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(写真は昨年9月1日の「添乗員に人権を」上野駅アピール行動参加者)
全国一般東京東部労組HTS支部は今年の1月25日で結成1周年を迎えました。今までの組合の要求と成果を振り返ってみたいと思います。
<雇用保険加入かちとる>
現在会社は、「登録している添乗員について、加入資格の有無をハローワークが検証している」としています。
添乗員の雇用保険加入については、組合が当初から要求していたものでした。しかし会社は団体交渉で「ツアーごとの契約なので継続雇用ではない。従って、雇用保険未加入でも問題ないし、今後も加入させるつもりはない」と回答していました。
これに対し組合は昨年7月、ハローワークに「資格確認請求」を行い、これに基づきハローワークは組合員の雇用保険加入資格を認定したのです。
会社の現在の対応をみると、会社があたかも自発的に、恩恵的に動いているように見えます。しかし、経過をみれば、組合の要求、ハローワークへの確認請求の結果、会社が「動かざるを得なかった」ことは明らかです。最低限のセーフティネットである雇用保険の加入について、会社はハローワークより指導があるまで拒否していたわけですから。
<社会保険加入手続き始まる>
組合は年末の団体交渉で社会保険加入希望者のリストを提示し、早急に加入させるよう要求しています。
会社はこれを受け、手続きを開始すると回答しました。これについても組合の要求が会社を動かしたのです。
しかし会社は、組合員以外の添乗員については独自の基準を設ける、としました。「年間180日の勤務」という条件です。
社会保険の加入基準については、会社独自で定めていい性質のものではありません。老後の保障など、人生にかかわる重大なことを会社が決めていいのでしょうか。それは「NO」です。
添乗員のみなさん!
会社が社会保険加入に条件を設けることに「NO」の声を上げましょう!
組合に入って社会保険即時加入を実現させましょう!
<年次有給休暇>
有給休暇についても、組合は当初より要求していました。しかし、会社の対応は雇用保険と同じく「派遣添乗員の働き方はツアーごとの契約であり、継続雇用ではない。従って有給休暇も発生しない」というものでした。
これに対し、組合は労基署に申告。労基署は昨年10月1日の是正勧告指導において、「有給休暇は発生する」としたのです。会社はついに就業規則の中で有給休暇を認めました。派遣添乗員の有給休暇取得をかちとったことは組合の要求に基づく成果です。
しかし会社は有給休暇に関する法的な解釈をねじまげ、派遣添乗員が有給休暇をとれないようなやり方を押しつけようとしているのはみなさんご存知のとおりです。
しかもその「解釈」はいち弁護士独自の見解だというのです。私たちは派遣添乗員に不利益を強いる弁護士・会社を許しません!法律で定められたとおりの権利として有給休暇を取得させるよう、強く会社に是正を求めていきます。
<事業場外みなし労働>
一方で会社は、「事業場外みなし労働」については、組合の要求・三田労基署の是正勧告指導にもかかわらず、かたくなに撤廃しようとしていません。それどころか新たな就業規則にぬけぬけと「事業場外みなし労働」を謳っているのです。
三田労基署がみなし労働についての是正勧告指導を発したのが昨年の10月1日。明確にみなし労働に「NO」を突きつけています。10月以降、HTSの添乗員の働き方は変わったのでしょうか。何も変わっていませんし、むしろ会社から添乗員に要求される業務は増えているのではないでしょうか。それはとりもなおさず、みなし労働が現在も「NO」であるということにほかなりません。
会社は派遣添乗員の過酷な労働を直視し、
ただちに事業場外みなし労働を撤廃するべきです!
添乗員のみなさん!
東部労組に加入して添乗員の力をもっともっと強くしましょう!
振り返ると業界や添乗員業務に対しての慣例やあきらめを第三者的に見た時いかにおかしな、また間違った解釈のもと従事させられてきたかがよくわかった一年でありました。
どうして好きな仕事を経済的理由で辞めざるを得ないのか
どうしてキャリアがあり会社の為に従事してきた添乗員達が何の保障も得られないのか
どうしてメンタルケアもされずアンケートで苦しめられるのか
どうして本来の業務以外の仕事が増え続けるのか
僕たちは現役の添乗員です。良い環境のもと仕事がしたい、いきいきといることでツアーをよくしたい、自社添乗員として誇りを持っていきたい、、、敵対せず共存したいのです。
これからも処遇改善のため、また向上のためにがんばります。
HTS東京のみなさんもっともっと力をください。
全国の全添乗員のみなさんもっと勇気をください、誰かがではなく自らが立ち上がる勇気を。
本部各支部の皆様、世界中で応援してくれている同業者の皆様、ツアーのお客様、これからもご支援ご指導どうぞよろしくお願い申し上げます。
葛藤や不安、さまざまな出来事に苦労があったことと思います。ですがその成果や進歩はめざましいものでした。みなさまのがんばり、誇り、かならずや報われることでしょう。これからもがんばってください。
朝・・・なし
昼・・・100円のパン
夜・・・スーパーの3割引の弁当
贅沢はできない、この賃金では。
1日800円以上使ったら赤字。
なんて世界だ・・・
この現実でお解かりいただけるように、
一人暮らしは厳しい
結婚して、2人分は養えない
世帯主にはなれない
若い人が夢を諦めてやめていく
いいことは一つもない
この現実を分かってほしい
そして改善してほしい
FJも・・・
こうなったら、行政だけでなくいろいろな所に訴えていこう。
日本テレビのニュースZEROでは、ワーキングプアを積極的に取り上げ、いろいろな厳しい現実を報道してくれている。YTSの系列会社にも関わらず。
みんなの訴えが、絶対に世論につながる。
そう信じて。
これだけではどうにもなりませんよ!
行動に移さないと。
自分は十年前から一人で戦ってきました。
あの日の恨みが忘れられないから・・。
そう行政機関に摘発して。
いくつか改善されました。
組合が出来る前に。
行動、実行あるのみですよ!!
現場で働く私達が人間らしい生活ができる事は、消費者が安全と安心を確保された旅行ができるという事だと思います。
フランス人は期限の制限の無い労働契約を望む人と同様に期限付き、あるいは日本でいうフリーターを積極的に望む人も沢山います。なぜならば、フランスでは、社会人になると同時に社会保険番号を取得し、その番号は生涯継続します。たとえ、1時間限りの仕事でも1時間分の労使の社会保険料支払い義務が有り、有給休暇取得の権利が発生する仕組みになっているからです。
同一職種で継続して働く場合は失業保険事務所に季節労働者登録をして、年に1回1ヶ月間仕事を休み、過去1年分の平均賃金の1ヶ月分の手当てが支給されます。期限無し正社員労働契約とフリーター労働契約の保障の差は、老齢年金受給額で格差が出ます。
このフランスの「1時間の労働でも、労働者は1時間分の有給休暇を含めた社会保障が確保できる」という仕組みは、これからの交渉に参考になるのではないかと思います。
更に仏労働法では「有給休暇の取得は権利であると同時に、雇用主に健康な労働力を提供するための義務である」としています。このブログページで、日本の旅客車運転手の特別な労働時間の規則が無い、従業員代表制度等、日本の労働法は最終的な段階で労働者の保護ができない事を知りました。
フランスでは事業場外、定められた一般従業員の労働時間の範囲外の従業員の労働時間も、雇用主が被雇用者の労働時間の把握管理は義務です。これは労働者の健康間管理の為に必要な事であって、賃金計算の為にだけでは無いからです。
種々の法律の解釈も、フランスでは人権と人道主義が優先されるのに対し、日本では企業利益優先の法律解釈があからさまにまかり通り、しかも日本国内だけではなくフランスで日本の旅行業界に働く私達にまでに適用し、外国人の違法就労、違法ガイディング等々、フランスの法までも踏みにじっている事に、厚労省 国交省 外務省も恥と感じない様子です。この一年間マスコミ報道があれだけ騒いだのですから、関係諸官庁が私達の現状を知らない筈は無く、今でも知らないのは「恥」のようです。
国民は気付かずとも関係所管庁は、まずはツアー費の異常な安さに疑問を抱くというのが正常な行政だと思います。
東部労組の戦いが更に発展し、旅行係り員の人間らしい仕事と生活が保障され、消費者は安全確保ゆとりのツアーで旅を満喫できるよう力を合わせて
君子危うきに近寄らず。触らぬ神に祟りなし。
自分達添乗員も同じです。
アンケートを恐れ自分の得意な場所しか添乗を受けない事にしています。
やはりこういう事は大きな問題です。
アンケートやクレームの対応を必要以上にしすぎる事は自分達でクビを締めているのと同じです。
早く気づいて欲しいですね。
今の世の中、本末転倒の時代です。
この一年で色々と変わりました、本当にすごい事だと思います。雇用保険や社会保険・有給休暇、2年前までは派遣の添乗員で、そんな有り得ない夢のような事と思っていた事が現実化するなんて・・・感動です。これも、勇気のある方々が立ち上がって行動に移して下さったからこそ。
先にコメントされた方のように、多くの添乗員がこの動向に注目し話題に出るようになりました。願うばかりは、その他の派遣会社の方々も(私も他社ですが)もっと沢山一緒に立ち上がり、同様の権利を得ていけるよう協力していけたら大変素晴らしい事だと思います。旅行業界により大きな影響を与えるのではないかと思うのです。
最近のツアー、パンフレット見てびっくりしてしまいます。お客様が旅行慣れをしてきた為か、昔のオーソドックスなツアーに行った事のない街が観光に加わっていたり、飛行機が値上がった為にいかにも疲れる乗り継ぎで機内泊でいったり・・・お客様にとっても果たしてどうなのかと疑ってしまうものもあります。そんな大変でリスクのあるツアーに出て、責任だけ負わされ保障もないなんて、おかしな話だったんです。世間では一般的な当然の権利を私たちは主張しているだけです。添乗員の誇りを栄誉を取り戻し、良い環境の下で仕事が出来るように、まずは自分が出来る事から行っていこうと思います。
はっきり言ったほうがいいのかも。この書類、無理やりハンコ押させたり、サインさせたり、これは脅迫と同じなんですからと。誰もがおかしいと思っていると。有給の基準もおかしい。詐欺に近い。もっと言わせてもらえば、そうした払われない給料ってだれの懐に入っているの?これでは泥棒です。