3月10日午後1時から東京・千代田区永田町のヒルトンホテルで全日本プロレスと国際プロレスが合同記者会見を行い、3月28日東京・蔵前国技館でジャンボ鶴田・試練の十番勝負第2戦としてジャンボ鶴田対ラッシャー木村戦を行うと発表した。また昨年のオープン選手権大会の馬場対木村戦のいきさつもあり、両団体の対抗戦も行うと発表された。ルール、カードについては近日中に発表予定。
馬場全日社長のコメント
「木村選手が鶴田に勝ったら、私との再戦を考慮してもいい。対抗戦をやろうという以上、うちも全力投球。あらゆる力を集結して国際とぶつかる。」
吉原国際社長のコメント
「木村はうちのエースだし、絶対負けられない。勝つと信じているし、今度は腰の重い馬場君も木村の再戦申し入れを受けざるをえなくなるだろう。」
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3月15日~17日まで国際プロレスとの対抗戦に備える意味も込めて全日本プロレス全選手(ヒライと肥後は所要の為に不参加)が参加して、茨城の筑波大学体育センターでトレーニング・キャンプを行った。
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3月19日午後2時から東京・渋谷区代官山の日本プロレス興業事務所で長谷川淳三日本プロレス代表が記者会見を行い、3月25、26日に韓国で行われる大会をシングルとタッグのアジア選手権復活戦にすると発表した。
アジア選手権問題に関する声明
故力道山先輩以来の伝統を誇る日本プロレスリング興業株式会社は、さる昭和四十七年五月以降、諸般の事情をもって興行活動を停止しておりますが、レスラー契約及びNWA活動はなお継続中であることは皆様すでにご承知のことと思います。
さて、近頃世上においてアジア選手権開催問題がとりざたされるようになりましたが、日本プロレスとしては故力道山先輩の伝統を継ぎ、確固たる地盤とプロレス史上に築き上げた実績に立って、力道山先輩の偉業を記念する由緒あるアジア・シングル選手権、同タッグ選手権の継続及び名称復活をNWA本部に対し要望いたしておりましたるところ、ジャック・アドキッセン会長より、二月二十九日付をもって許可の回答を得ました。
よってアジア・シングル選手権については最終保持者の大木金太郎選手の意思を尊重、また同タッグ選手権については最終保持者チームの意思を尊重して両者に選手権試合開催の許可を与える所存であります。
この日本プロレスの意向は、すでに両選手権試合開催有資格者に伝えてあり、一日も早く全国プロレス・ファンの前にこの由緒あるベルトの復活実現をみたいと念願する次第です。
尚、アジア・シングル選手権及び同タッグ選手権のチャンピオン・ベルトは日本プロレスリング興業株式会社が現在保有し一切の権利を継承していることを表明します。
昭和五十一年三月十八日
日本プロレスリング興業株式会社
代表 長谷川淳三
このアジア選手権復活戦には、全日本プロレスからザ・デストロイヤー、グレート小鹿、大熊元司、桜田一男の4選手の参加が決定。
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3月23日午後2時から東京ヒルトンホテルで全日本プロレスと国際プロレスが合同記者会見を行い、対抗戦の全カードとルールを発表した。
対抗戦のカード
J鶴田・試練の十番勝負第2戦 60分3本勝負
ジャンボ鶴田対ラッシャー木村
タッグマッチ45分1本勝負
小鹿&大熊対草津&井上
30分1本勝負
クツワダ対寺西
肥後対浜口
タッグマッチ30分1本勝負
ヒライ&桜田対田中&大位山
20分1本勝負
園田対稲妻
大仁田対鶴見
伊藤対米村
百田対ヨト
淵対奄美
試合ルール
PWFルールを採用するが、リングアウトのみ20カウントとする。
レフリーは両団体のレフリーを起用。メインエベントのみ芳の里淳三日本プロレス代表が行う。
またメインの鶴田対木村戦の勝者に、東京スポーツ新聞社から賞金一千万円が贈られる。
馬場全日社長のコメント
「各自のランキング通りの組み合わせになっているし、駆け引き無しの好勝負ができるものと思っている。どこまでやるかは選手しだいで、私は選手を信頼している。」
吉原国際社長のコメント
「選手ジャイアント馬場が出場しない全日プロなんて、悪いけどたいした事がないと思う。この組み合わせを見れば、断然うちの方が有利だと思うし、勝ってくれるものと確信しているが、勝負は勝負としてあとくされないものにしたい。」
また先日、日本プロレスが発表したアジア復活戦に対し、吉原国際社長が「国際プロレス無視で話が進んでいる」として、日本プロレスに対して厳重抗議を行った。
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韓国・金一道場、日本プロレス興業共催
「アジア決戦プロレス大会」
韓国・金一道場出場選手
大木金太郎(185cm122kg韓国・ソウル出身)
姜成英(187cm110kg韓国・慶尚南道出身)
呉大均(183cm105kg韓国・全羅北道出身)
洪武雄(178cm105kg韓国・大田出身)
全日本プロレス出場選手
ザ・デストロイヤー
グレート小鹿
大熊元司
桜田一男
(レフリー)ジョー樋口、金震植
(リングアナ)黄誠吉
(立会人)長谷川淳三・日本プロレス代表
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3月25日ソウル市文化体育館 観衆4500人
アジア・ヘビー級選手権 60分3本勝負
大木金太郎(2-1)グレート小鹿
①小鹿(16分10秒片エビ固め)
小鹿は大木をボディスラムで叩きつけ、コーナーポスト最上段からのフライング・ニードロップを決めフォール。
②大木(9分コブラツイスト)
大木は小鹿をロープに振ってボディへヘッドバット。続けて肩車で叩きつけた後コブラツイストを決めタイスコア。
③大木(4分20秒体固め)
場外戦から先にリングに戻った大木がエプロンで小鹿を捕まえ、ヘッドバットからロープ越しのブレーンバスターを決めフォール。
※大木がタイトル防衛に成功。
大木のコメント
「今までチャンスがなかったから防衛戦をやらなかっただけだ。これから俺に挑戦したいと思うレスラーがいれば、いつでも挑戦を受けてやる。」
時間無制限1本勝負
ザ・デストロイヤー(1-0)洪武雄
①デストロイヤー(19分40秒4の字固め)
45分3本勝負
大熊元司(1-1)姜成英
①姜(14分10秒エビ固め)
②大熊(2分40秒体固め)
③(4分30秒両者リングアウト)
30分1本勝負
桜田一男(16分30秒体固め)呉大均
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3月26日ソウル市文化体育館 観衆4500人
インターナショナル・ヘビー級選手権 60分3本勝負
大木金太郎(1-1)ザ・デストロイヤー
①デストロイヤー(12分10秒4の字固め)
②大木(3分5秒回転エビ固め)
大木は、デストロイヤーが回転エビに来たところをさらに反転させエビに決めフォール。
③(15分20秒両者リングアウト)
デストロイヤーがエアプレンスピン。しかし大木がロープを掴んだ為、両者場外転落。そのまま両者大流血の場外戦となりドロー。
※大木がタイトル防衛に成功。
アジア・タッグ王座決定戦 60分3本勝負
小鹿&大熊(2-1)呉大均&洪武雄
①(16分40秒両軍リングアウト)
②大熊(6分10秒体固め)洪
洪が大熊を羽交い絞めしたところへ、呉がドロップキック。しかし大熊にかわされ同士討ち。倒れた洪へ大熊がダイビング・ヘッドバットを決めフォール。
※小鹿、大熊組がタイトルを獲得。
30分1本勝負
姜成英(15分5秒体固め)桜田一男
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馬場全日社長のコメント
「木村選手が鶴田に勝ったら、私との再戦を考慮してもいい。対抗戦をやろうという以上、うちも全力投球。あらゆる力を集結して国際とぶつかる。」
吉原国際社長のコメント
「木村はうちのエースだし、絶対負けられない。勝つと信じているし、今度は腰の重い馬場君も木村の再戦申し入れを受けざるをえなくなるだろう。」
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3月15日~17日まで国際プロレスとの対抗戦に備える意味も込めて全日本プロレス全選手(ヒライと肥後は所要の為に不参加)が参加して、茨城の筑波大学体育センターでトレーニング・キャンプを行った。
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3月19日午後2時から東京・渋谷区代官山の日本プロレス興業事務所で長谷川淳三日本プロレス代表が記者会見を行い、3月25、26日に韓国で行われる大会をシングルとタッグのアジア選手権復活戦にすると発表した。
アジア選手権問題に関する声明
故力道山先輩以来の伝統を誇る日本プロレスリング興業株式会社は、さる昭和四十七年五月以降、諸般の事情をもって興行活動を停止しておりますが、レスラー契約及びNWA活動はなお継続中であることは皆様すでにご承知のことと思います。
さて、近頃世上においてアジア選手権開催問題がとりざたされるようになりましたが、日本プロレスとしては故力道山先輩の伝統を継ぎ、確固たる地盤とプロレス史上に築き上げた実績に立って、力道山先輩の偉業を記念する由緒あるアジア・シングル選手権、同タッグ選手権の継続及び名称復活をNWA本部に対し要望いたしておりましたるところ、ジャック・アドキッセン会長より、二月二十九日付をもって許可の回答を得ました。
よってアジア・シングル選手権については最終保持者の大木金太郎選手の意思を尊重、また同タッグ選手権については最終保持者チームの意思を尊重して両者に選手権試合開催の許可を与える所存であります。
この日本プロレスの意向は、すでに両選手権試合開催有資格者に伝えてあり、一日も早く全国プロレス・ファンの前にこの由緒あるベルトの復活実現をみたいと念願する次第です。
尚、アジア・シングル選手権及び同タッグ選手権のチャンピオン・ベルトは日本プロレスリング興業株式会社が現在保有し一切の権利を継承していることを表明します。
昭和五十一年三月十八日
日本プロレスリング興業株式会社
代表 長谷川淳三
このアジア選手権復活戦には、全日本プロレスからザ・デストロイヤー、グレート小鹿、大熊元司、桜田一男の4選手の参加が決定。
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3月23日午後2時から東京ヒルトンホテルで全日本プロレスと国際プロレスが合同記者会見を行い、対抗戦の全カードとルールを発表した。
対抗戦のカード
J鶴田・試練の十番勝負第2戦 60分3本勝負
ジャンボ鶴田対ラッシャー木村
タッグマッチ45分1本勝負
小鹿&大熊対草津&井上
30分1本勝負
クツワダ対寺西
肥後対浜口
タッグマッチ30分1本勝負
ヒライ&桜田対田中&大位山
20分1本勝負
園田対稲妻
大仁田対鶴見
伊藤対米村
百田対ヨト
淵対奄美
試合ルール
PWFルールを採用するが、リングアウトのみ20カウントとする。
レフリーは両団体のレフリーを起用。メインエベントのみ芳の里淳三日本プロレス代表が行う。
またメインの鶴田対木村戦の勝者に、東京スポーツ新聞社から賞金一千万円が贈られる。
馬場全日社長のコメント
「各自のランキング通りの組み合わせになっているし、駆け引き無しの好勝負ができるものと思っている。どこまでやるかは選手しだいで、私は選手を信頼している。」
吉原国際社長のコメント
「選手ジャイアント馬場が出場しない全日プロなんて、悪いけどたいした事がないと思う。この組み合わせを見れば、断然うちの方が有利だと思うし、勝ってくれるものと確信しているが、勝負は勝負としてあとくされないものにしたい。」
また先日、日本プロレスが発表したアジア復活戦に対し、吉原国際社長が「国際プロレス無視で話が進んでいる」として、日本プロレスに対して厳重抗議を行った。
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韓国・金一道場、日本プロレス興業共催
「アジア決戦プロレス大会」
韓国・金一道場出場選手
大木金太郎(185cm122kg韓国・ソウル出身)
姜成英(187cm110kg韓国・慶尚南道出身)
呉大均(183cm105kg韓国・全羅北道出身)
洪武雄(178cm105kg韓国・大田出身)
全日本プロレス出場選手
ザ・デストロイヤー
グレート小鹿
大熊元司
桜田一男
(レフリー)ジョー樋口、金震植
(リングアナ)黄誠吉
(立会人)長谷川淳三・日本プロレス代表
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3月25日ソウル市文化体育館 観衆4500人
アジア・ヘビー級選手権 60分3本勝負
大木金太郎(2-1)グレート小鹿
①小鹿(16分10秒片エビ固め)
小鹿は大木をボディスラムで叩きつけ、コーナーポスト最上段からのフライング・ニードロップを決めフォール。
②大木(9分コブラツイスト)
大木は小鹿をロープに振ってボディへヘッドバット。続けて肩車で叩きつけた後コブラツイストを決めタイスコア。
③大木(4分20秒体固め)
場外戦から先にリングに戻った大木がエプロンで小鹿を捕まえ、ヘッドバットからロープ越しのブレーンバスターを決めフォール。
※大木がタイトル防衛に成功。
大木のコメント
「今までチャンスがなかったから防衛戦をやらなかっただけだ。これから俺に挑戦したいと思うレスラーがいれば、いつでも挑戦を受けてやる。」
時間無制限1本勝負
ザ・デストロイヤー(1-0)洪武雄
①デストロイヤー(19分40秒4の字固め)
45分3本勝負
大熊元司(1-1)姜成英
①姜(14分10秒エビ固め)
②大熊(2分40秒体固め)
③(4分30秒両者リングアウト)
30分1本勝負
桜田一男(16分30秒体固め)呉大均
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3月26日ソウル市文化体育館 観衆4500人
インターナショナル・ヘビー級選手権 60分3本勝負
大木金太郎(1-1)ザ・デストロイヤー
①デストロイヤー(12分10秒4の字固め)
②大木(3分5秒回転エビ固め)
大木は、デストロイヤーが回転エビに来たところをさらに反転させエビに決めフォール。
③(15分20秒両者リングアウト)
デストロイヤーがエアプレンスピン。しかし大木がロープを掴んだ為、両者場外転落。そのまま両者大流血の場外戦となりドロー。
※大木がタイトル防衛に成功。
アジア・タッグ王座決定戦 60分3本勝負
小鹿&大熊(2-1)呉大均&洪武雄
①(16分40秒両軍リングアウト)
②大熊(6分10秒体固め)洪
洪が大熊を羽交い絞めしたところへ、呉がドロップキック。しかし大熊にかわされ同士討ち。倒れた洪へ大熊がダイビング・ヘッドバットを決めフォール。
※小鹿、大熊組がタイトルを獲得。
30分1本勝負
姜成英(15分5秒体固め)桜田一男
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