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シネ・ウインドで4/3(土)~4/16(金)に8作品を上映中の、「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」。
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上映期間は、シネ・ウインドの入り口がベルモンド仕様に!
かなりレアな映画ばかりということで、8作品を全部見るぞと心に決めていたんだけど、無事にコンプリート成功しました!
というわけで、ざっくり感想を書いていきます。
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「大盗賊」
権力者が市民を弾圧する時代をベルモンドがひっくり返す痛快アクション。贅沢三昧の王侯貴族から金品を盗み取るベルモンドは義賊として市民に愛される。そして盗賊の娘と恋の落ちるが、やがて切ない結末を迎える。刹那のカッコよさに生きるアウトローをベルモンドが演じる。
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「大頭脳」
ルパンと次元のような泥棒コンビがNATOの秘密軍事資金を列車から強奪しようとするが、違う強盗団とマフィアもそれを狙っていた。二つの計画が奇跡的に噛み合ったりすれ違ったりしながら出し抜き合う大爆笑活劇。最後それでいいんかーい!みたいなラストもノリの良さだけで吹き飛ばす爽快感。
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「恐怖に襲われた街」
連続殺人犯を追って、熱血刑事がパリの屋根の上、ビルの中、町中のカーチェイス、電車の屋根の上で凄まじいアクションを繰り広げる。民間人の前で銃を撃ちすぎ!というツッコミを忘れるほど、最後に派手な見せ場をスタントなしでぶっこむ勢い重視のハードボイルドアクション。
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「危険を買う男」
スパイ並みの凄腕の賞金稼ぎが、自分の手を汚さずに邪魔者は全て殺害する冷酷な強盗犯に挑む。犯人の手がかりを知る不良に接近するために身分を偽って刑務所へ、タッグを組んで脱獄して最終対決に挑む下りが熱い。軽いノリのアクションだが最後の主人公の本気の怒りが深い余韻を残す。
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「オー!」
レース中に親友が事故死し自身もカーレーサーの職を失い、銀行強盗団の運転手に成り下がった男がマフィアの世界でどん底から強かに這い上がろうともがく。モデルの恋人はいるが、彼女と違って自分は裏の世界でしか生きられない。他の軽快な映画と違って重苦しく悲しい物語が胸を打つ。
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「ムッシュとマドモアゼル」
スタントマンの主人公が、様々なスタントの仕事をしながら、スタントウーマンの恋人と結婚するために大奮闘。何でもアリのスラップスティックコメディ。ベルモンドが、スタントの主人公と、間抜けなスター俳優の一人二役を演じ、その入れ替わりギャグに大爆笑しました。
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「警部」
警察と娼婦が殺害された事件には、マフィアの対立と警察との癒着が絡んでいた。事件を追って町にやってきた警部は、二つのマフィアに追われながら手段を選ばずに強引に犯人を追い詰めていく。物語はハードボイルドなのにアクションはやたらと軽快で何でもアリという、これぞベルモンドな映画。
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「プロフェッショナル」
フランス軍の諜報員の主人公はアフリカのマラガウィ共和国の独裁者の暗殺を任命されるが捕まり刑務所へ。命がけで脱獄した彼は、自分を見捨てたフランス軍に復讐を誓う。綿密な作戦を立て、目的遂行のためなら死さえも厭わない主人公の本気の復讐にハラハラさせられる。
ベルモンドのアクションは「ルパン三世」にも影響を与えているそうです。
そういえば5年くらい前にわざわざ映画館に見に行った実写版の「ルパン三世」がめちゃくちゃ残念な出来だったんだけど、ジャン=ポール・ベルモンド傑作選を観て、「そうそう!俺はこういうのが見たかったんだよ!」って思いました。