■名分の力の方向は上から底辺へ貫徹し一個の国家共同体を構成する
下からの忠の積み上げが頂点へ上昇し、頂点は最下層に至るまでピラミッド型の身分秩序を統括する
この頂点に天皇を戴くのが国体論
■なぜ天皇が頂点なのか
なぜなら、天皇は祭祀により上天を敬い、祖先に仕える。皇統一姓、これを無窮に伝え、君臣たるもの崇拝して天皇に仕えてきたのだから
「幕府皇室を尊べば
諸侯、幕府を尊び
諸侯、幕府を崇べば
太夫、諸侯を敬す
それにしかる後に上下相保ち
万邦協和す(なごやかになる)」
万邦協和の根源が天皇にある
かつ底辺大衆にある