俳句には季語のあることがよく知られています。わずかな文字数により、ズバリ季節を表したり心の動きさえ表現します。しかし、たくさんの季語の中には良く分からないもの、季節が誤解される季語もあります。今日はその例として2~3紹介させていただきます。
1、亀鳴く これは春の季語です。藤原為家の「川越のをちの田中の夕闇に何ぞときけば亀の鳴くなり」という歌が典拠とされています。為永が何かの鳴声を聞き、What?と周囲の者に尋ねたが誰も知らない。心きいた家来が「亀の鳴声で候」と答えたのではないか????どうせ貴族の主人はわからないから雅に答えたのでしょう。
2、焼酎 これは夏の季語です。暑気払いとして使用されたためです。甘酒も同様に夏の季語です。
3、雁風呂 雁が北へ帰る頃、青森県の浜では落ちていた木片を集め風呂を立て浴したと言います。これは秋に雁が海を渡ってくるとき波の上で体を休めるため銜えてきたものだが、浜に落としておき帰りにまた銜えて帰る。ところが残っているのは人に捕らえられたか病死して死んだ雁の物であろう。集めて風呂を立て供養したそうです。故に「雁風呂」は春の季語です。
4、小春日和 よく誤用される季語です。おだやかで春のような日和なので使用する冬の季語です。小六月も同じです。くれぐれも3月頃に使用しないでください。
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