舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

映画「スウィング・キッズ」観てきました。

2020-06-06 22:45:28 | Weblog


6/6(土)、T-JOY新潟万代で「スウィング・キッズ」を観てきました。
新潟市内ではT-JOY新潟万代のみでの上映だったのですが、上映開始して早々に緊急事態宣言でT-JOY新潟万代が営業を自粛して見逃してしまっていたので、営業再開してまず最初に観に行ったのがこの映画でした。





というわけで、色々書いていく前に、ただいま、T-JOY新潟万代!
他のシネコンよりは2週間ほど遅れて、6/5(金)からの営業再開でした。





予告編はこんな感じです。



この映画は、朝鮮戦争時の捕虜収容所で、黒人の下士官、捕虜の少年ら5人が国籍や人種を越えてダンスチームを結成する、という話です。
映画の前半からいきなり登場してくるダンスシーンは音楽も含めて本当に素晴らしいし、コミカルな描写も多くて戦争の暗い雰囲気を忘れるくらい爽快なんだけど、途中から悲劇的で殺伐とした展開になっていきます。

そもそもダンスチーム自体が米軍が捕虜収容所のイメージアップのために結成されたものなので、素直に喜んでいいことなのか分からない。
後半からは捕虜が米軍に反乱を起こして、それに対して米軍が捕虜を武力で制圧して、みたいな戦いも起きて何人も死ぬし、最初から最後まで、誰が正しいのか、何が正義なのか、分からなくなる映画です。

そもそもこの映画自体が、バイオレンスもコメディも、サスペンスもミュージカルも、色んなジャンルの面白さを何もかも、しかも全部の要素を常に全開にして詰め込んでる感じなので、「こういう映画」って一言で説明しにくい映画なんですよ。
韓国映画って、こういうあらゆるジャンルの方向性の面白さに本気!みたいな映画が結構ありますよね。

でも、この映画に関しては、多分意図的にそうしてると思うんですよね。
政治思想や人種の対立ではなく、世の中の複雑さこそを中心に描いていたのかなと思うんです。

だからこそクライマックスで登場する「ファッキンイデオロギー」って台詞は本当にカッコ良かったし、この映画のテーマそのものだったのではないかなと思います。
そして、そんな物語の複雑さをすべて超越してぶっ飛ばすかのようなクライマックスのダンスシーンはとにかく圧巻で最高でした。

でも、最高の映画だった!…って言えるかと思いきや、同時にめちゃくちゃ切ない映画でもあるという、この映画を観てどういう感情になればいいのか分からないような映画でした。
でも、あまり言うとネタバレになってしまうし、一言で説明できない映画なので、とにかく観てくださいとしか言えないです!
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