黒船出航

スノーボード、登山、バイク、ウェイトトレーニング、格闘技などの活動日記

チビの事件簿(笑)

2018-12-10 15:08:10 | Weblog
先日のチビの話。

夕方から横浜で開催されるレッドブルのクラッシュドアイスを観に行く前に家でゴロゴロしてたら友達と遊びに出かけてた上のチビが昼飯なので一旦帰って来ました。

奥さんに何か話してた会話が隣の部屋で寝てた自分にもたまたま聞こえてきた。

それがこんな会話。

チビ「俺、凄いダサい事しちゃったよ・・」
奥さん「何が?」
チビ「デュエマの一番大切にしてたカード無くしちゃったよ・・」

デュエマってのはデュエルマスターとか言う子供達の中で流行ってるカードゲームの事。
我々世代で言えばビックリマンシールみたいなもんです。

詳しく説明しているチビの話を聞いていると、Y君とY君の家の前でデュエマカードで遊んでて、お昼だから一旦帰ろうとしたらチビが一番大切にしていたレアカードAだけがなくなっていたとの事。

確かにこのカードは自分も覚えていて、これが出た時にチビが興奮して大喜びしてたのを覚えてる。
売ってるカードは袋に5枚くらい入っているんだけど、その袋の表紙に載ってるので何も知らない自分でさえなかなか出ないメインキャラクターなんだなって理解できたので、よく覚えていた。
これもビックリマンで例えるならスーパーゼウスとかスーパーデビルとか表紙に載ってるあんな感じなのかな。

ちょっと違うのかも知れないけど(;´Д`)

そんな大切にしてたカードをなくして帰ってきたチビ。

いつもなら、オモチャやカードとかなくしたり雑に扱うと厳しく叱るのですが今回は話を聞いてると???どうも腑に落ちない点がたくさんある。

まず最初に何で大切にしてたレアカードAだけがなくなるのか。
その一枚だけ出しておいて訳ではなく100枚近くある他のカードと同じ様に置いておいたみたいで、その中の1枚だけが紛失。

風も吹いていなかったし、遊んでいた場所も一箇所。

極めつけは、一緒に遊んでいたY君はそのカードを持ってなくて、チビのそのレアカードをいつも凄く欲しがっていて、何度もチビに欲しいからくれとか他のカードの交換を持ちかけられてた事。

「ふむふむ・・そう言う事か・・・」

「謎は解けた!」

すぐに状況を理解出来たので当然今回はカードをなくしたチビを叱る事はしません。

今回はチビも被害者だと思ったから。

普通だったらこの状況証拠だけで一緒にいた子を疑う事はしないのですが、Y君には以前からこういう事をやりかねないと思わせる伏線が何度かあったから。
以前にうちに遊びに来た時もY君とチビが同じオモチャを持ってたんだけど、Y君のオモチャは壊れているみたいでチビに一言「僕のこのオモチャは壊れてるからチビ君のと交換してよ」と言って当たり前の顔でチビに交換を迫っていたそうです。
それをみてた妻がY君に「そんな事はおかしい」と言って「交換は出来ない」と言い聞かせたみたいです。
おそらくチビだけなら交換させられていたと思う。
とにかく自分勝手でわがままな子だな、という印象が強い。

だけどチビにはストレートにY君に盗られたんじゃない?とも言えず、「Y君のカードに混ざっちゃったんじゃない?よく調べた??」と聞くと、チビは「そんな事は絶対にないよ!Y君も何度も自分のカード入れ探してくれてたし!」「風で飛んだとか、知らない人が持って行っちゃったのかも知れない!」と微塵もY君を疑う事無く庇ってました。

う~ん・・・

チビがY君のを調べたならまだしも、Y君が何度も自分で調べても・・ねぇ・・

自分が2年生の時にこんな事が起これば「こいつしかいねぇ!」と100%Y君を疑ってY君のポケットから靴の中まで調べあげてやるんだけど・・・
チビのお人好しぶりに、俺と違っていい子に育ってくれたなと思うと同時に今後もこういうズルい子の餌食にされそうで不安にもなりました。

自分がこの歳の頃はみんな貧乏人が多かったので、感の鋭いガキばかりだったから貴重なシールなんかはみんながみんな目を光らせて管理してて、こう言う事も滅多に起こらなかったね。
そもそも、親友のカード盗んだりする様な奴も周りにいなかったし。

奥さんには「間違いないY君だな」と。

自分は他所の家のひねたガキを信じるほど優しくないので、「間違いなくあのクソガキだな!」「うちのチビの大切にしてるカード盗りやがって!」と100%Y君が盗った証拠はないけど、人生経験からこう言う時の俺の感は100%当たるんだ!と言う事でY君が犯人と決定しました。

こんな状況でもチビの友達のY君を信じよう!なんてめでたい人間じゃないし。

チビが言うにはY君が「チビ君がカードを大切にしないからきっと神様が怒って消しちゃったんだよ」って言ったらしくて、その白々しさに更に腹たって・・ヽ(`Д´)ノ

でもチビはY君が「この後も一応探しておいてあげる」と言ってくれてたとY君に感謝さえしてるし・・(´Д`;)

まぁ、まだチビは盗られた側で良かったと。

逆にY君の様になってたらと思うとゾッとします。


一連の出来事を書いて、ここまで読んだ人は「これだけではY君が盗ったと決め付けるのは早いのでは??」と考える頭がおめでたさんもいると思います。

自分はさっも言いましたが他人の話でもこの時点で盗ったのはY君しかいねぇだろ!って思いますけど、そうじゃない人もいるのは重々承知。

まぁ、続きがあるからここまでこの内容でこの文章も書けてるだけどね。

チビはお昼ご飯食べて午後も懲りずに大切な親友と信じて止まないY君の家に遊びに行きました。ひょっとしたら大切なカードが見つかっているかも知れないとの淡い期待も口にして。

自分は横浜に行く為、奥さんが駅まで送ってくれました。
駅までの車中、さっきまでチビの前で言えなった事を色々とはなしてて、自分は「間違いなくY君は数日中にでもレアカードAが当たったとか言って持ってるぜ」「あーゆータイプのガキは手に入れて(チビから盗んでね)嬉しさのあまり隠し通すのは出来ないはずだから」「盗んだもんでも自慢しちゃうんだよ。もしそうなら100%黒だろ!」って。

そして横浜でクラッシュドアイス見て帰宅。

家に帰るとチビがまだ起きていたので「レアカード見つかったの?」って聞いたら「ううん、なかったよ。」と。
「そうか・・残念だったな」

そして何気なく「Y君は来週辺りあのレアカードA当てて持ってるかもな」って言ったら、チビが一言。

チビ「なんでY君がレアカードA手に入れたの知ってるの??」と

俺「!!」

俺「何それ??どういう事」

聞くと

チビ「あの後、俺が帰ってからY君が自分の家にある宝の箱を開けたらなんと、宝箱の下の方からレアカードAが出てきんだって」

俺「!!そ、それってお前のカードじゃないの?」

チビが興奮気味に

チビ「違うんだよ、そのカードにはY君の名前が書いてあるから俺のじゃないんだよ!本当にY君のだよ!」

俺「だってそもそもY君はそのカード持ってないんだろ?だからお前のカード欲しがってたんだろ?」

チビ「うん、持ってなかったよ。だけど何故か宝の箱からY君の名前が書いてあるレアカードAが出てきたんだって!」

チビ「見せてもらったら確かにY君の名前が書いてあってさ~」

おい、チビお前・・・
大丈夫か??
それお前のカードに自分の名前書いただけだから・・・
持ってないはずのカードはいきなり宝箱に現れないから・・・
何故分からん??

チビ「俺の持ってたカードと偶然にも同じ場所が折れててさっ」

チビ「不思議な事もあるもんだよね~!」

最後までニコニコして信じてる。

もう一度!おい、チビ大丈夫か?お前?

お前それギャグか??

チビは目の前で起きた奇跡に興奮して、完全にY君のカードだと信じきっている様子。

1%も疑っていない。

Y君への怒りより逆にうちのチビに不安になり・・・

この先大丈夫かしら??

自分が本気でこの事態に震えていると、奥さんが「子供のうちはそんなもんだから大丈夫」と。

むしろ俺みたく子供の頃から人を疑ってばかりのやさぐれた心の方がおかしいと(笑)

だけど、ここまであからさまにタネの見えた手品に騙されて感動してるってどうなのよ!?

お人好しにも程がある。

まぁ、今は奥さんの言葉を信じて子供の世界には口出さずに見守っていこうと思ってます。

だけど、そんな事があっても友達を疑う事無く信じてるチビで良かったとも思ってる。

損はするけど、そう言う奴は嫌いじゃない。

俺が子供の頃なら友達になりたいタイプだわ(笑)

うちのチビはよく友達に命令されたり、結構いたずらされたりとイジられ側にいるみたいだけど、いつも男の子、女の子分け隔てなく友達は周りにいるみたいなのでそれはそれで良しと思ってる。

友達の物盗ったりわがままな奴は必ず友達の中で浮いた存在になるのは時間の問題。

まぁ、本当にずる賢い奴はそんな中でも舌を出しながら罪を他人のせいにして上手く溶け込んでしまう奴もいるんだけど。

そういう腐れもさんざん見てきた。

そんな腐れになるより、損しても人に優しい人になって欲しい。

俺は腐れ野郎にはならない様に気をつけてきたつもりだけど、人に優しくはしてこなかったから。

そんなチビの優しい気持ちに免じて翌日カード専門店に行き、なくしたカードと同じカードを買ってあげました。(専門店は高いけど中古でレアカードが単品で売ってるので)

最初はチビは自分のお小遣いで買うつもりでお店にきたんだけど、やっぱりレアカードは高くていざ買うとなると躊躇してたので、「今回は特別にととが買ってあげるよ」と。(最初から買ってあげるつもりでしたけどね、チビの心意気が見たくて(笑))

照れくさそうに「ととありがと!」って言って嬉しそうでしたね(´∀`*)

今回の件でY君に対する怒りみたいなのはないです。
まだ、2年生の子供だしね。
子供の世界だし。

ただ、Y君の親がかわいそうだと思った。

Y君の親は常識のある方でしっかりとした子育てをしてる人。
チビもよくお世話になっている。
おそらく今回の件を一部始終話せば、自分の子(Y君)がどんな事をしたのか理解して正確に判断すると思う。
そしてそれを正しく直そうと真剣に取り組む人だと容易に想像出来る。

だけど、今回の件を知らない。

知らないのが一番怖い。

自分の子供の歪んだ部分を正せないんだから。

もし、これが逆の立場だったら、チビが知らない所で友達の物を盗って家でのうのうと遊んでいると思うと本気でぞっとする。

子供のカードなんて何を持っているかなんて一切知らないから何を持ってても不思議じゃない。

だから普段からカードの交換やあげたりもらったりは極力するなと言ってある。

だけど、子供の頃のこのカード交換などが凄く大切なのも知ってるし・・・

ダブってる自分の不要のカードや自分の欲しいカードと相手の欲しがってるカードなどを交渉して交渉成立させて、交換。
今後の人生でも必要となる交渉術の基礎を学ぶ。

これ重要。

だから完全には交換禁止にはできない。

だからなるべく子供の持ってる物も把握するのも親としての勤めなのかも知れない。

普段見慣れない物があれば入手経路をしっかりと聞いておく事。

自分はほとんどのカードが見た事ないので抜き取りで適当にこれどうしたの?って聞いてみたりしてる。
ほとんどが自分たちが買ってあげたカードなんだけど、たまに交換して手に入れたってカードにも出くわす。
そう言う時は、誰とどのカードと交換したのか詳しく聞き出す。
まぁ、聞いても相手にあげたカードなんか知らないんだけどね(笑)
だけど、親が自分のカードにも目を光らせていると知らせるのが目的なのでOK.

そうすれば大事にもするでしょ。

「カードは折れちゃうと駄目なんだよ!」

と言いながら大事なカードだと布団にまで入れて一緒に寝るんだけど、そのせいで折れ目が入ってるのに気がつかないでるチビ。

先日折れ目が入る原因を教えてあげてもそれでも最初は大事そうに布団の中まで持っていく。

もう一度言ってあげると、「そうだった!」とカードケースに戻す(笑)

大事なカード盗られてもニコニコしてるし、布団で一緒に寝てるし、まだまだかわいいチビ。

また盗られてもいい。

友達を信じているなら、また買ってやるから。


そんな事があった我が家の週末なのでした・・・チャン♫チャン♫

コメント (2)
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