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全国一般東京東部労働組合の記録

映画 「ある子供」

2006年02月01日 17時53分55秒 | Weblog
映画 「ある子供」を先週観ました。
主人公の青年は定職に就こうともせず、その日ぐらしで物乞いやひったくりをしながら生活しています。
子供が生まれてもその生活は変わらず、しまいにはわが子まで売り飛ばそうとします。

一緒に観た友人は、「働くチャンスがあっても自ら放棄している、ただ愚かなだけじゃない」と言って不満気でした。

しかし、まじめに働いても正当な評価を得られない社会は、労働に対する意欲を失わせていきます。
労働することに希望を見出せないのは、個人だけの問題なのでしょうか。

たとえば、最低賃金法で定められた時給で働いても、健康で文化的な生活などできないに等しいと思われます。
サービス残業などによって最賃以下で、酷使されている人だっています。

貧しいからといって犯罪を犯していい事にはなりませんが、政府の役割って何でしょうか?

この映画の監督が「社会の底辺にいる人とむきあうことは、自分の良心とむきあうことだ」というようなことをNHKのインタビューで言っていたのが、胸にささりました。
(コミー)
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4 コメント

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Unknown (映画評論家?)
2006-02-02 00:52:20
すばらしい意見と思います。勇気づけられました。人それぞれ持っているフィルターがちがえば感想も異なるでしょうね。自分が好きな映画の中に似た様なアメリカ映画で天使の眠る町だったか?天使の住む町だったか?ラストシーンはすごく悲観的なのですが、これも心にしみます。この映画も早く観てみたいですね、勉強になります。
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正社員のホームレス (春一番)
2006-02-03 15:36:23
「最低賃金法で定められた時給で働いても、健康で文化的な生活などできないに等しいと思われます。サービス残業などによって最賃以下で、酷使されている人だっています。」



本当にそうですね。

先日も朝日新聞でタクシー運転手が手取りが低すぎて「家賃」を払えないから会社倉庫で寝泊りしているという記事を見ました。



正社員のホームレス化が現実にあることを知り衝撃を受けました。



一方で豪邸紹介などを垂れ流すテレビやそれをボーッと観てる自分自身が嫌になります。





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Unknown (コミー)
2006-02-03 17:04:32
「タクシードライバーは眠れない」というドキュメンタリーを観て、タクシードライバーの方々の惨状に私も驚きました。



規制緩和で利益を上げるほんの一握りの人々がいる一方で、まじめに働いてきた多くの労働者は、規制緩和のいけにえとなりました。



セレブの生活を紹介するといった、品性下劣なテレビ番組にも、観てしまう度に顔面がゆがみます。

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底辺 (やまめ)
2006-02-03 20:45:34
下ずみで苦労している大多数の人がいてそれを一部のお金持ちがその人たちを利用しているのが世の中なのか?そうだとしたら悲しいね。エゴは嫌ですね。話を聞く。相手の立場に立って同苦として、ただひたすら聞いてあげる。結論を急がない。なかなか出来ることではないとおもいます。スタッフのご活躍を応援します。
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