三蹟の一人である小野道風の書です。
自由でしょ〜
平安時代の人なのに激しい性格!(笑)
一説によると、弘法大師、つまり空海の書を批判したとも言われています。
平安時代前期に活躍した空海は三筆の一人、中期に活躍してした小野道風は三蹟の一人で、『義之の再来』などと言われたそうです。
平成の書家が明治の書家を批判しているような感じでしょうかねぇ。
そんなこと、とってもできない、、、
清書したり屏風に書を書いたりすることを仕事としていた小野道風は、とても書技上達に熱心だったそうです。
それんな彼でも、ある日スランプに陥ってしまい、もう書なんてやめてしまおうかと思って池のほとりに佇んでいたときのこと。
柳の木の垂れ下がった枝に飛びつこうとしている蛙を見つけるのです。
どう大きく飛んでも、柳の枝まではかなりの距離があって飛びつくのは全く無理なのですが、カエルは何度もなんども飛んではしくじり、しくじってはまた飛ぶことを繰り返しているのです。
『無駄な努力をするものだ』と思ったその瞬間、風が吹いてきて柳の木はしなり、下がった枝にカエルは飛びついたのです。
つまり、カエルは努力の継続によってチャンスを見逃さず掴むことができたのです。
それを目の当たりに見た小野道風は、再び書の稽古に打ち込んだのだそうです。
逸話ですから。
そんな逸話が戦前は教科書にも載っていたのだそうです。
花札にも傘をさした貴族が柳に飛びつこうとしたいる蛙を見つめている絵柄がありますよね?
ご存知ない?
ご存知ないですよね〜今時、花札なんてやりませんものね〜(笑)
花札のことは忘れても、小野道風のことは忘れないでください!