舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

「アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大戦争-」を観て来た思い出です。

2014-03-31 13:44:15 | Weblog
まだ元気だった頃の俺を振り返っていくシリーズ!
続いては、2月15日(土)にシネ・ウインドで「アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大戦争-」を観て来た思い出です。

これも、もっと早く書けよって話ですね…せめてまだ新潟で上映してるうちに…
いや、まあ書けなかったものは仕方ない!

ちなみに、この記事を書いた続きの出来事ですね。
「アイドル・イズ・デッド」の加藤行宏監督、シネ・ウインドに来るってよ。

という訳で、今更だけど感想書いていきます!
長いです。







「アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大戦争-」は、新生アイドル研究会BiSというアイドルを主演にした映画です。
もともと、2012年にMOOSIC LABという企画の中でBiSを主演に「アイドル・イズ・デッド」という映画が作られたんですが、それがあまりに好評だったために、続編が作られるに至ったようです。

僕は「アイドル・イズ・デッド」もシネ・ウインドで観たんですが、これがまあとんでもなく面白かったんです。
キャバ嬢の主人公がアイドルの友人たちに馬鹿にされた勢いで相手を殺してしまって、バレないようにそのアイドルに成りすましているうちにどんどん成り上がっていくものの、思わぬ襲撃があってライブ会場は血の海に!

アイドル映画なのにアイドル業界をネタにするわ無駄に流血するわ人は死ぬわの清々しいまでにB級バイオレンスまっしぐらな映画なのに、よく見るとBiSのこれまでの軌跡が描かれているという意外にも愛に溢れた映画なのでした。
なので、僕は続編が作られるって知った時は本当に嬉しかったし、シネ・ウインドで予告編を見た時はそれだけで感動してしまいました。








という訳で、こんなに映画が楽しみなことってあるかよって勢いで、2月15日(土)にシネ・ウインドに行ったのでした。
この日は、加藤行宏監督、直井卓俊プロデューサー、そして出演者の國武綾さんの舞台挨拶があるということで、それも楽しみにしていました。

しかし、この日は全国的に記録的な大雪で、東京を出発したものの新潟には来られなくなってしまったのでした。
そこでなんと、代わりに急遽車の中から電話での挨拶をしてくれたのでした。

会場では電話口の声に拍手が起こるなど、温かい雰囲気でした。
思わぬ事態に対応してくださった加藤さん、直井さん、國武さん、そしてシネ・ウインドの皆さん、本当にありがとうございました。

舞台挨拶を見られなかったのは残念ではありましたが、でも大丈夫!だって映画超面白かったから!
という訳で、すでに前置きが長くなりましたが、感想を書いていきます。






「アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大戦争-」、結論から言うと前作以上に衝撃的に面白い映画になっていました。
アクションシーンのバイオレンスっぷりも、ライブシーンの盛り上がりも、よりグレードアップしていたし、それに加え、原発問題までネタにしているし、一体この映画はどこまでロックになっていくんだ…

物語は、前作の続きから始まります。
前作のラストでの戦いによって、プー・ルイとユフちゃんは刑務所で服役生活を送り、唯一逮捕を免れたノンちゃんはいじめられっ子の女子高生になっていましたが、BiS復活を夢見て奮闘していました。

プー・ルイとユフちゃんはそれぞれ脱獄を試み、街では巨大な原子力発電所が権威を奮い、前作でノンちゃんの熱狂的ファンだった今澤さんという男性は、原発反対運動をしていたのでした。
そんな中、原発問題の隠蔽のためなら暗殺もいとわない悪の電力会社・ハピネス電力の魔の手が襲う!

しかも、ハピネス電力は原発推進のためにアイドルグループ「エレクトリック・キス」をプロデュースし、アイドルを利用して市民を洗脳していた!
そんなハピネス電力にプー・ルイが捕まり、なんとエレクトリック・キスのメンバーにされてしまった!

かくして、ハピネス電力とエレクトリック・キスを倒し、プー・ルイを奪還するため、BiSの命懸けの戦いが始まる!
それがノンちゃんのプロパガンダ大戦争!…ってあらためてストーリー書いてみるととんでもないな!



劇中に出てくるエレクトリック・キスのライブが邪悪にしたPerfumeにしか見えなかったりと、ギリギリなギャグが次々と登場します。
さらに、BiSの新メンバーに加わるミッチェルが特殊メイクを駆使したとんでもないデブキャラとして登場し、更に災害レベルのゲロを吐いてユフちゃんがゲロまみれになるというぶっ飛んだシーンが続きます。

ちなみにこのシーン、申し訳ないけど一番笑いました。
本当に体張りすぎです!



そんなバカ全開の映画なのに、最後まで見ると本気で感動してしまうんですよね。
それは映画を作っている人達が本気で「すごい映画を作ってやるぞ!」という気合いに溢れていたからだと思います。

特に、BiSを含めた役者さんたちの熱演は本当に素晴らしかったです。
中でも主人公ノンちゃんは本当に見た人は彼女に恋をしてしまうんじゃないかってくらいいい演技してたし、今澤さん役の水澤紳吾さんとの二人のシーンは本当にぐっときます!

ラストのライブシーンは音もすごく良かったし、本当にライブ会場にいるかのような迫力が味わえました。
また、ライブ会場の人達はエキストラらしいですが本気で楽んでるのが伝わってきて、あらためて人に愛されている映画なんだなあってのが感じられました。

ちなみに水澤紳吾さんはサイタマノラッパーシリーズでトム役をやってた方です。
そう考えるとこの映画のラストのライブシーンは「サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」の感動に近いものがあったかもしれないです。

アイドル・イズ・デッドとサイタマノラッパーはどちらも埼玉県深谷市がロケ地らしいですね。
深谷市と言えば、深谷ネギのゆるキャラふっかちゃんも映画のライブシーンにちゃっかり登場してました。



という訳で、BiSのファンからも映画のファンからも、そしてロケ地からも愛されている素晴らしい映画だったと思います!
何度も言いますがとんでもないB級映画ですが、見終わったあとはあの映画が愛しくてたまらなくなる、そんな映画です。



そしてこの映画を新潟で上映してくれたシネ・ウインドさん、本当愛してます。







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