オダギリジョーの目でイケる！

一昨日の夜、大学の友人で宮崎県在住のメガネっ娘、トヤマックスが松本にやって来ました。

トヤマックスとは「和子の家」で出会った仲なのですが、同じ農学部だったこともあり、在学中はよくつるんでいました。
農学部で「和子の家」と言えばYO☆那覇が有名だが、大学の時は俺とYO☆那覇でトヤマックスを突然呼び出し、3人で駒ヶ根あたりまでドライヴしたりすることもしょちゅうありました。

ただ、トヤマックスが俺とYO☆那覇のようなフリーダムな人種と違う点として、卒業後に堅実に地元宮崎に就職した点が挙げられます。
とは言え、トヤマックスは俺やYO☆那覇とつるむような点から見ても、実は世間からずれた女でもあるのです。
「あたしはオダギリジョーの目でイケる！」と言い出すようなぶっ飛んだ女なのです。

一昨日の夜に、トヤマックスと和子さんの家に行った時も、奴は俺の発言の一つ一つに「キモい！」とダメ出しをしながらも、
「でもこういうキモくてバカな奴が職場には全然いないんだよ！悔しいのう悔しいのう・・・」と嘆いていました。

彼女は語ります、「世の中には変態が必要なのよ」と。


そもそもトヤマックスが何故に突然松本に来たのかと言うと、彼女がもう一つ入っていたサークル「田んぼの会」の活動のためだそうです。
田んぼの会ではこの3連休を利用して稲刈りをすることになっていたのだということでした。

俺「稲刈りのためだけに、よく宮崎から来たな」

トヤマックス「そのくらいしか一緒に遊んでくれる友達が私にはいないんだよ！」

自虐的な女です。


・・・が、トヤマックスは宮崎から松本に来る途中、高速バスが渋滞で2時間近く遅れ、結局、稲刈りに参加できなかったのだそうです。
仕方なく、松本に着いてから和子さんの家に行くまでの時間に、旅の汗を流そうと入った銭湯で、謎のおばあちゃんから、
「これは何て書いてあるのかい？あたしゃ字が小さくて読めないよ」と言って絡まれたらしいです。
ちなみにそこには「シャンプー」と書いてあったらしいです。


そんな訳で、トヤマックスと和子さんの家に行きました。
トヤマックスは相変わらずでした。

和子さんの家の夜では、その日集まったメンバーで夕飯を作って食べるという流れになります。
トヤマックスは和子さんの家に着くなり、「夕飯頼んだ！」と言って積極的にダラダラするところも、大学の時のままでした。

和子さんの家では、毎晩違うメンバーが来るので、冷蔵庫の中に前日に誰かが作った料理が入れっぱなしになっていたりすることも多々あります。
この日も、俺はそんな食材が忘れ去られてやいないかと、冷蔵庫の中を漁りました。

すると俺は、何日前に作られたか知れないサバの味噌煮を発見したのです。
一応レンジでチンしてみると、滲みだした汁にサバが沈んでいるという、非常に危険な状態になっていました。

俺「どうする？これ相当ヤバイ状態になってるけど」

トヤマックス「おめーが食えよ！そんなん食えるのおめーしかいないんだよ！」

一口食ってみました。

俺「うーん、一応まだ食えるは食えるけど・・・アウトになるかならないかのギリギリのラインだな・・・」

トヤマックス「ギリギリを攻めるのがお前だろ！YOU食っちゃいなよ！」

こうして、俺はトヤマックスにそそのかされるがままに、ギリギリのサバを平らげたのでした。
ぶっちゃけ、別に不味かった訳ではないのですが、かなりの量のサバを一人で平らげると言うのは結構しんどいものがありました。

俺「なんか俺、もはやサバが主食みたいになってるんだけど」

そう言って虚ろな目をした俺を見て、トヤマックスはバカ笑いをしていました。
トヤマックスとはそういう女です。


これが、俺とトヤマックスの数ヶ月ぶりの再会でした。


因みに、トヤマックスはこの日の翌日、和子さんの家から帰った後で、稲刈りに参加できたらしいです。
そして宮崎に帰る途中で京都に寄り、同じく田んぼの会で農学部の友人「ぴょん吉」に会いに行ったらしい。

ぴょん吉もまた、俺やYO☆那覇らとつるむことの多かった女子です。
彼女もまた個性的な人物ですが、ぴょん吉について語るのはまた別の機会にするとします。

トヤマックス曰く、ぴょん吉はお嬢様らしいです。

トヤマックス「だってぴょん吉の実家に行ったら、トイレットペーパーが花柄なんだぜ！花柄の二枚重ねなんだぜ！マジお嬢様だよ！」


・・・そこかよ！！


トヤマックスとは、そういう女です。