オークションで安い印泥を二つ買いました。
これは二つ目の印泥
長期売れ残り商品のようで、箱が若干日焼けしていました。
箱を開けると
厳かな佇まい(笑)
ヘラが汚れているのは、練ったあと撮影したからです。
器が陶器なのは、乾燥を防ぐ為です。
箱に入れておく必要はありませんが、ヘラがしまえるので私は箱に入れています。
移動するとき、箱に入れておくと蓋が外れず便利です。
あまり持ち歩く人はいませんが、今回の購入目的は持ち歩き用なので箱入り物が必須でした。
さて、新品の印泥は平らになっていて、透明のビニールで乾燥を防ぐようカバーされているのですが、ヘラで混ぜ合わせる必要があります。
この個体は長期保存品であるようなので、ひまし油を混ぜて小籠包を作るように(勝手な私のイメージ)、混ぜ合わせて行きます。
私は底についた部分までひっくり返して混ぜ合わせるので、結構時間がかかってしまいます。
しかし、印泥を混ぜる時は何故か無心になれるのでリラックスできます。
ひまし油を混ぜ合わせた印泥はこちら
本当はもっと小籠包のような形に練り上げたいのですが、これ以上高さを出すと蓋にくっついてしまうのです。
新品ならではのあるあるですね。
写真では赤が少し濃い感じですが、本物はもう少し明るい朱です。
私は赤が濃い朱が好みですが、私の作品に押す目的ではないので(笑)今回はこれで十分です。
ついでに和翠塾でいつも使っている印泥も、ひまし油を少し足して混ぜ合わせておきました。
和翠塾でみなさんにお使いいただいている印泥の色は、私の好みの色です。
もうかなり長い事使っている印泥だと思われますが、長年いい色を保ち続けてくれています。
使う事でいい味出し続けてくれる、『本物』だけが持つ味わいなのかもしれませんね。