悪化、自暴自棄になり暴力的になり、その結果、取り返しのつかない最悪の事件を起こしてしまう…
…という、このポスターからは想像できないほど悲しい物語から始まり、前半は観るのがつらかったです。

後半、事件を起こした少年の妹が主人公になっていくのですが、兄の起こした事件により妹は激しいバッシングを受けます。
さらに、兄と妹、彼ら両親も、子供との向き合い方に関して問題も抱えていたことが、事件の背景として浮き彫りになっていきます。

そんな中、彼女は彼氏ができ、彼女なりに幸せを探そうとするかのように恋人と愛し合います。
ある日、その彼氏には疎遠になっている父親がいて、しかも余命僅かと知り、彼と共に父親に会う旅に出る…というのが後半の物語です。

前半と後半で二組のカップルが登場し、対照的に描かれるのですが(まったく違う場面でまったく同じカットが登場したりもする)、幸せも不幸も表裏一体というか、すぐ隣り合わせにあることを描いているのかなと思いました。
また、過去の過ちはどんなに悔やんでも決して変えることはできないが、新たに出会った人達と未来のために生きるしかないこと、そういうことを綺麗事ではなく、人生の現実として描いている映画かなと思いました。

それにしても、台詞はそこまで多くなく、細かい演技や演出で登場人物の感情の変化を見せていくという作風の映画なのですが、中でも感情とリンクした音楽の表現が凄かったですね。
前半では非常に攻撃的な音楽が流れていたのが、ラストになると非常に優しい音楽に変わっていて、音楽が物語全体の流れをダイレクトに伝えてくるような映画だったなと思いました。
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