自分も、他人も、完璧な人はいない
しかし、自分自身のことをよく考えてみるならば、
完全な人、完璧な人などいないことが分かるはずです。
そして、自分が完璧でではないように、他の人もまた、
完全でもなければ完璧でもないのです。
完全性は、自分に求めることもできないし、
他人に求めることもできないものです。
ところが、完全性という、自分にも他人にも求めることのできないものを求めて、
結局、不完全な生き方をしていく人が跡を絶たないのです。
「一度でも失敗があったら、もう人生は終わりだ」
というような考え方は、取るべきではありません。
それは、何十年かのあいだ、みなさんを育て、
護り、励ましてきた人々に対する、非常な冒瀆行為です。
人生は、そういうものではありません。
したがって、「人間は仏の子、神の子である」
という考え方はもちろん大事ですが、
その一方で、「人間は不完全な生き物である」
ということも、ある程度、認める必要があります。
この世に生きている以上、
やはり、肉体を持って生きている人間としての不完全さは残るのです。
「80%主義」の生き方を
大事なことは、完璧な人生を生きることではなく
、よりよい人生を生きることなのです。
そのように心に言い聞かせなければなりません。
魂的、霊的に、自分を非常に責め、毎日、
夜も眠れずに苦しんでいる人がいるならば、
「完璧な自分のみを求めてはいけない」と言いたいのです。
80%主義でよいから、とにかく生き抜くことです。
そして、完全な人生、完璧な人生、欠点のない人生、
傷のない人生ではなく、よりよい人生を選び取ることが大事です。
「大悟の法」より抜粋