12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

熊野古道・後編

2021-07-11 19:41:57 | 

 

1日目に歩いた距離、18.8km。時間は8時間40分。(休憩、熊野本宮大社含む)

しかし、約19㎏の装備を背負ってよく歩いたものだ。

 

 

翌日、かなり早朝に目が覚めトイレに立った。『 ⁉ 』何だ、歩けない。筋肉痛か?

引きずるようにして歩いて戻ってくる。

『不味いぞ』キャンプサイトの長椅子に座り足をマッサージする。何とかなるかな。

どこかどうなのかチェックする。

左足はふくらはぎが筋肉痛。右足は膝外側裏に強い痛みがある。筋肉と言うよりはじん帯だな。

次いで、つま先部分も急な下りで多少の痛みがある。

 

うーむ。筋肉痛は何とかなるにしても、じん帯の痛みはかなり歩きに影響する。

少し考えたが、とりあえずもう一度シュラフ(寝袋)にもぐりこんだ。

2度目に起きて決断する。古道歩きは終了。町に戻る。

 

多少食料が減ったぐらいでは、ザックの重さはさほど変わらない。それでいて、今日の行程も18㎞だ。この足で歩けるか⁉

もしそれを歩いても、かなり体力を消耗し、時間もかかるだろう。それから自宅に帰る240㎞余りの運転がある。無理ね(笑)。

という事で、バスで町まで下りることにする。今日のコースを楽しみにしていたのだがやむを得ない。

 

町に下りるといってもバスが、1時間に何本もあるわけではない。

始発が通り過ぎた。次のに間に合わせようと準備を急ぐ。

 

 

お世話になった、施設。

 

 

広々として気持ちの良い環境。トイレもきれい。

夏はそれなりに混雑するらしいので要予約。

 

 

今日も天気が良い。歩きたかったナ。😔

 

 

バスは、快適だが平日なので高校生が乗ってくる。新宮市まで通うのも大変そうである。

小口から新宮駅まで乗り換え入れて、1時間あまりで到着。

一旦車に戻り、計画を練り直す。と言ってもまだ朝の7時半。観光だな(笑)。

 

まずは歩いて到着するはずだった那智大社へ。無料駐車場は、随分奥まったところだ。

ザックは置いて手提げバッグにカメラと水、財布だけを持って歩き出す。

こんな階段でも足に痛みがくる(笑)。

 

 

ここに降りてくるはずだったのね。😂

 

 

小口まで、14.5km。305分とある。今度は歩いてくるぞとリベンジを思う。

 

 

いきなり本殿(笑)。朱色が艶やか。

 

 

ここに見上げるばかりのクスの大木がある。

 

 

まじかで見上げる。すごい迫力!

 

 

さてこの楠(クスノキ)推定樹齢850年。以下説明文。

 

 

説明の通り中が空洞である。入ってみた。

鉄梯子が設置してある。

 

 

内部の樹皮もすごい。手の届くところは、皆が触ってスベスベである。

 

 

熊野大社のすぐ隣にお寺が建つ。

神仏が混然となっていた歴史である。神仏混淆(しんぶつこんこう)神仏習合(しんぶつしゅうごう)。

 

 

こちらの色は地味であるが、独自の重みを感じる。

 

 

緑濃い山の中に一本の白い筋を見る。滝だ、那智大滝(なちおおたき)である。

 

 

ここから数分歩いて、絵葉書のような場所に出る。

 

 

滝までの距離は少しある。ほぼ空身なので、何とか歩ける(笑)。

 

 

この長い石段も重いザック背負っていたら大変だったな。

 

 

滝そのものが御神体である。近くに社が建つ。(飛瀧神社)

 

 

柵の近くまで寄って滝を見上げる。

日本第12位の落差だが、一段で構成されている滝としては日本1位。記録の取り方、見方かな。

 

 

角度を変えて滝の下部をのぞき込む。大きな岩がゴロゴロとしている。

しかし車のない時代によく探し当てたなと思ったのだが、この滝、那智勝浦町の海から臨むことができる。

あの滝を目指そうとここまで登ってきたのだろう。そして社を建てた。

 

 

1000年の古(いにしえ)の人も現代人も自然崇拝的感情は同じだと感じるところ。

日本は自然豊かだ。と言えるのは現代人だから。

多くの山林や河川が明治以降の開拓や戦争時、高度成長期に切り捨てられていった歴史。

自然を守ると言うけれど、守られているのは人間である。地球のしっぺ返しは、恐竜絶滅レベル。

 

熊野大社を後にして次に向かう。その前に腹ごしらえ。😁

海の幸が美味い!人気店らしいのだがタイミングよくすんなり入れた。

 

 

まだ時間はある。ここまで来たら本州最南端を目指そう。

山から海へ。😀

 

 

その途中に寄ったのが、橋杭岩。

地質・鉱物の天然記念物に指定されている。

 

 

これまた、タイミングが良かったのか干潮時で岩のそばまで歩くことができた。

1500万年前の出来事が目の前にある。

 

 

登りたくなるね(笑)。

 

 

潮が満ちた時の写真が多いけど、近くまで寄るとその迫力を身近に感じる。

 

 

岩は850m並んでいる。その向こう側に広がる海に波が立つ。

 

 

伝説

昔弘法大師が天の邪気と串本から沖合いの島まで橋をかけることが出来るか否かの賭けを行った。弘法大師が橋の杭をほとんど作り終えたところで天の邪鬼はこのままでは賭けに負けてしまうと思い、ニワトリの鳴きまねをして弘法大師にもう朝が来たと勘違いさせた。弘法大師は諦めて作りかけでその場を去った。そのため橋の杭のみが残ったという。(ウキペディア)

 

 

最後は本州最南端、潮岬灯台。

 

 

潮風が強い。

 

 

熊野古道の歩きは予定の半分で終わったが、おかげでゆっくりと観光できた(笑)。

たまにはそういうのも有りかな。

しかしリベンジはしたい。あと体力つけないと計画中の山歩きが出来ないことになる。

山に入れば自力で下山。リスクを最小限にして臨まないと危ない。

Pin on My Polyvore designs

熊野古道・前編はこちら

熊野古道・中編はこちら



最新の画像もっと見る

コメントを投稿