(2008年5月、提訴時の記者会見)
東部労組HTS支部の組合員6名が2008年5月、阪急トラベルサポートを相手に、「偽装みなし労働」の是非を問うために提起した過去2年分の不払い残業代請求裁判。
その「1・2陣併合訴訟」が来たる8月25日に判決を迎えます。
全部で3本提起している訴訟のうちの一つ(第3陣。国内旅行の添乗が対象)につき、今年5月11日、東京地裁民事11部鈴木拓児裁判官は、「添乗業務に事業場外みなし労働の適用はない」として、阪急トラベルサポートに請求額全額の不払い残業代と、ペナルティとして同額の付加金の支払いを命じるという組合側勝利判決を下しました(会社は不服として控訴)。
また、08年7月に組合側勝利審判が下され、会社がそれにつき異議を申し立てたため本訴に移行した分(労働審判異議訴訟。東京地裁民事36部田中一裁判官)については、今年7月2日、不払い残業代とペナルティとして付加金の支払いを会社に命じながらも「みなし労働」の適用を容認するという不当判決が下されたのは当ブログでお知らせした通りです。
今回判決を迎えるのは、民事19部に係属している分です。
5.11判決は国内旅行のみが対象、7.2判決はツアー2本(約20日)分の不払い残業代を請求したものであるのに対し、この訴訟は過去2年分をフルに請求、そして海外旅行がメインになっています。
そういった意味で、組合側勝利判決が下れば、業界に与える影響は非常に大きいものと思われます。
結果に関しては、当ブログでご報告したいと思います。ぜひご注目ください!
改善点というのは、会社と添乗員とお客様の間に明らかに考え方のギャップがあるということ、それによってクレームが発せられる可能性があるということを意味します。国内添乗はたまにしかしませんので海外添乗について挙げます。
◎募集の段階、最終日程表の段階両方でスポット、スルーのガイドがつくか、それが日本語ガイドか、英語ガイドか、添乗員が案内するか(←もちろんガイドも付かずに添乗員も案内できない場合はその旨理由も記載すること)記載すること。
⇒ 一般的に考えて、自分がお客様の立場であれば、ツアーに参加すれば必ず日本語を話す案内があると思ってしまいます。どんなに安いツアーでも高いツアーでもそうです。いきなりガイドさんはいないと言われてどう思うでしょう。そして添乗員がガイディングをするということの負担を会社とお客様はどのように考えているのでしょうか?一度会社側に説明を求めたいところです。
ロマンチック街道のツアーで体調を崩されたお客様がいました。もちろんノーガイド。病院に連れて行くわけにも行かず、夜中まで我慢し医者を呼びました。万が一日中何かあったら誰の責任でしょうか?ランドにも担当者にも代わりのガイドをつけてくれないか確認しましたが返事はNO。お客様一人で病院に行くか、アシスタントをつけてもお客様負担。激安ツアーで会社のほうも利益がほとんどないのはわかります。ただ添乗員が付いている以上、病気になっても怪我をしても心強いと思ってしまいますよね?
旅行会社によってはスルーガイドをつけたり必ず日本語ガイドをつけています。そういったところが旅行代金の差になってくるのですから、募集の段階でそういった記載がないのは、ある意味詐欺ではないでしょうか?
ホテルや食事内容についてのアンケートは必要だと思いますが、添乗員はやることをやっていれば、満足や不満という評価は必要ないと思います。もちろんあるべき添乗員の態度や姿でない場合には、お客様も後から電話やアンケートのその他の欄に書くことができるでしょう。
最近のツアーに添乗して感じること。
私たちは、純粋にツアーを楽しんでもらうためではなく、後からクレームにならないように防波堤をはることが一番の仕事ということ。観光地の説明はもちろんガイドさんの仕事ですが、添乗員がマイクを持っている間の説明は座席について、シャワーオンリーについてなど、お客様が聴きたくもない説明で終わってしまうことも多いのでは?そしてそういった手配のクレームが添乗員の評価にまで及んでいるということはいかがなものか。
先日アンケートで大変心を痛めている添乗員さんを見ました。普通や不満のコメントが多く、初めてお客様相談室にいくということで、何人もから囲まれて詳しく話を聞かれたり、かなり恐れているように見えました。彼女なりに頑張って仕事していたと思います。ツアーが滞りなく進んだのであれば私なら満足をつけたいと思います。それが旅程管理の添乗員の仕事ですから。