少なくなった釉薬を作ることにした。
釉薬は市販のモノを使うこともあるし原料から作ることもある。その中間もある。
中間?
中間とは市販のものに手を加えること。
それぞれにメリット、デメリットがある。
市販のモノは何より質が安定している。しかし値段が高い。また誰でも同じになるので個性は出にくい。
原料から作る場合、それぞれの原料をそろえたり、ミルなどの道具がいる。
さらに焼成実験を繰り返し自分が求めるものに仕上げていく手間がかかる。
それが自分の釉薬になった場合は個性となる。
今回は中間。(笑)
購入した青磁釉は自分の焼きたい温度で焼くとよく溶けて流れやすい。
なので、硅石を少し加えて流れ過ぎを抑えている。
ミルで2~3日回したあとバケツへ。
市販のモノなのでそうミルを回すこともないのだが、硅石分とよくなじむようによく擂る(する)というのも重要。
いい感じ。
ただこれが後々、スゴイ事になるのだが…
さて、釉薬作りは後が大変。
特にポットミルは重いし洗うのも大変なのである。
以前、大量に釉薬を作ろうと大きいポットミルを使ったことがある。
ところが、ポットミル+アルミナボール+原料+水=いのっちぎり重い という事になった。
それ以来、中型のもので2回、3回作るようにしている。(大笑)
産地である瀬戸には釉薬屋さんも何軒かある。
トップクラスの陶芸家で、自分の色を出すため釉薬屋さんと共同で開発して安定供給してもらっている作家さんも少なくない。
市販でも、自作でも釉薬は釉薬である。
最終的にいい作品ができればどちらでもOKだと思う。