1/21(月)、イオンシネマ新潟西で「鈴木家の嘘」からのイオンシネマ新潟南で「アストラル・アブノーマル鈴木さん」という鈴木映画祭をキメてきたんですけど、どちらもまだ1月だけど今年のベスト級にめちゃくちゃ最高に面白かったです!
という訳で感想を書いていこうと思います!
2本目は、「アストラル・アブノーマル鈴木さん」
予告編はこんな感じです。
さてこの映画、最初に言っておきますが、早くも今年の僕のベスト候補です!
地方都市の衰退と閉塞感、YouTuberの主人公、引きこもりの弟、シングルマザーの母、メディアの傲慢、芸能界の闇という、現代社会のリアルを描いた社会派映画でありながら、そのすべてを全力で挑発したようなパンク映画でもあるという、本当に大傑作だと思いました!
いや、すごく低予算で作られた自主製作映画だということは見るからに分かるんですけど、その中でここまで攻めに攻めたことが出来るんだということに感動するとともに、寧ろ自主製作映画だからこそ出来る挑戦なのかなと思ったりしました。
そして、低予算でありながら主演の松本穂香さんをはじめ役者さん達のちょっと異様なまでの熱の入りっぷりは本当に見ていて清々しかったですし、また後述しなすが撮影のアイディアが素晴らしかったりもしました。
まず、とにかく僕はダメな奴がダメな奴なりに全力でもがいたりする映画が大好きなんですが、「アストラル・アブノーマル鈴木さん」はそんな気持ちをガンガン揺さぶってくる映画でした。
SPTTEDの配給映画はそういう名作が多いと思うんですけど、「SRサイタマノラッパー」「百円の恋」以来の衝撃と言っても過言ではないかも知れません。
本当に素晴らしい映画を観ると「俺はこの映画に出会うために生きてきた!」という感動に襲われたり、映画を観終わって外に出た時に世界が素晴らしいものに見えて「よし、俺は頑張って生きていくぞ!」と思えたりするものなんですが、まさにそんな体験をしました。
とは言えそんな体験は、年に一度あるかないかレベルなんですけど、そのくらいの運命的な映画との出会いを、1月からいきなり体験してしまったなと思いました。
とにかく、松本穂香さん演じる、常にひねくれて世界を挑発している愛すべきダメ人間の鈴木ララという人物が最高すぎて、最高に心を揺さぶられ、映画を観終わる頃にはまるで彼女が自分の心の中に住み着いてしまったような気持ちになりました。
(本当に刺激的なキャラクターに出会った時のこの気持ち、余談ですが去年だと「響-HIBIKI-」の主人公などとの出会いがそれでした)
松本穂香さんは、「ひよっこ」で知った好きな女優さんだったのですが、こんなにも刺激的でキュートな女優さんだったのか!と衝撃を受けました。
エンディングのダンスも最高に心を揺さぶってきて、ずっと見ていたかったと思うとともに、映画館を出たあとで彼女のように踊り出してしまいたいほどの衝撃に駆られてしまいました。(大人だからやらなかったけど!)そのくらい衝撃的な出会いでした。
そして、この映画を語る上で避けては通れないポイントが、松本穂香さんがララとリリと言う双子を、一人二役で演じ分けているということです。
しかも合成などではなく(おそらくそれだけの予算がなかった)、カットの切り替えと編集、そして松本穂香さんの演技によって、一度に同時に二人がスクリーンに映ることはないのに二人が会話しているように見えるという、まさしく映画のマジックのよる感動がありました。
それが、低予算映画だってここまで出来るんだぞ!という監督の挑戦にも見えたんですが、それが主人公ララのダメ人間なりに全力で生きる姿とリンクしているように見えたのですが、それは考え過ぎでしょうか。
何はともあれ、性格の違う双子、もっと言えば、境遇の違いによって違う育ちからをしたけれど何だかんだ似たような双子、という絶妙な二人を一人二役で演じ分ける松本穂香さん、本当に素晴らしい女優さんだと思います!
そして、主人公の鈴木ララが素晴らしいって書きましたが、その双子の妹のリリがまた、姉とは違うひねくれ方なんだけどやっぱりひねくれていて、姉とは違うダメさなんだけどやっぱりダメ人間という、またいいキャラなんですよね!
下手したらYouTuberの姉以上にある意味ダメ人間かも知れないというね、ちょっと笑えないレベルのダメ人間なんですけど、それはそれで見ているといいキャラだなあと思えてくるんですよね。
いいキャラと言えば、姉に負けず劣らずのダメ人間なんだけどここぞというところでダサすぎるガッツを見せる弟とか、明らかに子供達以上にひねくれた人生を送ってきたんだけどいい意味で肝が据わっていて仕舞には「いいぞもっとやれ!」って思ってしまうくらいズバズバものを言う母親とか、とにかくいいキャラの連続なんですよね。
主人公の鈴木ララが塾講師のバイトしているまったく流行っていない塾のただ一人の生徒の、あの現代の若者らしいやる気のなさ、にもかかわらず思いがけない才能を発揮してララが本気で嫉妬する感じとかも、もう最高だなって思いました。
とにかく、この映画の面白さを僕は語り尽くせないんですけど、一言でまとめるなら主人公をはじめダメな奴らがダメな奴らなりに最悪の世の中に立ち向うガッツに痺れる映画なのかなって思いました。
何度も言いますが、明らかに僕という人間を変えてしまったくらいの衝撃の出会いでしたし、早くも今年のベスト候補の一本です!
という訳で感想を書いていこうと思います!
2本目は、「アストラル・アブノーマル鈴木さん」
予告編はこんな感じです。
さてこの映画、最初に言っておきますが、早くも今年の僕のベスト候補です!
地方都市の衰退と閉塞感、YouTuberの主人公、引きこもりの弟、シングルマザーの母、メディアの傲慢、芸能界の闇という、現代社会のリアルを描いた社会派映画でありながら、そのすべてを全力で挑発したようなパンク映画でもあるという、本当に大傑作だと思いました!
いや、すごく低予算で作られた自主製作映画だということは見るからに分かるんですけど、その中でここまで攻めに攻めたことが出来るんだということに感動するとともに、寧ろ自主製作映画だからこそ出来る挑戦なのかなと思ったりしました。
そして、低予算でありながら主演の松本穂香さんをはじめ役者さん達のちょっと異様なまでの熱の入りっぷりは本当に見ていて清々しかったですし、また後述しなすが撮影のアイディアが素晴らしかったりもしました。
まず、とにかく僕はダメな奴がダメな奴なりに全力でもがいたりする映画が大好きなんですが、「アストラル・アブノーマル鈴木さん」はそんな気持ちをガンガン揺さぶってくる映画でした。
SPTTEDの配給映画はそういう名作が多いと思うんですけど、「SRサイタマノラッパー」「百円の恋」以来の衝撃と言っても過言ではないかも知れません。
本当に素晴らしい映画を観ると「俺はこの映画に出会うために生きてきた!」という感動に襲われたり、映画を観終わって外に出た時に世界が素晴らしいものに見えて「よし、俺は頑張って生きていくぞ!」と思えたりするものなんですが、まさにそんな体験をしました。
とは言えそんな体験は、年に一度あるかないかレベルなんですけど、そのくらいの運命的な映画との出会いを、1月からいきなり体験してしまったなと思いました。
とにかく、松本穂香さん演じる、常にひねくれて世界を挑発している愛すべきダメ人間の鈴木ララという人物が最高すぎて、最高に心を揺さぶられ、映画を観終わる頃にはまるで彼女が自分の心の中に住み着いてしまったような気持ちになりました。
(本当に刺激的なキャラクターに出会った時のこの気持ち、余談ですが去年だと「響-HIBIKI-」の主人公などとの出会いがそれでした)
松本穂香さんは、「ひよっこ」で知った好きな女優さんだったのですが、こんなにも刺激的でキュートな女優さんだったのか!と衝撃を受けました。
エンディングのダンスも最高に心を揺さぶってきて、ずっと見ていたかったと思うとともに、映画館を出たあとで彼女のように踊り出してしまいたいほどの衝撃に駆られてしまいました。(大人だからやらなかったけど!)そのくらい衝撃的な出会いでした。
そして、この映画を語る上で避けては通れないポイントが、松本穂香さんがララとリリと言う双子を、一人二役で演じ分けているということです。
しかも合成などではなく(おそらくそれだけの予算がなかった)、カットの切り替えと編集、そして松本穂香さんの演技によって、一度に同時に二人がスクリーンに映ることはないのに二人が会話しているように見えるという、まさしく映画のマジックのよる感動がありました。
それが、低予算映画だってここまで出来るんだぞ!という監督の挑戦にも見えたんですが、それが主人公ララのダメ人間なりに全力で生きる姿とリンクしているように見えたのですが、それは考え過ぎでしょうか。
何はともあれ、性格の違う双子、もっと言えば、境遇の違いによって違う育ちからをしたけれど何だかんだ似たような双子、という絶妙な二人を一人二役で演じ分ける松本穂香さん、本当に素晴らしい女優さんだと思います!
そして、主人公の鈴木ララが素晴らしいって書きましたが、その双子の妹のリリがまた、姉とは違うひねくれ方なんだけどやっぱりひねくれていて、姉とは違うダメさなんだけどやっぱりダメ人間という、またいいキャラなんですよね!
下手したらYouTuberの姉以上にある意味ダメ人間かも知れないというね、ちょっと笑えないレベルのダメ人間なんですけど、それはそれで見ているといいキャラだなあと思えてくるんですよね。
いいキャラと言えば、姉に負けず劣らずのダメ人間なんだけどここぞというところでダサすぎるガッツを見せる弟とか、明らかに子供達以上にひねくれた人生を送ってきたんだけどいい意味で肝が据わっていて仕舞には「いいぞもっとやれ!」って思ってしまうくらいズバズバものを言う母親とか、とにかくいいキャラの連続なんですよね。
主人公の鈴木ララが塾講師のバイトしているまったく流行っていない塾のただ一人の生徒の、あの現代の若者らしいやる気のなさ、にもかかわらず思いがけない才能を発揮してララが本気で嫉妬する感じとかも、もう最高だなって思いました。
とにかく、この映画の面白さを僕は語り尽くせないんですけど、一言でまとめるなら主人公をはじめダメな奴らがダメな奴らなりに最悪の世の中に立ち向うガッツに痺れる映画なのかなって思いました。
何度も言いますが、明らかに僕という人間を変えてしまったくらいの衝撃の出会いでしたし、早くも今年のベスト候補の一本です!