大型連休も関係なく仕事している一人である(笑)。ただ連休最後の月曜日に休みをとった。
天気は微妙だが、岩登りに行く計画だ。
これまでに、岩でのボルダリングやトップロープでの岩登りはしていたが、今回はマルチピッチ。
マルチピッチとは、2~3人で一組となり(今回は2人)でリード(先頭)とフォロー(2番手)を繰り返して登るシステム。
ロープの長さ(50~60m)を1ピッチとし、10回繰り返せば10ピッチと言うことになる。
フォロー(2番手)は、リード(先頭)が登っている間ビレイ(確保)して、リードが終了点に着くと今度はリードが上からフォローをビレイする。
支点に繋がっているトップロープだと登りに失敗しても気軽にロープにぶら下がっていられるが、
リードになると途中の支点から支点までの距離が長いとロープを掛けるまでは落ちられない緊張感がある。😨
マルチピッチは初めてである。必要な技術を習得するために、プロガイドに講習を受ける。
まずは懸垂下降。消防などがビルの上から降りて来るアレである。
こちらで講習を受けた。前日の雨が残って岩は滑るのだが、懸垂下降なのでまあ何とか(笑)。
降りること自体は難しくない。降りる体勢になるまでの道具のセットを間違わずに手早くセットできるようにする。
間違えると数メートル下の地面まで墜落する。懸垂下降の事故は少なくない。
その他、自己確保のロープワークなど最低限のことは身に付けねばならない。
さて、当日天気は曇り。雨は持ちそうだ。
車を止めて岩山を見上げる。
林を抜けて最初の岩の取り付き、1ピッチ目。
ここは、アプローチシューズや登山靴でも登れるぐらいだが、練習もかねてロープを出す。😁
ロープが付くとこんな感じ。最初に登る人(トップ)が、支点を作りながらロープを引く。
登ったら上で自己確保しながら、次に登る人(フォロー)を確保する。
2ピッチ、3ピッチ目と順調に登る。
足元に見えるのは支点用のボルトと残置ロープ。高度感はそこそこある。
マルチピッチは10数年ぶりと言うザイルパートナー。色々忘れてると最初話していたが少しずつ戻ってきたようだ。
さて、ここから約25mの懸垂下降である。練習の成果を出すときだ(笑)。
4ピッチ目がなかなかだった。直登ルートはグレードが上がる。
逆相スラブを一段登った所から左にトラバースする。最初は見えていたトップが見えなくなる。
あとはロープの張り具合を見てロープを出す。核心部分を超えれば声で応答する。
リードしてもらったらフォローは道具を回収しなければならない。
そのあと5ピッチ目、今回のルートで核心となるグレード5.9を登った。
オーバーハングしているところで、ムーブ(体の使い方)を考えた。😎
で登り返したら、先ほど登ったところからわずか数メートルのところへ出た(笑)。
対岸の岩山も凄そう。
7ピッチ目。パラっと雨が来るが何とかまだ大丈夫。
8ピッチ目、岩の正面ルートはグレード5.11ある。
ザックを背負ってなくても、落ちずに登れるか微妙だ。まずはトップロープで遊んでみたい(笑)。
でこの横面が5.8~5.9となっていてこちら側を登る。楽しい!
山の緑が元気!曇り空でクライミング日和。ピーカンだと直射日光と岩も熱を持ち汗で手が滑る。
9ピッチ目5.5はリードをする。途中のボルトにクイックドローをかけてロープを通すまでは落ちられない。
やさしいルートでも油断禁物。😅
最後の懸垂下降。随分慣れた。
ラスト10ピッチ目。ここを登ればゴールだ。
抜けてゴール!
初のマルチピッチ一度も落ちずに登りきれたー!😆
久々に一句読んでみる。
登攀の ロープが繋ぐ 岩の上 眼下に望む 緑の田面
ここから少し山を歩き。ゆっくりできる場所へ移動。
この岩場、高木山の一角にある。高木山は遊歩道が整備されていて、天気の良い日にのんびり歩いてみたい。
帰りは山道を下りながら、岩場の下見。
なかなかの迫力だ。
人と比べての大きさ。何本もルートがある。
週末は賑わっているようだ。
無事下山。
いやあ、楽しかった。途中の逆相スラブとそれに続く5.9のルートを登っているときは、
これが続くと最後まで無理かもと思ったが、あとは差ほどでもなく登れた。やさしいところはリードも経験でき良かった。
少しずつ経験積めば中級ぐらいの岩は登れるかな。
それにしても8000mの高所登山を、それもソロで。そんな登山家の技術と精神力はケタ違いに凄いと思うのである。
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