先日の今日のひとこと、『初めて買ったCDは?』の問いにブログを書いてる多くの人が「レコードなら」と書いているのが面白い。
ブログスタッフは若い人が多いのか、レコードにピンとこないのだろう。
しかし、ブログ執筆の年齢層はおそらく高め、なので「レコードなら」となる訳だ(笑)。
お店でアルファベットや五十音順に重ねて立っているレコードを持ち上げ、ジャケット見て確認した後落とすとトンと音がする。
客が数人いれば、あちこちでトン、トトンと響いてまるで小太鼓のようなあの風情をCD世代は知らない。
自分もレコード世代。
ただレコードプレイヤーを持っていなかったためエアチェックのテープ世代でもある。😁
当時の愛読雑誌は、FM fan(共同通信社)。音楽聞くならFMだけどラジオが好き。
BCL(Broadcast Listening)やっていたくらいだから。
BCL:狭義では、海外からの日本語放送を短波を受信できるラジオを使って聞くというマニアックな趣味(笑)。
さて当時、クラシック系の友人から現代音楽を享受された。高橋悠治や林光、戸島美喜夫、シェーンベルク、ジョン・ケージ等々、テープを30本ぐらい聴いているうちに、三善晃の不協和音がカッコイイと思えるようになった(笑)。ちなみに坂本龍一も前衛的な現代音楽を作曲している。
そんな中で聴いたのが武満徹の『ノベンバーステップス』。
1967年、ニューヨーク・フィルハーモニック125周年記念委嘱作品である。友人に勧められて初めて聴いたとき、これは衝撃的だった。
一発でハマった。プレイヤーが付いたミニコンポを手に入れたとき最初に買ったレコードだ。
オーケストラと尺八・琵琶の競演。当時としてはかなりの前衛音楽。あのバーンスタインが涙したと言う。
尺八のブオーッて強くて低い音色やかすれるような高音の音の出し方も、尺八と琵琶を合わせたのも武満が初だったとか。
😃
CDに関しては、初めて世に出回った時、テープの巻き戻しがいらない!
これは画期的で、巻き戻し、早送りがないというのはとても楽だった(笑)。
車のキーレスでロックの開閉ができるのと似ている楽しさがあった。🤣
クラシック系のほかにジャズ系の友達がいて、彼からはマイルス・デイヴィス、ソニーロリンズ、ロンカーター、チャールズミンガス他、近藤等則、渡辺貞夫、山下洋輔等々これまたテープを何本ももらった。
最初、ジャズがよく分からなかった。理論的にどうのこうのというのではなく。洋楽のロックやポップスを聴いていた自分には、トリオのドラム、ベース、ピアノの音がバラバラに聞こえてシンフォニーのようにまとまって聞こえてこなかったのである。
しかしそれも聞き続けているうちに、スイングしている感じや個別のソロを楽しめるようになってきた。
初めて買ったCDは、『Waltz For Debby』:ビル・エヴァンスである。 😎
これビル・エヴァンスを知っている人に話すとオシャレ~と返事が帰ってくる(笑)。
確かこの時はチャールズミンガスも同時に買ったと記憶しているが、
初めて買ったCDは、ビル・エヴァンスと答えるようにしている(爆笑)。
クラシック系の友人は、作曲家志望だったのでもちろんクラシックも多く紹介してくれた。
しかし時代に偏りがあり古典、印象派、近代は聴いたのだがいわゆるロマン派はあまり聴いていない。リストは聴くけど(笑)。
バロックのバッハは、以前から好きだった。
その後聞く音楽は多岐にわたる。
美術浪人時代は、徹夜で模写しながら山下達郎の『メロディーズ』を繰り返し聴いていた。
ニューミュージックと呼ばれるところも割と好みである。大瀧詠一、オフコースや荒井由実、中島みゆきなど。
民謡もいい。伝統のものから異端児と呼ばれる伊藤多喜男も面白い。
ワールドミュージックは、クンビア、フラメンコ、カントリー、ブルーズ、フォルクローレ等々。
変わり種は、清水ミチコ、伊武雅刀、杉ちゃん&鉄平(スギテツ)、斎藤晴彦など(笑)。
余談だが、初めてウォークマンが世に出たとき、使ってみたことがある。
感想は、風の音やイヤホンコードの擦れる音が気になって歩きながらは、パスと思った。
電車ならありだなと。その後、イヤホン漏れの音が社会問題になってくるのだが。
今はコードレスで、密着型イヤホンなので昔よりは音は良いのだろうけど・・・。
高級オーディオは、少しあこがれるが車と同じで上を見たらきりがない。
こんな会話がある。
A君:君はそんなひどい音でよく音楽を聞いているな。
B君:そちらは、音楽よりオーディオが好きなんだね。
また、
夫:君はクラシックが好きという割には、モーツァルトとベートーヴェンの区別もつかないのか。
妻:あなたは音楽より分類が好きなのね。
そう音楽の楽しみ方は人それぞれである。
演歌が好きならそれでいいし、アイドル好きに音楽性がどうのこうの言っても始まらない。
ダンスミュージックは、踊るための音楽。民謡はもともと労働歌の一面もる。
ワクワク、ドキドキと琴線に触れるものとの出会いが楽しみである。
普段は、車の中で聴くのが多いけど、たまにはコンサートにも行きたいものだ。
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