劇団山脈「僕のワタを総て君にやる」の話。
今年のまつもと演劇祭では、「劇団山脈」と「幻想劇場◎経帷子」の公演を観劇しました。
最初に言っておきますが、どちらも非常に面白かったです!!
せっかくなので、感想などを書いて行こうと思います。
まずは、劇団山脈から。
劇団山脈「僕のワタを総て君にやる」
ストーリーはというと、まず、アパートで暮らす女性(豚骨骨姐)と、その女性のヒモであるダメ男(樹海博士)が出て来ます。
男は仕事もせずに女から金をせびってはパチンコに行ったり違う女性に貢いだりというダメっぷり。
それでも、別れる事も無く変わらない毎日を過ごす二人。
しかし、それを良しとしない人物(?)がいた!!
それは、女性がずっと大切にしていた犬の縫いぐるみ梅吉(寂寥閻ペプシ)。
梅吉はその女性の幸せのため、部屋の仲間たちと力を合わせて立ち上がる!!
こう、ストーリーだけ聞くと物凄くバカバカしい!!
実際、ほとんどのシーンはギャグが満載でした。
ダメ彼氏と彼女のコントのようなやり取り!!
犬の縫いぐるみや電話などのモノを、生身の人間が演じるという子供向けミュージカルのような妙にファンタジーな演出!!
それを、いい年した男女がマジでやっちゃうという面白さ!!
そう、この舞台は本当に役者がみんないいのだ!!
劇団山脈の良さである、声が大きくて全力で開放的な演技を見て、やっぱり演劇は役者が全力で楽しんでなんぼだよな~って思いました。
また、オープニングで、役者さん達が全員で音楽に合わせて踊るのですが、この時皆さんが本当に楽しそうな顔をしていて、この幸福感は本当に劇団山脈のいいところだと思いました。
さて、話をストーリーに戻すと、ダメ彼氏を追い出すために、犬の縫いぐるみ梅吉の呼びかけのもと、続々と集まってくる部屋の様々なモノ達。
その時集まるのが、変な女の子デザインの目覚まし時計と、スロットマシーンのカエルのマスコットと、腐ったサバという、謎のチョイス。
しかも、変な女の子のデザインの時計と役者が全く同じ格好で現れたり、カエル役の役者が、カエルのマスクを頭からかぶって前が見えなくて壁にぶつかったりと、登場シーンからしてコント!!
そして、腐ったサバの役はおちやいたかしさん、存在そのものがコント!!
更に、コイツらがことごとく失敗しては断末魔と共に舞台上から消えて行く、それもまたコント!!
みんな楽しそうに演じていたので、見ていて楽しかったです。
しかし、この後、舞台の雰囲気は一気に変わり、クライマックスに向かうのです。
どんなに頑張っても男を追い出せない犬の縫いぐるみ梅吉は、最終手段に出る……
それは、自分を大切にしてくれた女性と話すため、ただ神頼みをするという、とってもカッコ悪い選択なのですが、そのシーンがすごくいいのです!!
梅吉「神様、ほんとのほんとはいるんだろ。無力な自分に相応しく神頼みしてやるよ」
この言葉が、何だか俺の心をえぐるのでした。
どうしてこんなにもカッコ悪いのにまっすぐで綺麗な台詞を書けるのだろうか!!
そして、どうしてこんなにバカバカしい設定で、こんなにも切ない物語が作れるんだろうか!!
奥村くん、やはり彼は本物であった!!
彼の脚本、演出、そして役者の一人一人の演技は、確実に俺の心を動かしたのだ!!
劇団山脈が面白かったので、せっかくなので豚骨骨姐のイラストでも載せておこう!!
今年のまつもと演劇祭では、「劇団山脈」と「幻想劇場◎経帷子」の公演を観劇しました。
最初に言っておきますが、どちらも非常に面白かったです!!
せっかくなので、感想などを書いて行こうと思います。
まずは、劇団山脈から。
劇団山脈「僕のワタを総て君にやる」
ストーリーはというと、まず、アパートで暮らす女性(豚骨骨姐)と、その女性のヒモであるダメ男(樹海博士)が出て来ます。
男は仕事もせずに女から金をせびってはパチンコに行ったり違う女性に貢いだりというダメっぷり。
それでも、別れる事も無く変わらない毎日を過ごす二人。
しかし、それを良しとしない人物(?)がいた!!
それは、女性がずっと大切にしていた犬の縫いぐるみ梅吉(寂寥閻ペプシ)。
梅吉はその女性の幸せのため、部屋の仲間たちと力を合わせて立ち上がる!!
こう、ストーリーだけ聞くと物凄くバカバカしい!!
実際、ほとんどのシーンはギャグが満載でした。
ダメ彼氏と彼女のコントのようなやり取り!!
犬の縫いぐるみや電話などのモノを、生身の人間が演じるという子供向けミュージカルのような妙にファンタジーな演出!!
それを、いい年した男女がマジでやっちゃうという面白さ!!
そう、この舞台は本当に役者がみんないいのだ!!
劇団山脈の良さである、声が大きくて全力で開放的な演技を見て、やっぱり演劇は役者が全力で楽しんでなんぼだよな~って思いました。
また、オープニングで、役者さん達が全員で音楽に合わせて踊るのですが、この時皆さんが本当に楽しそうな顔をしていて、この幸福感は本当に劇団山脈のいいところだと思いました。
さて、話をストーリーに戻すと、ダメ彼氏を追い出すために、犬の縫いぐるみ梅吉の呼びかけのもと、続々と集まってくる部屋の様々なモノ達。
その時集まるのが、変な女の子デザインの目覚まし時計と、スロットマシーンのカエルのマスコットと、腐ったサバという、謎のチョイス。
しかも、変な女の子のデザインの時計と役者が全く同じ格好で現れたり、カエル役の役者が、カエルのマスクを頭からかぶって前が見えなくて壁にぶつかったりと、登場シーンからしてコント!!
そして、腐ったサバの役はおちやいたかしさん、存在そのものがコント!!
更に、コイツらがことごとく失敗しては断末魔と共に舞台上から消えて行く、それもまたコント!!
みんな楽しそうに演じていたので、見ていて楽しかったです。
しかし、この後、舞台の雰囲気は一気に変わり、クライマックスに向かうのです。
どんなに頑張っても男を追い出せない犬の縫いぐるみ梅吉は、最終手段に出る……
それは、自分を大切にしてくれた女性と話すため、ただ神頼みをするという、とってもカッコ悪い選択なのですが、そのシーンがすごくいいのです!!
梅吉「神様、ほんとのほんとはいるんだろ。無力な自分に相応しく神頼みしてやるよ」
この言葉が、何だか俺の心をえぐるのでした。
どうしてこんなにもカッコ悪いのにまっすぐで綺麗な台詞を書けるのだろうか!!
そして、どうしてこんなにバカバカしい設定で、こんなにも切ない物語が作れるんだろうか!!
奥村くん、やはり彼は本物であった!!
彼の脚本、演出、そして役者の一人一人の演技は、確実に俺の心を動かしたのだ!!
劇団山脈が面白かったので、せっかくなので豚骨骨姐のイラストでも載せておこう!!
姐さんのアンニュイな感じ出てますね!!
台詞は本当に僕のものだからそこを気に入ってもらえたなら僕として本当に報われます!あとはもう全部、役者とスタッフの力です!
この記事を知り合いみんなに読ませて自慢します!
おちやいさんは一目見ただけで笑える不思議。
僕も演劇祭で最初に見たのが山脈でした。
個人的にはいろいろ深読みしてあれこれ考えられる作品だったと思います
やっぱり演劇いいっ!
ちひろさんが戻ってまた演劇するのを心から楽しみにしておりますので!
受付やってたじゃないか!!
演劇祭は毎年人手が足りなくなるから、受付やってくれる人は貴重です。
帝もこれから山脈で頑張ってくれ!!
>奥村くん
お疲れ!公演面白かったよ。
アンタいい脚本書くしいい演出家だよ。
みんなに自慢するんだ!!
>にわか山脈ファンこと10shock
劇団山脈の芸名は毎年、入団すると先輩とかがふざけて付けるらしい。
山脈は毎年バカみたいに公演やりまくるから、見に行ける機会は結構あると思うよ。
>kawaちゃん
本当にね、脚本家の奥村くんのいいところと、山脈のいいところが詰まった作品でした。
前にも書きましたが、これからはBLUESだけじゃなくて山脈とか他の劇団も応援よろしくお願いします。
>劇団を立ち上げたいが同志が居なくて困ってる短大生
おお!熱いコメントありがとうございます。
あの時は忙しくてお話し出来なくてすみません。
このコメント、山脈の人が読んだら泣いて喜ぶぜ
!
演劇をするのには色々な方法があると思いますが、やりたいという気持ちが一番大切だと思いますよ!頑張って下さい。
そして、「マクベス」が「一人芝居」の代名詞みたいになってる…
つばきーっく!!