3/26(木)、新潟市美術館「草間彌生+アメリカに渡ったアーティストたち」を見てきました。
個人的に草間彌生さんが好きで、2012年に新潟市美術館で開催された美術展にも行きましたし…
「草間彌生先輩、パネえっす!」
2018年には、草間彌生さんの故郷である松本市美術館で開催された美術展にも行ってきました。
「松本の思い出 その2 。草間彌生!あゝ春はゆく!春はゆく!」
草間彌生さんと言えば、「かぼちゃ」のような巨大なオブジェや、極彩色で派手な絵、そしてそれらを覆う水玉模様のイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、草間彌生さんはそれ以外にも様々な作品を作っていて、新潟市美術館にも多くの所蔵されているということで、そういう作品を集めたような展示でした。
例えば、草間彌生さんはエッチングも描いているのですが、モノクロでシンプルだけど細かく描きこまれた模様は、まるで生命が宿っていて今にも動き出しそうな存在感がありました。
また、様々な巨大なオブジェも展示されていたのですが、棚のようなシンプルな枠組みの中にぐにゃぐにゃした不思議な形が並んでいるオブジェは先程のエッチングにも似た生命が宿ったような存在感がありました。
また、ピラミッドのような棚の中に、靴や食器や時計、食べ物や動物など様々なオブジェが並び、それらがまるで血の飛沫のような小さな水玉で覆われている作品も、すごい迫力がありましたね。
草間彌生さんは水玉の幻覚が見える障害を作品に昇華したということですが、日常で目にするアイテムが水玉で覆われているこの作品は、草間彌生さんにとっての世界の見え方をすごくストレートに表現したのかもしれないななんて思いました。
また、様々なリトグラフも展示されていたのですが、刷り師の木村希八さんとともに紹介されていたんですよね。
リトグラフのような版画って、作家とは別に、刷り師という職人がいる場合が多いらしいですが、木村希八さんが刷った他の作家さんの版画も一緒に展示されていて、理解が深まりました。
そう言えば、2017年に木村希八さんの展示も見に行きましたね…
「新潟市美術館で「刷り師、コレクター、そして画家。木村希八さんの贈り物」を見て来ました。」
そんなわけで、水玉以外じゃない草間彌生さんの世界の奥深さを堪能できた展示でした。