2/17(土)、ゆいぽーと感謝祭月間「ふたば彩2024」内イベント、Souer+実験公演「kikimimi vol.0 01」を見てきました。
会場に入ると、テーブルと椅子が並び自由な席に座ると喫茶店のように水が配られる。
どこで演劇をするのかと思ったら、一ヶ所のテーブルでは喫茶店のマスターとバイトの面接に来た人の会話劇が始まり、もう一ヶ所のテーブルでは3人の女性の世間話が始まる。
そこで、ああこれは喫茶店で聞こえてくる誰かの会話を再現した実験公演なのだと分かる。
ただ個人的に、人混みの中で特定の会話を聞き分けるのが苦手な人間なので、目の前のマスターとバイトの面接の会話を聞くのに集中するのに精一杯で、3人の女性の会話は雑音にしか聞こえず、そこだけが心残りでした。
ただ、座った席によって全部が見えるとは限らない居心地の悪さはおそらく意図的なもので、場所によって見え方が違う構造は、「同じものを見ていても本当は違うものを見ている」という演劇のある意味本質を表現していたとも思う。
実際、普通の演劇でも席によって見え方が違うことはよくある。
自分からはよく聞こえない3人の女性の会話も、その近くにいる他の観客の表情などで、あ、今面白い話をしたんだな、などと分かることもあり、観客も演劇の背景やエキストラにしてしまう。
「見る者は同時に見られてもいる」「観客も演劇の構成要素」という、これも演劇のある意味本質でありながら、普通の演劇ではなかなか気付けない部分に気付かされる演劇でもあった。
ただやっぱり、聞こえない会話が最後まで気になったので、例えば同じ話を2回やって、2回目は違う席に座れる、みたいなことをやったら面白いかもしれません。
もしくは、これは難易度が高めすが、どの席からでも両方の会話が聞こえるように計算されていて、その上で2つの会話が絶妙に噛み合う、とかだったら、もっと面白いかもしれない。
そんな感じで色々考えさせられましたが、実験公演としては面白かったです(笑えるという意味ではなく、興味深い、実に面白いという意味)。
あと、いつか本当の喫茶店で勝手にやってほしいです。
そして、同じ公演を見ていた五十嵐奈穂子さん達が「みんなのアート展」の僕の展示を見に来てくれました!
みんなでお面を被って記念撮影!ありがとうございます!
そして、地震で被災した坂井輪中学校への応援のメッセージを集めていたので、僕も書いてきました。
温かいメッセージが集まっていて、こういう時にアートができることもあると考えさせられました。
ちなみに、「ふたば彩2024」では、手作り感溢れるガラポン抽選会もやっていました!
僕もやったら、一番下の4等だったのですが…
「ありがとうのきもち」、何かと思ったらティッシュをもらいました。