12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

御嶽山 2023.7

2023-07-28 16:08:11 | 

昨年も7月に登っている御嶽山。独立峰としては富士山の次に高い。全体では14番目の3067mである。

ちなみに日本の3000m峰は21~27座ある。数え方によって異なる(笑)。

国土地理院・日本の山岳標高一覧によれば23座となる。

憧れのジャンダルムは3163mだが、ジャンダルムは国土地理院・日本の山岳標高一覧には掲載されていないので数には入らず。

 

 

さて、世間の休日に時間が取れることは少ないのだが、今回は海の日に山へ行く(笑)。

山開き後、期間限定で立ち入り禁止区域も規制緩和される。

御嶽山は人気の山。黒沢口6合目駐車場は、停める所が無いほどいっぱいになることがある。

それにこのコース、ロープウェイを使うハイカーや登山者と7合目で一緒になるので時には渋滞登山となる。😅

それを避けて、かなりマイナールートを選択。トレーニングもかねて選んだのが『開田登山口』。

 

 

車も笹を刈ってあるところに4~5台ぐらいしか停められない。ここにたどり着くまでの林道は、比較的走りやすい。

先客が2台。一つは地元松本ナンバー、もう一つがなんと同じ尾張小牧ナンバー。😆

6時50分、ここからスタート。

 

 

苔むした鳥居は信仰の山であることを教えてくれる。

 

 

 

朝日が森を生き生きとさせる。登山口が御嶽山の東側なので日が入りやすい。

 

 

動画で。

 

 

苔むした深い森の中を行く。

 

 

比較的新しい木道が設置されている。番号がそれぞれに付いていた。登山道整備に感謝。

登山道整備は全国的に予算や人材、責任の所在など様々な課題が指摘されている。

 

 

初めての道は、いつもワクワクする。どんな風景に出会えるだろう。😁

 

 

5合目まで駐車場から30分ほど。そうまだ5合目なのだ。

三の池まで約4.9㎞は、距離としてはさほどなのだが・・・

 

 

隣の木に掛かっていたプレートが良い。

『烟草』(たばこ)は『煙草』の異体字(意味や読みは同じだが字が異なる)。茂吉の時代を感じる。

また、それがここにあることが何か凄い。いつ頃からあるのだろうか。

 

 

見上げると、太陽が輝く。このコースなかなか良いじゃないと嬉しくなる。😎

 

 

眺望はないが、森の息吹を感じて歩く。濁河温泉側から登るのと雰囲気は似ている。

 

 

ラッパの様なキノコは、ウスタケかな?食べると、吐き気、下痢を催すとある。😅

 

 

こちらはまた、大きいキノコだ。サルノコシカケ(猿の腰掛)。

 

 

歩いていくとさらに!

縦になっているものを発見。幅は30㎝ぐらいある。腰掛けられないけど(笑)。

 

 

白山の御前ヶ峰の由来を持つ、ゴゼンタチバナ。この辺りから山上部にかけて咲き乱れるほど満開。

 

 

ハリブキ。毒はないが、うっかり触ると結構痛い!😓

 

 

スタートから3時間、700mほど標高を稼いだ2200mの7合目は、少し開けた空間だ。

まだ樹林帯の中。御嶽山は深い。😅

 

 

カラマツソウに似ているが葉っぱからするとモミジカラマツソウか。

 

 

岩がゴロゴロしている枯れ沢を超える。その苔むし方が凄い。

 

 

イワカガミのお出迎え。

 

 

なかなかのところを登る(笑)。植生も変わってきて、少し空が開けてきた。

 

 

だいぶ登ってきたところで振り返ると。

槍ヶ岳のように尖がっているのは、中央アルプスの宝剣岳だ。

 

 

アオノツガザクラ(青の栂桜)。持っている図鑑は花の色がなぜか白色。それ、白の栂桜じゃん!🤣

 

 

中央に白い丸印がある。ここ登るのね。ほぼ岩登り。

 

 

やっと9合目。

 

 

振り返ると、この見晴らし!中央アルプスの山並みとその奥に八ヶ岳がちらっと見える。

 

 

横を眺めると青空の元、緑が生い茂る。

 

 

足元の黄色い花は、ミヤマキンポウゲか。ミヤマキンバイとかウマノアシガタとか似ていて混乱する。💦

 

 

そして、森林限界を超えて上を臨むと・・・

レンズ効果ではなくホントにこの感じの急登である。9合目超えたのに先はまだまだだ。😅

しかも岩だけでなく草付きのミックスルート。

 

 

ただ振り返ると絶景なんだなコレが!

 

 

以前、木曽駒ケ岳から望んだ写真。今は御嶽山から木曽駒ケ岳を眺めている。丁度、中央よりやや右ぐらいを登っていると思われる。本日、雪はないけど(笑)。

 

 

頂上に近づくにつれ、花が賑やかになってきた。

まずはオオヒョウタンボク。秋になれば葉っぱの上に赤い実がふたつヒョウタンのように鎮座する。

 

 

それを過ぎたら目前に広がるお花畑。見事!

 

 

緑、岩、花々。素晴らしい!

 

 

やっと急登を抜け出た。

 

 

こちらか眺めるのは自分にとって新鮮、ちょっと感動。まだ少しだけ雪が残っている。

 

 

夏空の下、ハイマツの緑と山肌の荒々しさ、その対比が御嶽山の上部だ。

女人堂から三の池へ通じる道は、大きく崩落している。

 

 

この丘の向こうに三の池がある。登山道は下を迂回する。

 

 

その道中に標高が高いせいもあって、まだキバナシャクナゲが咲いていた。

 

 

そしてコマクサ。最盛期だ。あちらこちらに凛と咲いている。

 

 

イワツメクサ。ハコベの仲間。

 

 

右側にちらっとトレランのお姉さま方。ザック小さ!こちらはトレーニングのため本日は15㎏と少し(笑)。

 

 

ナナカマドの白い花がキレイ。

 

 

そして、三の池に到着。😆

科学的には、雪や雨による池だが信仰はそれを超える。御嶽山の御信水。竜神が祭られている。

 

 

ここで、お昼とする。すでに12時半を回っている。

飛騨頂上や摩利支天、または三の池を一周するとなると下山の時間を考えるとタイムオーバーとなる。

今回はトレーニングなのでここで山飯時間にする。御嶽山に感謝して三の池の水で米を炊く。😍

 

ダイソーメスティンで、生米から固形燃料を使って炊いていたのだが、途中どうも様子がおかしい。

グツグツしてこないのは気圧のせい?と思っていたら、なんと固形燃料が不完全燃焼している。そんなことあるの?

仕方ないので、ガスバーナーに切り替える。

生米から炊くときは、しばらく水につけるか水多めで炊いた方がおいしく炊けることを学んだ(笑)。

 

今回、おかずはレトルトの生姜焼き。山で問題になる残り汁も丼にすれば解決。

折り畳み皿とメスティンをお湯できれいにする、少しお湯を足して沸かしなおす。味の濃いスティック飲み物で難なくクリア!

と、山ご飯後片付けもだいぶ慣れてきた。😁

 

食後、三の池を上から見ようと避難小屋に戻る途中に、ヨツバシオガマ。この品種も仲間が多い。

 

 

ザックをデポし(置いていくこと)少し登る。

午後になって、雲が多くなり日差しが入らなくなってちょっと残念、でも青空が気持ち良い。😄

 

 

戻ってザックを背負う。お土産に三の池のお水を頂いたので、ザックの重さは変わらず(笑)。

女人堂~三の池ルートは、通行止めになっていた。数人の登山者が使う予定でいたらしく困っていた。

山慣れた人なら通過出来なくはないだろうが、ロープウェイで登って来る人の中には観光登山者もいるのでやむを得ない措置だ。

見える範囲でも少なくとも4か所は崩れているのが確認できた。

 

 

さあ、下山本番だ。この急登を下るのかと思うと少し覚悟する。💦

岩登りは、下りる方が難度が上がる。プラス疲れもあるのでなおさらである。

アルプス等で、事故が下山に多いのはそのためだ。

この下り、厄介なのは草が多いこと。滑るし草の下が見えないので慎重になる。

 

 

下向きに下りられないところは、尻返してザックが引っ掛からないようにして降りる。何か所かあった。

行きに見落としたのか、キバナシャクナゲを見つけて少し癒される。

 

 

やっと6合目まで下りてきた。結構、膝にきている。

最後の苔むした木道が難関。登るより滑りやすい。幸いコケることはなかったが、何度かヒヤリとする。😅

このコースで10回以上転んだというのをYAMAPで見かけた。

 

 

鳥居に戻ってきた。その先にこのコース唯一の水場がある。冷えた沢水がうまい!甘露!(笑)。

 

 

18時50分、薄明るい夏の夕暮れに車に到着。無事下山。

標高差1288m、距離12㎞、歩き時間約9時間半。

ザックを軽くして、もう少し早く出れば飛騨頂上や三の池一周も可能だろう。

 

今回は、前回イブネでの課題を修正してのトレーニング登山。

課題の一つは、重荷で長時間歩いて下りになると負荷が高くなり、足の親指裏やその付け根がひりひりと痛むのだ。

具体的対策は、登山靴の中敷きを交換、くるぶしも擦れるのでヒールをアップ。

ひりひりする所に靴擦れ防止テープを張り滑りやすくした。

効果は Very Good!😁

ただ重たいザックで急な下りのため、ひさびさに筋肉痛。4日ほど余韻を楽しめた(笑)。

 

さあ、北アルプスのテン泊縦走だ。

ゆったりとした計画で、時間に余裕があるのは良いのだが、食糧以外に酒とつまみが増え重くなるのが悩みどころ。🤣

しかし今回の開田コース、御嶽山でこれほど静かな山行はない。

どの地図にも載っているコースだが、ある程度山経験がないと厳しいかもしれない。念のため。

 

💖

 


作ノ峰・高岩・クラシ・イブネ 2023.6

2023-07-06 20:35:49 | 

梅雨の合間の晴れ日に休みが取れた。

年一度のアルプス山行のためのトレーニングを兼ねて再びイブネ・クラシを目指す。

今回は、雨乞岳経由ではなく朝明(あさけ)渓谷有料駐車場からだ。トイレも自販機もあり使い勝手は良い。

鈴鹿セブンマウンテンの一つ『釈迦ヶ岳』を目指すポピュラーな駐車場である。

ここからイブネに向かうのは、あまり登る人がいないマイナーと言うよりマニアックコース(笑)。

 

料金500円の駐車場からアスファルトを歩いていくこと1㎞少しやっと登山道に入る。

まずは中峠を目指す。

 

 

沢を渡ってスタート。森の中へ分け入る感じだ。

 

 

人の暮らしが強く残っている。コンクリートでない石垣もその一つ。

 

 

滝が現れた。

 

 

シソバタツナミかな。

 

 

木立の間から除く斜面は、なんと荒々しく崩れている。

 

 

1時間20分ほどで、少し開けた中峠に到着。

駐車場から370mほど標高を稼いで標高820m。なかなかの登りだった(笑)。

登山道は、落ち葉が積もりいかにも歩かれていないことが分かる。

 

 

登山者はいないが、立派な標識が立つ。

せっかく登ったが、ここから谷まで登った半分ほども下る。😂

 

 

違うタイプの標識。

問題はこの標識隣に少し汚れた赤文字と『本流を渡渉してください。』の文字。😅

 

 

覗きに行くと『これな!』 皆さん興味あるようでよく写真が上がっている。

ワイヤはー大丈夫そうだが、渡してある鉄板は見た目よりボロボロ。さすがに無理。

落ちれば下の本流まで8~9mぐらいある。

 

 

迂回して本流に下りてくる。大瀞(おおとろ)の渡渉。

水は透き通り綺麗だが・・・。

 

 

場所によっては、結構な流れ。石飛びするには、ザックが重く微妙。

さっさとサンダルに履き替え浅めの場所に足を突っ込む。なかなかに冷たい。😆

 

 

渡って上流を見ると渓谷美。そして先ほどの朽ちた橋。

 

 

まあ、よく橋をかけたなと感心する。ただ撤去するにも大変そうなのでそのままだ。

 

 

本流は神崎川(愛知川)となっているが、登山者には愛知川の方がなじみ深い。

読み方は、『あいちがわ』でなく『えちがわ』と読む。沢登りや渓流釣りでそこそこ有名。

ここから『お金谷出会』という変わった地名を目指す。

 

 

大瀞を渡り、1時間ほど登ると現れる。

お金明神!見事に顔に見える。地衣類か、白く瞳まである(笑)。

 

 

お金が儲かるというより、歴史的には『この辺りの山は鉄、銅を産する鉱山多く、危険をともなう鉱山師などが「お金明神」と崇め、山の守り神として信仰して来た』(菰野町)ようである。

アップにすると、う~ん迫力だ。😲

 

 

自然の造形に感心し、歩みを進めると倒木に新しく植物が根付いている。自然は観察して実に飽きることがない。

 

 

お金明神からのお金峠。

 

 

道はあるが、不明瞭なところが多い。

ここはまだ分かりやすいが、似たような尾根がよく出てくる。赤テープを確認しながら進む。

 

 

大木に出会う。比較するものがないので大きさが分かりにくい。

 

 

反対側から見上げる。立派!感が伝わらないけど・・・。😅

 

 

お金明神から40分ほどで、作の峰(948m)。何の眺望も無く記録写真だけ撮って通り過ぎる(笑)。

 

 

すぐ近くに、鈴鹿300山の高岩(965m)。

早めに気が付いたが、道を間違えた。歩きやすい尾根を進むと全く違う方向へ行くので要注意。🙁

 

 

ここまで、樹林帯の中だったが一瞬開けた。

あまり見慣れていない角度で御在所岳。頂上の建造物でそれとわかる。

 

 

すぐ、ワサビ峠。ワサビのとれるような清水はないのだが?

ここまで、ずーと樹林帯の中でかなりの急登。ストックは当に仕舞った(笑)。

 

 

登山道なのか、ただ開けているだけなのか踏み跡が薄いので間違えやすい。

 

 

ここは、登山道である。痩せ尾根を行く。

 

 

ここも不明瞭だが、木の根っこを超えて登る。

 

 

雨だと滑り落ちそうな急斜面に木の根っこ。

 

 

木や根っこを掴みながら、なかなかの登り。マニアックルート(笑)。

 

 

この先の急登に一カ所だけ、足場が細く切れ落ちたところがあって・・・。

 

 

抜け出ると優しい花が迎えてくれる。

 

 

ヘビイチゴに似ているけど、ミツバツチグリかな。

 

 

以上クラシジャンダルムだそうな(笑)。本家ほど危なくないけどね。どちらかと言うと危険よりシンドイ登り系。😁

 

 

眺めは良い!

やっと樹林帯を抜け出た解放感!

 

 

青空にカッコイイ。

 

 

木漏れ日が気持ち良い。クラシに向けて歩く。

 

 

分岐にザックを置いて、クラシまで往復。カモシカには会えず(笑)。

 

 

苔絨毯。いつ見ても圧巻。

 

 

御在所岳方面。

 

 

前回お昼をした所。イブネはあの丘の向こう。

 

 

振り返る、奥の白く見える丘から歩いてきた。1人登山者がいる。

 

 

まずはイブネ北端。伊勢湾はかすんでいる。

 

 

東雨乞岳(左)と雨乞岳(右)を正面に見る。

 

 

トキハサンザシに似ている花、やっと調べついて『カマツカ』(鎌柄)。雌しべ、雄しべが愛らしい。

同じ名前の淡水魚もいるけど、名前の関係性はどちらも「鎌の柄」。植物の方は実際に鎌など農具の柄にされる。

魚の方は、その柄に似ていると言うけど、思うにあまり似ていない(笑)。

 

 

あちらこちらで見ごろだった。

 

 

そしてイブネ。近くでお昼休憩。

今回の山飯は、アルファ米に鶏ごぼうの素を入れてコッヘルで炊く。

その上にたまたまお安く買えた豚バラ炭火焼きガーリックペッパー味を置いて温める。

アルファ米を普通に炊く技は、割と知られているが、水加減が難しい。鶏ごぼうはグッド!😆

豚バラは美味しかったけど辛すぎて完全にビールのつまみ。のどが渇きそうなので山行に持っていくには微妙だ(笑)。

 

 

さあ下山だ。天気が良くて最高!

 

 

いつもの杉峠。ここからコクイ谷出会いまで下る。

 

 

今回はこの花が、場所々々に敷き詰めるように落ちている。エゴノキの花。

花は、頭上高いところで咲いているので、登山道からでは見上げても見られない。🙄

 

 

テン泊している人がいた。ここは地面が割と平らだし近くに沢もあるので良いテン場だ。秋になったらテン泊してみようかな。

 

 

お金明神からはだいぶ離れているが、鉱山旧跡。小学校もあったほどの集落だった。

 

 

初夏の渓谷美。

 

 

トチノキの葉が光に透けてキレイ。ホオノキには葉に鋸歯(ギザギザ)がないので見分けられる。

 

 

フタリシズカ。花はこれからかな?

 

 

水量が少なめで、石を伝って渡渉できた。

ここまで下れば後は歩くだけ。と言いながらまだ2時間はかかる。😅

 

 

緑に癒される。

 

 

分岐だ。根ノ平峠を目指す。

 

 

うわ!石のようなキノコを発見!

 

 

立派な杉の大木。幹回りは大人3人では、手が繋がらないかもしれないほど。

 

 

やっと着いた。コクイ谷出会いから1時間。そしてあと1時間。😅

 

 

ここにも立派な標識。菰野町頑張ってる!

 

 

こんな洒落た堰堤。水もきれいだし遊びたくなるが、もう疲れているので駐車場まで歩く(笑)。

 

 

無事下山。5~6台あった車は皆帰ったようで、ぽつりと1台マイカーが(笑)。

自販機でコーラを買う。ビールと違って炭酸が強い!

本日の山行は累積標高差約1300m、歩いた距離約16㎞、歩いた時間8時間50分。休憩は山飯時間も含めて約2時間。😁

ちなみにザックの重さおよそ18㎏。トレーニング登山ね。

色々と身体にこたえる箇所が出てきて改善点や課題が見つかった。

あとは3000mの御嶽山登って、北アルプスのテン泊縦走に向かう。😎

年に1度のアルプス山行なのでそれなりにトレーニングしていないとリスクが高い。

晴れることを願って準備中。

 

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