舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

黒歴史もさらに数年後に振り返ると笑えたりするし、何がどう未来に生きるか分からないのだから、100%無駄な体験ってのもあまりないんじゃないですか。

2019-05-31 14:03:57 | Weblog


音楽と髭達2019、出演が決定しました!ちひろBLUESです!



先日、友人と話した時に、事故で骨折した人に「さっさと走れ!」と言う人はいないように精神疾患で働けなくなった人に「鬱は甘えだ!働け!」と言うのはおかしい、と言う話になりました。
ただ、ここ数年でそういう生きづらさへの理解や認識は随分広まったと思うんですよね。

それなのに世の中が弱者を守ろうとする方向になかなか進まないのはなんでしょうね。
まあ、世の中が変わっていくのには時間がかかるということなののかも知れません。

だから、世の中が変わる前にまずは自分達が変わっていくことが大切なのかも知れません。
そうして世の中が変わるのをゆっくり気長に待とうと、その間はなかなかしんどいかも知れないけどなんとか支え合って一日ずつ生き抜いていこうなと、お互いを励まし合いました。



5/30(木)の夜、NHKの不登校の特集番組に、劇作家で演出家の平田オリザさんが出ていたんですが「子供の選択肢を増やすことは大切だけど、選択肢だけ増えても子供はまだ選択肢を自分で選んでいく力がないので、その力を育てていくのが大切」みたいなことを言っていて良いこと言うなあと思いました。
平田オリザさんの演劇を実は一本も観たことがないんですけど、たまにテレビでのこういう発言などを聞いたりするとすごく信用できる方だなあと思わされるので、一度演劇も観てみたいなあという気持ちになります。



平田オリザさんの話題が出たところで演劇繋がりの話題ですが、演劇をやめてからも演劇についてよく考えることがあります。
で、演劇をやめた直後は、演劇の、特に新潟演劇のネガティブな面ばかりが気になっていたのですが、それからさらに時間が経ち、いい意味で新潟演劇がどうでも良くなったというか、憑き物が落ちたように演劇関係の色々なことでいちいちイライラしなくなったなという、演劇に対する自分の気持ちが変化しているなと思います。

そういう変化は、実は今年になってからという本当に最近起こったことなのですが、せっかくなのでそういう心境の変化はできるだけ記録に残していくことにしています。(ここらへんですかね)
おいてきぼりひたすら解らなくて気が付くのがいつも遅いんだ。
怒ってばかりいたのは、結局のところ人の意見に流されやすいし、人の意見と自分の意見をごっちゃにしてしまいがちな人間だったってことなんですよ。
うちらも春の勲章もらおうぜ。



僕の中にある根本的な考えとして、あらゆる表現は世の中に対して開けているべきだ(だからこそ自分もそうありたい)、という気持ちがあります。
そういう考えから、僕がかつて関わっていた新潟演劇に対しては、実はすごく狭い界隈だけでしか成立していなくて、世の中にまったく影響を及ぼしていないんじゃないかと思うようになり、そういう気持ちから僕は新潟演劇から離れていったし、すごく否定的でした。

ただ、最近になって思うのは、演劇って人それぞれで個人的な好き嫌いはあるし、観る人の合う合わないで評価されたりされなかったりするものですけど、少なくとも演劇をする人にとってその経験が無駄になることは絶対ないと思うんですよね。
だから、そういう意味で、どんなにヒドい演劇だろうと、100%無駄な演劇ってのもあまりないのかも知れないなと思います。

例えば、演劇関係者が「あの演劇完全に失敗だったな…」とか、観劇した人が「本当に酷かったな…」とか、そういう黒歴史になっていく体験が、意外と数年後に振り返ると面白かったり大事な思い出だったりすることは実際あるじゃないですか。
何がどう未来に生きるか分からないのが人生なので、取り敢えず、頭ごなしに否定することはやめておく、ということを大事にしていればいいんじゃないですかね。



そう言えば、かつて「演劇だけじゃなくて映画も観た方がいいよ」と言われていた演劇関係者が、最近映画を観ているらしいのですが、話によると車の運転中にカーナビで観ているらしくて、映画より命が大事だぞ!って思いました。
映画ってのは映画館や家でゆっくり観るものですからね。

言い換えれば、色々な文化に触れる体験に時間をかけられるように心がけて生きて行くのが大事だと、僕は思っています。
ただまあ、そんな僕は、色々な映画やアートなどに触れることに物凄く重きを置いた結果、演劇やってる暇はねえ!ってなった人間なので、それはまあ、人それぞれの人生の時間の使い方なんだなと思います。(演劇は完成するまでにやたらと時間がかかりますからね)

それでも、昨年の「響-HIBIKI-」や「止められるか、俺たちを」なんかを観た時は、思わず創作意欲が刺激されたりしました。
ああいう映画を見て、俺も頑張るぞー!って気持ちになれる自分のことは大事にしたいと思うので、演劇とはまた違ったやり方でまた何か作っていけたらなと思います。





ばうばうばうばう!!!!
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