第18戦 10月5日(土)東京・日大講堂 観衆7800人
PWFヘビー級選手権 61分3本勝負
ジャイアント馬場(2-1)アブドーラ・ザ・ブッチャー
①ブッチャー(7分42秒体固め)
ヘッドバット3連発からジャンピング・エルボードロップを決めフォール。
②馬場(4分49秒ドクターストップ)
馬場がブッチャーの頭へチョップ、キックと攻撃を集中するとブッチャーは額から出血。続けて出血した箇所めがけて蹴り上げ攻撃。ここでレフリーが試合をストップしてドクターを呼び傷口を確認させようとするが、ブッチャーはそれを拒否して馬場へ突進。馬場も傷口への攻撃をやめずさらに出血量が増えてきた為、再度レフリーが試合を止めてドクターに傷口を確認させ、これ以上戦うのは危険として試合をストップ。
③馬場(ブッチャー試合放棄)
試合をストップされたブッチャーはこれに納得せず馬場に向かい乱闘となるが、外人レスラー・若手レスラー達に押さえられて控室へ。
※馬場がタイトル19度目の防衛に成功。
馬場のコメント
「どうも納得がいかない。まだブッチャーは戦える状態だった。ファンだって納得しない。2本目に入ってブッチャーのスタミナが急激に衰えてきたので、俺としては十分いけると思っていた矢先のドクターストップ。何かスッキリしないよ。」
覆面世界一決定十番勝負・第3戦 61分3本勝負
ザ・デストロイヤー(2-1)ジ・アベンジャー
①デストロイヤー(9分15秒回転エビ固め)
アベンジャーがデストロイヤーを場外に落とし、エプロンに上がってきたところへタックル。続けてもう一発タックルにきたところで、デストロイヤーはトップロープ越しにアベンジャーへ飛びつき、回転エビ固めを決めフォール。
②アベンジャー(2分44秒体固め)
アベンジャーは4の字固めにきたデストロイヤーをパンチで倒し、右手の前腕に巻いているカバーに凶器を仕込んで殴りつけた後、ブレーンバスターを決めフォール。
③デストロイヤー(7分14秒4の字固め)
デストロイヤーは倒れたアベンジャーの左足へダブル・ニードロップ。右足へのレッグブリーから4の字固め。これをアベンジャーが約1分耐えたものの遂にギブアップ。
※デストロイヤー覆面世界一決定十番勝負3戦3勝。
デストロイヤーのコメント
「アベンジャーのベアハッグやバックドロップが効いた。危ないと思ったことも何度かあったが、とにかく勝ててうれしい。」
タッグマッチ45分1本勝負
鶴田&高千穂(1-0)シェリー&デビル
①高千穂(15分27秒首固め)シェリー
30分1本勝負
グレート小鹿(7分32秒コブラツイスト)ジョン・ダ・シルバ
サンダー杉山(8分38秒逆エビ固め)オットー・マンハイム
タッグマッチ20分1本勝負
駒&鈴木(1-0)肥後&羽田
①鈴木(11分13秒コブラツイスト)羽田
15分1本勝負
伊藤正男(8分13秒体固め)大仁田厚
(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録
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第19戦 10月6日(日)栃木・都賀町公民館横広場 観衆9000人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&鶴田(2-0)ブッチャー&アベンジャー
①日本組(9分34秒反則勝ち)外人組
②馬場(7分15秒体固め)アベンジャー
30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(13分17秒4の字固め)ジョン・ダ・シルバ
グレート小鹿(13分36秒背骨折り)ブルー・デビル
高千穂明久(11分35秒体固め)オットー・マンハイム
バトルロイヤル(10人参加)
決勝、伊藤正男(10分20秒逆エビ固め)羽田光男
タッグマッチ20分1本勝負
駒&ヒライ(1-0)肥後&桜田
①ヒライ(15分44秒首固め)桜田
20分1本勝負
羽田光男(11分17秒逆エビ固め)伊藤正男
15分1本勝負
大仁田厚(14分10秒逆さ押さえ込み)淵正信
(試合開始18時30分)
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第20戦 10月7日(月)群馬・高崎市体育館 観衆3200人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&小鹿(2-1)ブッチャー&マンハイム
①馬場(7分26秒片エビ固め)マンハイム
②ブッチャー(4分37秒体固め)小鹿
③小鹿(5分10秒逆エビ固め)マンハイム
30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(17分42秒4の字固め)ブルー・デビル
ジャンボ鶴田(9分49秒片エビ固め)レン・シェリー
ジ・アベンジャー(9分5秒リングアウト)サンダー杉山
高千穂明久(10分1秒エビ固め)ジョン・ダ・シルバ
タッグマッチ20分1本勝負
駒&鈴木(1-0)肥後&伊藤
①鈴木(16分48秒体固め)伊藤
20分1本勝負
ミツ・ヒライ(13分14秒体固め)桜田一男
15分1本勝負
羽田光男(10分19秒逆エビ固め)大仁田厚
(試合開始18時30分)
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第21戦 10月8日(火)千葉公園体育館 観衆3700人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&鶴田(2-1)ブッチャー&アベンジャー
①日本組(6分24秒反則勝ち)外人組
②アベンジャー(3分45秒体固め)鶴田
③鶴田(4分17秒回転エビ固め)アベンジャー
30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(17分39秒4の字固め)レン・シェリー
グレート小鹿(15分35秒腕固め)オットー・マンハイム
サンダー杉山(10分20秒体固め)ジョン・ダ・シルバ
高千穂明久(11分40秒エビ固め)ブルー・デビル
タッグマッチ20分1本勝負
駒&鈴木(1-0)肥後&桜田
①鈴木(12分50秒コブラツイスト)桜田
20分1本勝負
ミツ・ヒライ(11分5秒首固め)羽田光男
15分1本勝負
伊藤正男(10分3秒体固め)大仁田厚
(試合開始18時30分)
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第22戦(最終戦) 10月10日(木・祝)大阪・万博記念公園お祭広場 観衆12500人
USヘビー級選手権 61分3本勝負
ザ・デストロイヤー(2-1)アブドーラ・ザ・ブッチャー
①ブッチャー(2分33秒体固め)
タックル2連発からクロスチョップを決めフォール。
②デストロイヤー(4分35秒体固め)
パンチの連打でブッチャーを倒したデストロイヤーは、ダブル・ニードロップからブッチャーが立ち上がったところへロープの反動をつけたフライング・ボディシザースドロップを決めフォール。
③デストロイヤー(5分49秒反則勝ち)
デストロイヤーが4の字固め仕掛けるが、ブッチャーがパンチで防ぐと倒れるデストロイヤーとレフリーが激突しレフリーがダウン。その間に棒状の凶器を取り出したブッチャーがデストロイヤーを攻撃。起き上がったレフリーが制止するも、ブッチャーはレフリーを跳ね飛ばし凶器攻撃を続けた為反則負け。
※デストロイヤーがタイトル防衛に成功。
デストロイヤーのコメント
「ゴング前にいきなりビールビンの破片で右目の上をやられたのがこたえた。何とか奴の足を4の字固めで叩き折ってやろうと思ったが失敗してしまった。今度やったら必ず4の字をかけてみせるよ。」
ブッチャーのコメント
「ヤツは馬場戦で痛めた左目ばかり狙ってパンチを出してきた。まったく汚いヤツだ。タイトルなんてどうでもいい。とにかくオレとヤツの戦いは、こんな事では終わらないぞ。今度はデストロイヤー一本に的を絞ってくる。」
タッグマッチ45分3本勝負
馬場&鶴田(2-0)アベンジャー&デビル
①鶴田(13分40秒回転エビ固め)アベンジャー
②馬場(4分9秒体固め)デビル
30分1本勝負
グレート小鹿(7分23秒コブラツイスト)オットー・マンハイム
高千穂明久(9分55秒逆エビ固め)ジョン・ダ・シルバ
マシオ駒(11分53秒回転エビ固め)レン・シェリー
バトルロイヤル(10人参加)
決勝、肥後宗典(9分54秒体固め)伊藤正男
タッグマッチ20分1本勝負
鈴木&ヒライ(1-0)桜田&羽田
①鈴木(12分50秒コブラツイスト)羽田
20分1本勝負
肥後宗典(9分39秒体固め)伊藤正男
15分1本勝負
大仁田厚(11分57秒逆さ押さえ込み)淵正信
(試合開始14時)「全日本プロレス中継」収録
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大木金太郎・日本プロレスOB
9月10日新日本プロレス・名古屋大会のリング上に大木金太郎が突然現れ馬場、猪木に対し対戦をアピール。近く全日本の会場にも乗り込むと発言していた大木だったが、16日猪木との対戦が決定。
17日東京スポーツのインタビューを受けた馬場は、これまで同様大木との対戦を拒否。
10月10日蔵前国技館で猪木対大木戦が行われ猪木が勝利。負けた大木は「馬場さんにも内容証明付きの挑戦状を送っている。新聞で馬場さんの考えを読んだが、私は直接返事をもらっていない。黙殺は卑怯だ。私は馬場さんが受けるまで、馬場さんへの挑戦を続ける。」と発言。
一方、10月3日全日本プロレス事務所に日本プロレスOB有志(芳の里、九州山、大坪清隆、豊登)から勧告書(ジャイアント馬場は、アントニオ猪木対大木金太郎の勝者へ挑戦しろ。)が届くが、5日両国大会で記者の質問に答えた馬場は、勧告書には従う意思が無い事を表明。
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