4/10(水)、T-JOY新潟万代で『ブラック・クランズマン』を観てきました。
新潟での上映はT-JOY新潟万代だけだったようです。
予告編はこんな感じです。
1979年、アメリカ初の黒人警察官がユダヤ人の警察官とコンビを組んでKKKに潜入捜査という壮絶すぎるストーリーに度肝を抜かれました。
最初から最後までまったく緊張感が途切れることなく、テンポよくストーリーが進んでいく、スリリングなサスペンスでした。
娯楽映画としての面白さ、サスペンスとしての面白さはもちろん、アメリカという国での黒人差別の残酷さやその複雑な構造、警察という組織の内部の複雑さまでも浮き彫りにした傑作だと思いました。
バディものとしての面白さもあるのですが、それが黒人と白人という人種を超えて築かれるコンビネーションだからこその感動もあったし、黒人と白人が争うのではなく、知性と勇気で争いを防ごうとするというストーリーが本当に良かったです。
劇中、KKKが「アメリカファースト」とトランプ大統領と同じ台詞を言っていて怖かったですね。
そしてハッピーエンドかと思いきや、最後の最後に今のアメリカで実際に行われているヘイトスピーチの映像が流れ、映画の中だけではない現実の問題を突き付けられ、「NO PLACE FOR HATE」という言葉が胸に残りました。
それにしても、ここ最近は「ショコラ 君がいて、僕がいる」「ゲット・アウト」「デトロイト」等々、黒人差別問題に踏み込んだ傑作が多く作られているなあと思います。
残酷な現実に向き合う力が映画には絶対あると思うし、そういう映画が全世界で上映されているのは凄いことだよなと思います。