写真=公判前に裁判所周辺で行ったコナカ支部のビラまきの様子(左端が池島さん)
コナカ「名ばかり店長」裁判・傍聴記
12月4日にあった全国一般東京東部労組コナカ支部による「名ばかり店長」裁判の第1回公判(http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/9906c4c60ecfe7c9f4e293696a26e18e)。その際、私たちNPO法人労働相談センターのボランティアスタッフである大学2年生の池島麻三子さんが裁判の傍聴と、公判前に早朝から横浜地裁周辺で行ったコナカ支部によるビラまきに駆けつけました。その感想が寄せられたので、以下に紹介します。
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初めての裁判傍聴。がっかりである。なんと会社側は誰一人として出廷しなかったのである。会社はいつまで逃げるつもりなのか。それとも二人の話など聞く価値も無いとでもいうのか。「コナカには愛着がある。だからこそコナカにはどうか正しいことをやって再生してほしい」という高橋さんの言葉は会社に届いてはいないのか。こんなにも会社を思ってくれる人を裏切り続けていることに対し会社は何も感じないのか。ただただ理不尽さに怒りがこみ上げるばかりである。
今回会社は出廷しなかったが、店長二人の堂々とした意見陳述は裁判官に重々訴えるものがあったであろう。しかし、会社が不誠実な対応を改め今までの罪を認めない限り、問題の根本は解決しない。たとえ今回の裁判ではコナカが負けたとしても、今後も新たな方法で労働者の搾取を続けるに違いない。コナカには店長たちと本気で向き合って欲しい。もうこれ以上店長たちを裏切らないで欲しい。コナカには自分たちの犯した罪を認め、反省して欲しい。
コナカを徹底的に追及するためにも、店長二人には最後までがんばって欲しい。大きな負担がかかっているとは思うが、「裁判をすっぽかされて逆に勝つまでがんばろうと思えた」「勝つまでがんばりたい」という公判後の言葉のように、勝つまで強い気持ちでがんばって欲しい。私ができることは僅かかもしれないが、とにかく多くの人にコナカの卑劣さを訴え、裁判の傍聴席が満席になるくらいの人を集めることによって、二人を応援していきたい。
今回店長二人にカンパをしてくれた通りすがりの方、ビラを見て裁判傍聴に来てくれた方々、ビラを真剣に読んでくれた通行人の方々、そして二人の陳述を真剣に聞いてくれた裁判官の方々。嬉しいことに、この問題に対する世論の関心は予想以上に高い。私たちはこれらの世論を味方につけ、最後まで店長たちを支えていきたい。
池島麻三子
紳士服のコナカの戦いは歴史的な戦いとして注目しています。ブログでできた労働組合、名ばかり管理職、そして今はゼンセン同盟も登場しました。私たちも学生さんに負けず応援しなくてはと決意しています。
世の中のこと関心はありますが、この方のようには中々行動に移せませんでした。この記事をみて、こんどセンターに連絡しようと思いました。その折はよろしく教えてください。
コナカの組合員の皆さん!
裁判の二人の店長さん!
がんばってください。応援しています。
この手記を読んだ人がどんどん増えてコナカの悪質な実態とそれに対する店長さんたちの闘いをより多くの人(特に学生など若い人に)に知ってもらい共感を呼ぶことを期待しております。
ですが、あつまった僅かな数が大きな力になることを行動で感じていければ素晴らしいと思います。
一緒に頑張りましょう。
コナカの者として、ご支援に感謝します。本当は私たちコナカ社員自身の力で裁判などを応援すべきなのでしょうが、私も地方で力不足で申し訳なく思います。
本当にありがとうございます。
ボランティアでチラシを配ったうえ裁判まで傍聴して頂いた、池島さんやHTS支部の方には特にお世話になりました。
私達のやっている事は、労働者の権利を守る基本的な事なんです。
誰でも保身の為、自分以外の事に係わりたくないのも事実です。
でも、今日本で起きている派遣切りやリストラは、会社任せで働いてきたツケが回ってきたような気がします。
イデオロギーや企業の枠を越えて、皆少しでも生活が良くなる様に頑張って行きましょう。
それが裁判の本当の意味だと思います。
ボーナスの原資は昨年比78.5%の3億6999万7349円です。これにそれぞれの販売段級位の額を合わせたものになるとのことです。原資のみで見れば1人平均約31万円(社員数1189人)です。昨年と比較すると大きく引き下げられています。
会社側は組合に「利益が大きく落ち込んでいるから」「昨今の経済状況の悪化で消費が冷え込んでいるから」などと説明していますが、従業員とその家族はこんなボーナスでは暮らしていけません。
「正社員ワーキングプア」をなくすためにも、従業員が力を合わせて「賃金上げろ」の声を大きくしていかなければなりません。コナカ支部に相談してください。このブログに生活の窮状を寄せてください。
それなのに、社員への一時金回答はこれか。舐められたものだ。