12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

国際陶磁器フェスティバル美濃'24

2024-11-16 18:12:11 | 陶磁

国際陶磁器フェスティバル美濃'24

 

長~いエントランスを通り振り返る。

 

 

なんかこれはセンス無いよなと思うのは自分だけ?

 

 

セラミックパークMINOは、森の中に建築されているのが良く分かる。

 

 

3階が入り口なので、入ると1階に下りて行く

 

 

鑑賞して気になった作品で、写真OKを撮影。

まずコレ。陶器である。紙や3Dプリンターではない。
陶芸は焼成過程があるのでそこが難しい。特に大物はひずんだり切れが入ったりする。
ここまでキレイに焼き上げるのはかなりの技術である。昆虫に惹かれただけだが面白い(笑)。

 

 

見ての通り、魚のアラである。楽しい!

 

 

色も凄いけどこの形状良く土で形作れたなと至極感心。
大物は制作中に自重で潰れることがある。焼成でもへたってしまわないようにするのは難しい。
好き嫌いでいうと好みではないが(笑)。

 

 

何気ない人形だが、どうやってビーズをくっつけた?これも技術だな~。

 

 

これはアイデアと技術の両方が素晴らしい。
薄い粘土を反り返り無く焼くのは難しい技術の一つ。黒の背景で書道のように見えるアイデアがにくいね~。😆

 

 

これも葉っぱだけだが、枯葉に合わせた色を何種類も作り、よく焼いたな~と感心。

 

 

よくあると言えばよくあるけど、陶器でやっている人は少ないかも。
自画像? 有名人ならもっとインパクトあったろうに。😁

 

 

影絵。

 

 

アイデアですな。

 

 

質感と存在感がインパクトある。思わず見入ってしまう。

 

 

デザイン部門もある。プロダクト系。

 

 

大きさは40㎝ぐらい?だが、どうやって制作して、どう焼いた?

 

 

苔のように柔らかそうに見終えるが陶器である(笑)。

 

 

この不思議な感じが面白い。
ボールひとつは作れてもこう組み合わせるのは難しい。展示の仕方もアイデアである。

 

 

知り合いが入選していた。なるほどだね。

 

 

スリットが綺麗だ。

 

 

いよいよグランプリ作品。

陶芸道具を作品に使うことは時々あるが、これもやられたなっという感じで見事!
クルクルの針金は、普通の針金ではない。普通の物は焼成中に溶けてへたってしまう。
これは電気窯に使う焼成用のカンタル線である、だからへたらない。

題:『Kiln』(窯) ウクライナの作家:IELIZAVETA PORTNOVA

 

 

動物の形にしたのも良いね!!

 

 

作陶意識を刺激するために出かけたが、いい刺激になった。
大きいのも小さいのも色々あったが、まずは焼かないとね。
制作をしていくうちにアイデアも作りたいものもあふれてくるのだ。
自分にガンバ!😁

展示会は11月17日(日)で修了(笑)。

 

💖

 

 


轆轤 2024.9

2024-09-11 09:55:46 | 陶磁
 
スカット窯の修理が完了した後、友人はせともの祭りに向けて本焼きを続けて作品を焼き上げている。
自分は、今回は祭りに参加できないのだが、スカット窯にかかった費用を稼ぐために活動開始。😎
久々なので、ぐい吞みサイズからスタートしよう。
土練りをし、轆轤にセット。

 
 
 
 
まずは土殺し。すごいネーミングだが、要は轆轤の回転で土が暴れないように粘土の塊を安定させる作業である。😁
土殺しはかなりの力技で両サイドから土を締めて盛り上げて次は下に抑え込む。これを繰り返すうちに轆轤の真ん中に落ち着いて回転するようになる。
 
水をたっぷり土と手になじませて轆轤を回転させる。
『 ‼ 』すぐにあることに気づく。この土は、荒土だ。土練りをしている時は気づかなかったが、この土は粗目の赤土だった。
ずいぶん久しぶりに取り出した土だったのですっかり忘れていた。
 
荒土の何が大変って、轆轤の回転でヤスリをかけるように手のひらがかなり痛い。😭
手び練りで作るには問題ないが、轆轤には不向きな土である。一瞬轆轤をやめて手び練りに変えようかと思ったが、我慢して土殺し。
何とか土が落ち着いたので、いよいよ轆轤挽き。
指先に荒い土が当たる。まあ、リハビリだと思い一つ茶碗を挽く。
その後は、やや大きめのぐい吞みを挽く。荒土なので、細かい作業はしにくい。
これだけを挽いた。

 
 
 
 
土殺しと轆轤挽きで、指紋殺しとなった。指先ツルツル(笑)。

 
 
 
 
削りが出来る具合にひと晩乾かして、高台を削る。
ぐい吞みの下の台座はシッタと呼ばれるもので、作品のサイズに合わせて数種類自作しておく。(上の写真)
数を削るときには重宝する。今回言うほどの数はないけど。😅

 
 
 
 
削りは轆轤を挽くより時間がかかる。
高台のサイズや、そこの厚みを確認しながら進める。たまには削りすぎて底に穴を開けたりする(笑)。
今回はこれだけ。

 
 
 
 
茶碗を横から撮ってみた。
写真でもその粗さが分かる。陶芸は釉薬と焼きでその味わいが決まる。
さてどんな焼きになるだろうか。

 
 
 
 
工程としては、まだまだ先があるのだが、まずは窯をいっぱいにするぐらいの量を造らねばならない。
時間を作って作陶に励もう。
 
 
 
💖
 
 

スカット窯修理 2024.8

2024-08-30 22:11:29 | 陶磁


工房には、便利な電気のスカット窯(アメリカ製)がある。
マイコン制御なので、スイッチ一つで酸化焼成なら焼き上がりまで何もしなくてよい(笑)。
しかし経年による傷みが激しくなり今回、大掛かりな修理となった。
写真は2021年暮れのころ。蓋の錆が少し気になる。

 

 

事の初めは、自分が工房不在の時に、仕事場と窯を友人に貸している。彼が焼成したときに温度が上がっていないようだと報告を受けたのが始まりである。
この窯の熱電対(温度を測る金属の棒)は、消耗品と以前代理店のヒューステンから聞いていたのでそろそろ寿命かと思い、取り寄せ交換した。
次に焼成したとき、エラーが出たので、『???』となり、ヒューステンに尋ねる。
担当者曰く、エレメント(電熱線)かリレー(温度調節をする部品)かもしれないと言うことで確認するとどうもリレーが調子悪くこれも交換。
図の下方にある四角い絵。通電したり切ったりを繰り返しながら徐々に温度を上げる働きをする。

 

 

 

3度目の正直で、素焼きは無事完了した。
素焼きの温度は、およそ800℃。粘土が植木鉢程度の硬さになる。余談だが、火葬場の温度もそれぐらい。😁
ところが、窯本体を覆っているステンレスのバンド(帯)が長年の焼成により錆びてボロボロである。
⁉ピンとが合っていない(笑)。


 

蓋のバンドは、2021年以降に交換したので比較的キレイ。
窯の下には、錆が粉になって落ちている。

 

 

本焼き焼成は1230℃にもなるので、窯内部が膨張する。それを抑えているバンドが外れると窯が崩壊して大火事になる。
現在、自分が陶芸活動を積極的にできない状況にある中で、どこまで費用をかけるか『う~ん』と悩む。
ここまでの部品交換で、すでに数万円掛かっている。

 

 

しかしこれからのことを考えると直さずには済まないだろう。
ちなみに新品を買うと60万円近くする。😅
仕方ない、今回のアルプス遠征にかける費用をすべてつぎ込む!
それで足りるかもビミョ~💦

取り寄せてみると、一部(2か所)がひしゃげた感じにめくれているではないか。
こう言うのってアメリカだなぁと思うところ。
交換してくれと言うのも時間かかるし面倒なのでハンマーで叩いて使えるようにする。これもピントが・・・

 

 

さて、まずはバンドをはず前にそこに付いているものを取り外さなければならない。
コントロールボックスをはずす。と言うか留め金具が壊れて取れてしまった。😓

 

 

エレメントとコントロールボックスに繋がる端子ケーブルほか。
音楽は音量大で仕事に励む(笑)。

 

 

記録用にと適当に撮ったので写真ブレたり、ピンと甘かったりで・・・😓
バンドをはずしたところ。

 

 

自分も初めて見るスカット窯バンドの内側。こんな感じか。🤔
錆がレンガについいている。

 

 

手前に飛び出ている電熱線が分かるだろうか、これがエレメントと呼ばれる電熱線である。
このエレメントの先端が、端子を外しているとき折れてしまったのである。
窯は高温になるので、癒着してしまっていたのだ。
折れた部分だけのエレメント交換しても焼成全体のバランスが悪い。
こうなったら、エレメント一式交換だ。諭吉さんが飛んでいく~😭😭😭

 

腹が決まったら行動は早い!
ここ数か月、連続してヒューステンから購入しているので少し割り引いてくれた。感謝。
それでも高額だけど・・・。
丁寧に古いエレメントを窯から抜き出す。レンガも脆くなっているので慎重に。
その後、レンガの粉塵や、ゴミを捕るために掃除機をかける。

 

そこまで作業が進んでから、ステンレスバンドを取り付ける。
途中の写真を撮り忘れたので、出来上がったもので。
苦労したのは、バンドが緩いと意味をなさないのできつく締めるとこ。
いったん締めた後、ガスバーナーでバンド全体をあぶって温めてさらにきつく締める。

バンドが付いたら、蓋止め金具や窯の上下をつなぐ金具を取り付けるためにステンレスバンドに穴を開ける。
ステンレスに穴を開けるビットは、力を入れすぎるともろいレンガまで行ってしまう。
その力加減が難しい。

 

 

ステンレスバンドと付属品を取り付けたら次はエレメントの取り付けである。
新品のエレメントの封を開ける。『ん?、何か変?』
一つだけ、使えない部品が入っている。やっぱりアメリカだ~。
さすがにこれは、連絡をして使えるモノを送ってもらう。

 

 

上から1段目に挿入。蟻の巣みたいでしょ(笑)。

 

 

レンガは耐火レンガ。このレンガは空気を多く含み熱効率を上げる。軽くていいのだが、その分もろい。
棚板など当てると欠けてしまう。経年劣化もありあちこちボロボロ。
順調に作業が進む。穴の置いているところは、熱電対の穴。付着しているカーボンをサンドペーパーで取る。
エレメントは焼成すると固くなり動かせない。また膨張するので窯内部に飛び出さないようにピンで要所々々を留める。

 

 

全てのエレメントを入れ終えたら、端子ケーブルをつないで元に戻していく。
コントロールボックスを留める金具もバンドに穴をあける。

 

 

蓋のバンドも少し傷んできたけど、まだ大丈夫。ただ、蓋を留める横の金具はそのうち交換だな。
多少のミスはあったが、一番のミスは、上から3つ目の色見穴にステンレスバンドが少し被ってしまったことだ。
穴をふさぐ白いプラグが入らない。仕方ないので少しずつステンレスを削って何とか収まるようにした。

 

 

全てが完了したら、空焚きである。エレメントに被膜を作るのである。
重要な工程だ。本来はそのまま空焚きなのだが、棚板を数枚補修したのでそれを入れて焼成した。
これですべて完了だ!

 

その後、友人が本焼きを試みた。
3つ目のプラグがまだ少し浮いているな。あと気になるのが蓋の隙間。こんなにも膨張したっけ⁉
ちょっと気になるので、対策を考えよう。これが蓋のバンドが痛む大きな要因である。

 

焼成はしっかり温度が上がったようだ。
エレメントが新品になったので今までより釉薬がやや溶け過ぎになったほど。

ここまでにかかった費用はおよそ17万円!!
アルプス山行どころではなく、削りに削ってかき集めた。
窯にかかった費用は、窯で稼ごう。
やる気が出てきた。山に行きたいけど、その費用も稼ぐぞ!😆


作品を紹介できるようにしたい。
まずは固まった粘土の土練りからだな。先は遠いけど一歩ずつ一歩ずつ。
がんば!自分。

 

追記
だいぶ以前、マイコンの基盤がダメになったことがある。基盤は高値である。😭
この窯にいくら掛かってんだか・・・💦

 

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工房の落ち葉掃除

2024-06-25 07:36:14 | 陶磁
梅雨入りが遅れている。
ならばこの隙に、落ち葉の掃除をしよう!と一大決心をする。
毎年やっていることだが、一人で仕上げるにはそれなりの気合がいるのだ(笑)。
まずは現状の記録写真。工房横。奥に竹が4本見える。手前の茶色くなった後ろにもう1本ある。
 
 
 
 
 
工房裏。あれ⁉写真がぶれてる(笑)。
 
 
 
 
作業するには長袖長ズボン。
蚊取り線香を3か所にパワーアップで焚いて(両側から火をつけて煙多めにする)。😆
自分にも虫よけスプレーを振り掛ける。
 
 
作業は地味~にコツコツと。
奥から一気にと言うわけにはいかず、手前から少しずつ落ち葉を掻きだす。
数年前に切った竹。大きく育ちすぎて切ったはいいけど重すぎて運び出せずにいた。
それが年月が経つうちにボロボロになり、衝撃で折れた!
3本ほど切ったのが全てボロボロだ。一気に全部運び出せた。ラッキーである。すっきりしたー。😆
落ち葉掃除もしやすくなった(笑)。
 
 
てなことで2時間ほどやって。1日目終了。1人で片付けるには無理をしないこと。
単に取り掛かりが遅かっただけと言う話でもあるが(笑)。
ここまで進めば明日は早く終わるかな。これもブレブレね~。😓
 
 
 
 
竹が5本から2本になった。😄
 
 
 
 
集めた落ち葉。てんこ盛り。そのうち土にかえる。
そのころイノシシが来て掘り返しミミズや昆虫などを捕っているようだ。
 
 
 
 
2日目。溝掃除に取り掛かりすぐに気が付いた。
落ち葉が重い!昨日は、湿ってはいたが比較的熊手でどんどん掻き出し送り出せた。
U字溝内の落ち葉は、水を含んでいるというより水の中かと言うほどの水分の重さ。
 
 
これはホウキ🧹では無理と判断し鍬を持ち出した。
これなら掻き出せる!これも手前から少しずつ掻き出していく。
 
 
 
 
工房の裏から横を通り表へ出すのだが、重労働。💦
出しても熊手では勝手が悪いのでテミ(大型塵取り)を使う。
今回も2時間かかったが、完成!!
竹のひげ根がはびこっていた右端の掃除がなかなか手間取ったがキレイになった。👍
 
 
 
 
これで梅雨を乗り切れる。
山となった落ち葉。濡れ落ち葉の重みで昨日よりかさが低くなった(笑)。
 
 
 
 
 
 
次の落ち葉シーズンまでお休み、道具たち(笑)。
 
 
 
 
 
汗びっしょり良い運動になった。
夏に向けて青葉が輝く。
 
 
 
 
 
落ち葉が溜まっている状態で大雨が降ると工房内に水が流れ込んでくる。
恒例行事なのだが、怠けていると梅雨に突入して掃除の機会を失う。
今回は梅雨入り前に無事終了した。
屋根の上に突き出ている隣からの竹も取り除きたい。
 
 
そろそろ土練り始めないと、ぐい吞み作れないぞと思う。
なんか昔、勉強する前に机の上を片付け始めるのと似ている。変わらんな。😅
 
 
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水野俊治陶展 2024.5

2024-06-08 20:00:15 | 陶磁

瀬戸から70㎞あまりの美浜町へ出かけた。

野間郵便局旧局舎は登録有形文化財。

なんでも、郵便制度が始まった明治初期に廻船問屋・味噌醤油製造業を営んでいた森田伊助が明治 13 年(1880)に5等郵便局初代局長として旧野間郵便局舎近くにある自宅の一部を事務室に改修して開局したことが始まりとのこと。

野間郵便局旧局舎は、伊助の孫の森田定吉が、昭和 6 年(1931)に現在の地に新家として建設し、普通3等郵便局3代目局長として引継いだ建物。なるほど~🙄

 

解説によると

知多半島の伊勢湾側に建つ、もと郵便局舎。大屋根と、中央前面に張出す玄関の屋根を半切妻とし、玄関の左右屋根上に切妻のドーマー窓を配して特徴的な外観を形成する。外壁の横板張に上下窓を配すなど瀟洒な洋風意匠になり、地域のランドマークとして親しまれる。

 

なかなか味わい深い。

 

 

さて、本題はここからです(笑)。

この横を通り・・・

 

 

見えてきました。

 

 

頂いたDM。水野俊治陶展。

 

 

会場は旧森田定吉邸。そう、先ほどの郵便局の三代目の邸宅。リフォーム仕立ての玄関。

 

 

水野先生と作品。
窯業専門校時代に轆轤講師として指導をうけて、専門校終了後もずーっとお付き合い?させて頂いて現在に至る。工房・自宅によってご馳走してもらったりしている。😊

 

 

こちらの割れた壺。穴窯焼成中に薪が当たり割れてしまったのだが、逆に味わいが出た様子(笑)。

 

 

灰被りが良い感じ。

焼成中、停電が起こりデジタル温度計が使えなくなったそうだ。

薪窯焼成の経験者が炎の色を見ながらなんとかピンチを超えたとのこと。😆

 

 

会場全体。食器や花器が中心の作家である。

 

 

こちらは、花器。

 

 

花が入ると雰囲気ある。

 

 

話が前後するが、こちらの建物は知多郡武豊町で有名な喫茶店『治郎兵衛』(2023.2閉店)の連れ合いの本家となるそうだ。

その『治郎兵衛』のカップ&ソーサーなどが水野先生の作品であった縁で今回の陶展となった。(先生談)

急きょ、コーヒーも出すことになって治郎兵衛ファンが駆けつけて、陶展をメインにする人よりも多かったらしい(笑)。

 

1年ぶりぐらいに色々と話をして、飯碗を購入。会場を後にした。

せっかくここまで来たのだからとすぐそばの海に向かう。引き潮の静かな海が広がる。😃

 

何事も長く続けていると、色んな人との出会いや繋がりがあるものだと思う。

経済的財産より、人との繋がりが財産だよな。と年齢が進むにつれて思うのである(笑)。

 

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