舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

同時同時多発多発ネコネコ!同時同時多発多発ネコネコ!

2012-01-28 16:44:22 | Weblog
同時多発ネコの話。



少し前、牛と連絡をとった時、牛が「同時多発ネコ」の話をしていました。



牛「同時多発ネコ、すごい色んな人が良いって言ってくれてるのに、田中は同時多発ネコなんて誰も好きじゃないクソなバンドだっていうんですよ!」



なんて自虐的!!
(あ、さっきから牛とかネコとか出て来ますが、牛は人間のあだ名、同時多発ネコはバンドの名前です。田中はそこのボーカルです)



だから俺が、同時多発ネコについて、書こうと思います。
と言っても、同時多発ネコを知らない人も多いと思うので、軽く説明をしておきます。

「同時多発ネコ」とは、松本を中心に活動する女子高生三人によるバンドです。
知らないという人は、某サイトにて彼女らの曲を試聴することが出来るみたいだから聞いてみてください。

でも、ライブじゃないと同時多発ネコの魅力は伝わらないんじゃないかな、とも思います。
俺は彼女らの演奏を二度ほど見たのですが、そのまっすぐでひねくれた音楽にやられてしまいました。



例えば、彼女らの代表曲に「リア充水爆実験」という曲があります。
個人的な意見ですが、俺は「リア充」という単語が嫌いです。

「リアルが充実している」という意味はさておき、この言葉の特徴は、「自分を『リア充』だと思っていない人が、自分よりも『リア充』であると思った人間に対して使う言葉」であることにあると思います。
よって、「自分はリア充だ」という使い方ではなく(最近では使う人もいるらしいけど)、そもそも他者を僻んだりするための言葉であり、俺には言葉そのものが非常に不健康に思えてならないのです。



しかし、「同時多発ネコ」は、その「リア充」を歌詞に載せ、全力で人前でそれを晒しています。
正直に言うと、初めて見た時は、痛いことやっちゃってる子達がいるなー、と思ってしまいました。

しかし、それは最初だけで、気付いたら同時多発ネコを夢中で見る俺がいたのです。
その魅力とは一体何なのか…?



僕が思うに、それは彼女らが表現者として驚くほどしっかりしている証拠なのではないか、と思います。
例えば彼女らが歌う曲は、月並みな表現ですが、十代の女子故の云々かんぬんがこれでもかと詰め込まれています。

そういうことって、下手すると大人になると笑い話にもならないような下らない事だったりすると思うのです、実は。
だから二十代男性の俺は、そんなことをわざわざ声高に叫ばんでも!とか思ってしまうわけですが、彼女らはそんな意見なんてきっと聞くはずもないし、聞かなくていい!と思ってしまう自分もいます。

それはきっと、同時多発ネコにとって表現欲求を阻害するための言葉でしかないと思うからです。
彼女らは、今自分たちが置かれている状況だからこそ作れる楽曲を、真面目に作り続けているだけです。

それはよくある、「十代の女の子から支持を得る等身大の歌詞」なんかとはまた違うのだと思います。
そんな商業ベースに乗っかった曲なんかとはきっと「共存不可!共存不可!」なのでしょう。

彼女らが行っているのは、今の自分達という人間から生じる諸々を音楽という作品にし、それを他人の前で披露するという、極めて実直で基本的な表現行為なのではないでしょうか。
これを表現者と呼ばずして何と呼ぶ!

時に(というか常に)彼女らは汚い部分、人間が目を背けて生きていたい部分までも、音楽として表現してしまう。
が、それは時に「女子高生の愚痴」で片付けるには、あまりにも聞き捨てならない、寧ろ自分の身にも覚えのある事だったりして、はっとさせられることがあったりします。

だからこそ、同時多発ネコの曲は聞いていて聞こえの良いものばかりではない、聞いていて気分が悪くなる人間もいるはずだと思うのです、多分。
でも、それでも俺は聞いてしまう……

理由は単純、だってカッコイイから!
音楽として、純粋にカッコイイと思います!(別に音楽にそこまで詳しい俺が書くのは変な話ですけど)

やたら安定感のあるベースとか、はっちゃけたドラムとか、絞り出すようなギターボーカルとか、ベッタベタなロックだと思うけど、そこがいいんです!
「リア充」という言葉を使っていて俺がカッコいいと思ったのは、今のところ同時多発ネコだけです!

初めて見たライブで、クリスマスと女子高生と西野カナを全力でディスった「ジングルジングル」を聞いた時は鳥肌が立ちました。
そして、りんご音楽祭の時、ボーカル田中の発言を俺は忘れられません。

「りんご音楽祭で一番知名度もなくて人気も無い同時多発ネコです!」
不覚にも、カッコイイと思ってしまいました。



そんな田中が、ある日、ツイッターに「これからライブなので、テンションを上がる一言を下さい!」と書いていました。
驚くことに、その後には電話番号まで書いてあったのだ!

なんという怖いもの知らずだろうか!
これを見つけた時、実は俺はBLUESのTERUとスカイプで通話していたので、ふざけ半分で二人で順番にかけてみました。

その時、同時多発ネコは、高校生バンドばかりが出演するライブに来ており、田中は、もう気まずくて仕方なかったのだそうです。
しかし、受話器の向こうの田中は、やたらテンションが高かったではないか!



田中とは何年も年の離れた俺は言いました。



俺「女子高生が電話番号なんて晒しちゃダメだろ!」

田中「いいんです!いいんですよ!!」



いや、いいんです!じゃねえよ!
さすが田中、つえーなー!と思います。

ちなみにその日の田中の感想は「超楽しかった!」でした
何だよコイツ、結局楽しんでんじゃん!!



そして、この日電話をかけたのは、俺とTERUだけだったようです。
どんだけ俺ら暇なんだよ!!
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2 コメント

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死の縁から奇跡の復帰~ (七色仮面)
2012-01-29 17:36:51
試聴さして頂きました
是非とも生で聴かせて頂きたいものですな。
……また追っかけ先が増えたな。
返信する
犬人間 (ローメン)
2012-01-30 19:55:45
>七色仮面

是非とも行って下され。
ネコ達も喜ぶはずです。
大抵松本でやってるけど、たまにネオンホールにも来てるから、調べてみると良いかも。
返信する

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