舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

司祭を夢見る不良少年が、司祭になりすますドラマ「聖なる犯罪者」観てきました。

2021-02-09 23:18:29 | Weblog


2/9(火)、ユナイテッド・シネマ新潟で「聖なる犯罪者」を観てきました。





予告編はこちら。



少年院を仮釈放され、聖職者を夢見るも前科があるため諦めて、酒&ドラッグ浸りの不良だった主人公のダニエルが、たまたま立ち寄った田舎町で訪れた協会で新任の司祭と勘違いされ、前任の司祭の外出中に本当に司祭として振る舞うことになってしまうというドラマ。
酒も煙草もドラッグもやるダニエルは不良にしか見えないし、司祭としての振る舞いもかなり粗雑なんだけど、それでも町の人達は彼を司祭だと信じ、告解にやってきたり大きな仕事を頼んだりするようになっていきます。

その町では、過去に交通事故が起こっていて、被害者遺族はダニエルに救いを求めてきます。
ダニエルの中にも本気で聖職者を夢見る気持ちはあり、彼なりの正義感で町の人々を奔走する中で、加害者遺族の家族もまた深い傷を負っていることを知るなど、予期せず事件の真相に迫っていくことになります。

しかし、彼の奔走も虚しく、ダニエルのことをよく思わない人達の登場によって彼の身にある事件が発生してしまいます。
その後、ダニエルの少年院時代を知る者や、ダニエルの正体に気付いた警察の登場により、彼の正体はバレてしまうわけです。

設定からして不安要素しかない物語のため、バレるかバレないかサスペンスとして楽しんだのですが、最後まで見てもまったく救われている物語には見えなくて、彼の人生は一体何だったのかと考えさせられてしまう映画でした。
キリスト教の思想の中で生きてきていない日本人の自分には主人公の行動に理解が難しい部分もありましたが、外見だけで生きること、身の丈に合わない願望と行動が伴わない人間の無力さを描いた話なのかなと思いました。
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