るるの日記

なんでも書きます

水戸学名分論・名分の力の方向は上から下・秩序の力の方向は循環し身分を無にする

2021-04-08 09:37:39 | 日記
■名分の力の方向は上から底辺へ貫徹し一個の国家共同体を構成する

■秩序の力の方向は上下に永遠無限に循環して、上下君臣~貴賤の関係を貫き、上下関係を無にして共同体を一個の人格として実在させる

下からの忠の積み上げが頂点へ上昇し、頂点は最下層に至るまでピラミッド型の身分秩序を統括する
この頂点に天皇を戴くのが国体論

■なぜ天皇が頂点なのか
なぜなら、天皇は祭祀により上天を敬い、祖先に仕える。皇統一姓、これを無窮に伝え、君臣たるもの崇拝して天皇に仕えてきたのだから

「幕府皇室を尊べば
諸侯、幕府を尊び
諸侯、幕府を崇べば
太夫、諸侯を敬す
それにしかる後に上下相保ち
万邦協和す(なごやかになる)」

万邦協和の根源が天皇にある
かつ底辺大衆にある



水戸学名分論を学ぶ・天人一体の天皇が頂点にある

2021-04-08 09:08:45 | 日記
■藤田幽谷の正名論より
「天下国家において、名分を正すことほど大切なことはない。。
天地ありて、しかる後に君臣あり。君臣ありて、しかる後に上下あり。上下ありて、しかる後に礼義おくところあり。いやしくも君臣の名、正しからずして、上下の分、厳ならざれば、すなわち尊卑は位を易え、貴賤は所を失い、強は弱を凌ぎ、衆は寡を謀して、滅びること日なけん」

■「上下の分をわきまえること」、封建身分制の論理以外何物でもない。秩序の頂点に天皇を据えている。下方に向けては貴賤

少数支配者と大衆の関係は、上から社会全体を包括して、これをを一個の人格として構成し、下剋上の叛乱をなしにする

そうでなければ、上下の名分だけなら道義は階層ごとにバラバラになり、全体の統合を欠くかもしれない
天人一体の天皇が頂点にあることによって名分の力の向きは、上から底辺まで貫徹して一個の国家共同体を構成する
しかし、国家共同体を底辺から支える論理にもなる

悪名高い名分論を学ぶ

2021-04-08 08:14:13 | 日記
会沢正志斎の
もう1つの国体・幕藩体制論を見る
国体とは法秩序の究極の根拠だから
封建的身分秩序からも成り立つ
天皇主義ばかりが国体ではない

封建国家共同体の秩序は、水戸学の名分論で支えられている。(悪名高い名分論だそうだ)
これがまた尊王攘夷思想にもう1つのジレンマをもたらすことになる