僕らの思いもいつか誰かの胸に光り続けようあの星のように。

一ヶ月くらい前のレイの話。



まつもと演劇祭の話は終わったと言いながら、少しばかり関係している話をします。
約一ヶ月前、松本から新潟に引っ越したばかりの俺に、BLUESのレイから電話がありました。



レイ「チヒロ元気？ちょっと脚本の事で相談なんだけどさ……」



当時、演劇祭の「ギャラクシー丁稚奉公」の脚本を作る途中で、俺は新潟に引っ越してしまっていたのでした。
なので、相談に乗れることがあるならと思い、レイの話を真面目に聞いていたのですが……



レイ「あのさ、BLUESの一人がBLESCHのキャラってどうかな？」

俺「ちょっと！何言ってるんですか！？」



あまりに予想外の発言に、一瞬混乱する俺。



レイ「いや、ギャラクシー丁稚奉公のストーリーは普通に進んでるんだけど、舞台の外側でBLEACHのストーリーも平行して進んでるんだよ」

俺「どういうことですか！？あ、例えば時々、舞台の外からBLEACHの戦闘音とかが聞こえてくるとかですか？」

レイ「そうそう！まさにそう！で、ところどころでBLEACHのキャラが少しだけ出て来たりして」

俺「やっぱり、そのシーンのためだけに傷だらけのメイクとかするんですか？」

レイ「そうそう！」



何故か意気投合する二人。



レイ「で、ギャラクシー丁稚奉公がクライマックスになるにしたがって、BLEACHもクライマックスになって行って、ギャラクシー丁稚奉公が終わった後でさらにBLUEACHの話が盛り上がって行って、最終的に暗転して明転すると全員がBLEACHの格好をしてて、カーテンコールで『本日はBLEACHをご覧いただきましてありがとうございます！』って言うんだけど……ダメかな？」



俺「ダメだろ！！



レイ「ダメかなあ？俺としては演劇祭だからこそやりたいんだけど……」

俺「まあ、でもそういう気持ちはよく分かりますよ」

レイ「で、チヒロ…………



どうする？」



どうする？じゃねえよ！！



大体、俺に言ったって仕方ないだろ！！
実際、本番にこのネタが使われていなかったことから、ボツ案になったようです。





それにしてもレイよ、一体何を考えて生きているんだ……
（レイが突然描いていた絵）