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(写真は昨年の11月10日 旅行綜研本社にて)
旅行綜研・ダイヤモンドシステム・クラブツーリズムで働くみなさんへ
Aさんへ
暑中お見舞い申し上げます。
メール拝見しました。Aさんのメールで、相変わらずの添乗員のひどい実態を知り、本当に胸が痛む思いがします。また、「色々あって結局は良くなったでしょうか。そしてこれから良くなるのでしょうか」とのお気持ちは本当に良くわかります。
昨年、私達があれだけの大きい闘いを通じて、旅行綜研・ダイヤモンドシステム・クラブツーリズムは労働基準監督署・ハローワークやマスコミから大変な糾弾を受け、ついに組合員への相当な残業代を支払わせるなどの<和解協定書>が実現しました。
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/a1c521ae348151357480bb4c17fe2c3e
とりわけ、強調しておきたい事としては三つ (三田・新宿・中央 )の労働基準監督署が「みなし労働時間は認めない」「労働時間管理をせよ」「有休休暇を認めよ」「8時間を超えた労働時間に対しては残業代を支払え」などとの是正勧告を出し、また飯田橋ハローワークも添乗員の雇用保険加入を認め、失業保険金を支給したことです。いずれも添乗員の歴史の中では画期的なことです。
旅行綜研・ダイヤモンドシステム・クラブツーリズムが<和解協定書>の約束を守るのであれば、社内の全添乗員の労働時間・残業代問題・雇用保険・有給休暇・・・・等々すべて解決されていたはずです。
<和解協定書>では、
1、会社(旅行綜研等)は、労働基準監督署や公共職業安定所などの関係機関よりの指導を積極的に受け入れ、今後労働法を遵守し、添乗員ら労働者の労働時間、有給休暇、未払い時間外手当などの解決も含め、労働条件の改善と地位向上に努めるため、旅行会社、行政機関ら関係者及び添乗員などの労働者と真摯に協議を重ね、労働条件の改善に向け努力する。
2,会社は、本件のような労使紛争を招かないよう、日本添乗サービス協会が発表している添乗員らのアンケート結果に対して会社として対応策を練り、これを実行する。また、添乗員らとの話し合いを通じて、労使間の問題を解決する。
3,会社は添乗員らの意見を聞き、就業規則ならびに36協定を作成し、労働基準監督署に提出する。また、雇用契約書などの労働条件も明示する。
4,会社は、未払い残業代の支払いも含めた和解金を支払う。
と約束されています。
ところが、実際は、旅行綜研等の全添乗員の労働条件が改善されたとの報告がこちらに届いていません。
何故こんなひどいことが起きているのでしょうか。それは、組合員の添乗員が退職し、現在、旅行綜研・ダイヤモンドシステム・クラブツーリズムの中に私たちの組合員がいないことが一番の原因です。
会社内に組合員がいないと私たち外の労働組合が会社に要求を出し、話し合いを求めることが労働組合法上やりたくてもできないのです。このままでは、せっかくの<和解協定書>も全て「水泡に帰する」のです。
ひとりでも東部労組組合員がいる場合は、私達東部労組としても団体交渉権が生まれますので堂々と団体交渉の要求ができますし、会社も絶対に私たちとの団体交渉を拒否できません。その話し合いを通じてAさんが指摘されているすべての問題の解決に向けて努力できます。添乗員の社会的地位向上、当面は過酷な労働時間の問題解決に全力をあげなければなりません。こんな長時間労働が許されるわけがないからです。その時、添乗員側の最大の武器は私たちの<和解協定書>です。会社もまさか私たちを目の前にして<和解協定書>を否定することなどできるわけがありません。
そういう意味では日本中の添乗員の中で、実は、旅行綜研・ダイヤモンドシステムの添乗員が最も有利な立場にいるといえます。ただそれには、当事者の添乗員が立ち上がることが最低の条件なのです。
私達は、旅行綜研・ダイヤモンドシステムの添乗員の方々の労働条件を良くしたいと本気で思っています。<和解協定書>が生きている今なら、これほど有利な時はありませんし良くできると信じています。そのためには、なんとしても旅行綜研・ダイヤモンドシステム・クラブツーリズムの添乗員の方々で何人でも可能ですので、東部労組に加入していただき、HTS支部と共に添乗員の社会的地位向上のために頑張って頂きたいと切に願っています。
また、同様に他社の全ての添乗員の方々にも呼びかけます。外からの非難や不満だけでは会社は中々反省しません。どうしても限界があります。やはりその職場の当事者が立ち上がらないと本当の解決にはなりません。
上で述べましたが、ひとりでも東部労組組合員がいる場合は、私達東部労組としての団体交渉権が生まれます。HTS支部に続いて立ち上がろうではありませんか。私たちもできるだけのサポートをします。
ぜひ、友人や同僚の添乗員の方々と相談なさって下さい。
Aさん、いつでもメール下さい。一度お会いしてゆっくりと相談できればと願っています。
猛暑が続きますが、くれぐれもお身体を大切にして下さい。貴女が大好きと言われる添乗のお仕事これからも末永く頑張って頂きますよう心から願っています。
早々
2007年8月11日
労働相談センターHTS支部担当スタッフ
そしてこれから依頼元になる旅行会社にも、残業代を支払わせないといけません。そもそも旅行会社が払う添乗派遣料そのものが、低すぎるからこんなことになったのです。
みんな!立ち上がろう!
せっかく好きな添乗の労働環境なんです。自分たちの手で改善しようではありませんか。いまそのチャンスがやっと訪れたのです。
「Aさん」のメール内容を同じ仲間として知りたいとのお気持ち良くわかります。HTS支部の闘いが始まってから、複数の旅行綜研関係の添乗員や元添乗員の方々からの心温まる激励、かつ深刻な労働相談・感想メールが届いています。その方々、また旅行綜研等の全ての添乗員の方々を「Aさん」と呼びかけさせて頂きました。
コメントと異なりメール内容そのものは個人情報ですから詳しくは言えませんが、共通していることは、長時間労働・残業代・車内販売・社会保険・どうしたら改善できるか・立ち上がりたいが躊躇もするし、
また何故仲間は立ち上がらないのかなどの葛藤・・・
等々このブログで訴えられる全国の添乗員の方々と全く同じ問題意識を持った内容です。
多くのAさんと手を携える日々が必ず実現できると信じています。
ここで各社の対応状況をぜひ公開してください。
みんなに呼び掛けます。
上野駅 (上野公園口バスステーション)アピール行動が予定されています。
どなたでも自由に参加できますので、合流歓迎します。
ココでブログを書いているのもいいですが、やはり行動することは大切だと思いました。
1日は次の日試験があり行けませんが、参加すると心が固まりますよ。是非!
いっそみんな集結してマスコミも呼ぼう。
この状況をなるべく取り上げてもらい、世論に訴えようではないですか。