ビギナーや子供は筆伸ばす下の方で持つ傾向が強いようです。
これはきっと硬筆の癖がついているからでしょうね。
あまりにも筆管の下の方を持つあまり、墨で指先が真っ黒にやってしまう子供もたくさんいます。
和翠塾で使っているビギナー向けの筆は、リーズナブルなのに書きやすくて長持ち!
しかも真ん中より少し下のところに、持つ場所の目安となるギザギザが彫られています。
あまりにも下を持ちすぎている子供には、まずはそこを持って書くように指導しています。
慣れてくると、筆管の上部を持って筆の重さを使って振り子運動で書くこともできるようになります。
それは上達していけば身について行きますから、ゆっくりと身につけて行きましょうね。
和翠塾では、筆の持ち方は人差し指と中指を表がわから、裏側から親指で筆管を持つ双鉤法を勧めています。
楷書、行書、草書、篆書、隷書などの多くの書体を書く時に使える、オールマイティな筆の持ち方だと考えるからです。
筆を常に立てて、線の中心に筆先を通すことを実践すれば、起筆と終筆の形は自然と出来上がるものです。
筆を立てて書く事が身につけば、筆を寝かせたり、ねぶらせたりして書く事なども自由自在にできるようになります。
正しい書法を身につける事は、身体を『自由自在』にするだけではなく、心を『自由自在』に開放する事につながるのです。
心が開放されなければ、創造的な書なんて書けませんからね。
今日は土曜日。
私担当のお稽古日です。
お待ちいたしております。