12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

芸術鑑賞

2024-12-18 21:20:14 | 日記

11月は、山行の日程が取れたのは1日のみ。
あとは隙間時間を見つけて美術館や映画館などへ出向いた(笑)。
最近のものから。

 

 

『山本芳翠・ルドン展』は岐阜県美術館へ。岐阜市までは有料道路を使っても1時間少しかかる。
岐阜県美術館は初めてだ。駐車場はどこだと施設をぐるりと一周すると道一本はさんで図書館と併用だった(笑)。
広々とした敷地が気持ち良い。美術館はこうありたいと思う。絵を見るだけならビルの中でも良い気がするが、実は広い芝生や樹木がある広い空間が芸術の余韻も広げてくれる気がする。

中に入るとこれが受付け?と、こじんまりとしたブースでチケットを販売している。
最初、展示室入り口が分かりにくかったのは、通路の端の方にありガラス張りの自動ドアだったから。

 

 

山本芳翠(やまもとほうすい)の名は知らなかったが、明治時代の画家で黒田清輝らと同じ世代だ。
有名な絵は見たことがあるのをなんとなく思い出した。
見事なデッサン力と西洋画を完全にマスターしている。

『裸婦』

 

オディロン・ルドンはご存じの方も多いだろう。
ちょっと精神的に病んだ絵が多いが、晩年のパステル画はやはり素晴らしい。

『沼の花、悲し気な人間の顔』

 

何を描いてもしっかりしているのは、確実なデッサン力によるものだ。
花の絵がとても奇麗なのだが、テーブルをしっかり描いてないのでなんとなく浮遊感を感じるものが多い。
こちらの絵はまだ花瓶の重量感を感じる。

良い展覧会だった。

『野の花の花瓶』

 

『相国寺展』(しょうこくじ)は、愛知県美術館で開催された。
こちらは、名古屋の中心にあるので駐車場代が1500円ほどかかった。😅

 


会場に入って驚くのはすごい数の人、ひと、ヒト。平日とあって高齢者が多い。
時々、美術学生風の若い人もちらほら見える。
会場は、重文クラスの作品とあって照明が暗め。説明文も顔を近づけないと読めないのは老眼のせい?(笑)。


丸山応挙(まるやまおうきょ)や伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と聞いてピンとくる人は、美術好きか鑑定団を見ている人だろう(笑)。
普段は、それぞれのお寺にある襖絵などが一堂に並ぶのはなかなかないことである。
伊藤若冲と言えば、ニワトリや孔雀などの色鮮やかな作品が見事だ。

『群鶏図』

 

しかし水墨画も相当なものである。

『猿猴捕月図』

 


そして絵だけでなく『書』が凄く見ごたえ十分で、絵よりも書に見入ってしまった(笑)。

『瓢箪・牡丹図』

 


丸山応挙は、なんと言っても『龍』だ。そして、ここまで墨を自在に扱えるのかと言う技量。余白の活かし方も絶妙だ。

 『雲龍図』

 

『相国寺展』を、はじめ『そうこくじ?』と呼んでたほどの知識のなさ。西園寺(さいおんじ)、鹿苑寺(ろくおんじ)・慈照寺(じしょうじ)と聞いて金閣寺・銀閣寺とすぐに言えない程度の歴史認識。😅
もっと歴史を勉強しておけば作品だけでなくそれにまつわる物語も楽しめたのだろう。
ちなみに相国寺は、禅宗のひとつ臨済宗の本山である。室町幕府三代将軍・足利義満(1358~1408)がキーパーソン。
その後、相国寺は時代の中で芸術家を育ててきた。美術に関心がない人でも室町時代の『雪舟(1420~1506?)』は聞いたことがあるだろう。
雪舟からの流れで、江戸時代中期~後期の伊藤若冲(1716~1800)や丸山応挙(1733~1795)に繋がるのである。

愛知県の次は、東京藝術大学大学美術館で 2025 年3月29日~5月25日で開幕する。

 

 

最後に映画の話。
エミー賞史上最多18部門を制覇の『SHOGUN 将軍』を鑑賞。1980年に放映されたものをリメイクしたもの。
全6話のドラマ(フィクション)の第1話と第2話を期間限定で映画館での公開。

 

これをテレビドラマで作ったのかと言う驚き。映画でも十二分に通用するクオリティーだった。
しかしアメリカらしいと思うのは音楽で盛り上げるのは良いのだが、鳴りっぱなしと言うのが少し気になった。
日本ならここはサイレントだよなと言う場面でも重低音が響く(笑)。

 

映像やカット割り、話の展開などは面白い。しかしこれも歴史に疎い自分には楽しさが半減する。
「五大老」や「五奉行」が分かっていればフィクションでももっと楽しめるだろうに残念。😅
歴史を知らないと映画も楽しめないね。欧米の映画だとキリスト教が基になっていたりするのと同じだ。

 

続きを見たくなったが、この後は「Disney+」(ディズニープラス)でねと言う流れ(笑)。
家の小さなテレビより映画館の方が断然良いのだが。

 

知人が作ってくれました。😆

 

 

そんなこんなで、もう12月も後半へ。山へは行けず。
工房周りの紅葉も見ごろから終盤へ。

 

 

 

季節は変わりゆく。人も変わる。
本質を抑えていれば、見かけの変化は楽しめる。
一所懸命なものは形を変えても残る。

 

If Winter comes, can Spring be far behind ?
パーシー・ビッシ・シェリー

 

冬来たりなば春遠からじ

 

💖

 

 



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