多宝の塔
法華経・見宝塔品にて、多宝塔が虚空に建ち、釈迦・多宝の二仏が宝塔の中に並んで座し、十方の諸仏、大菩薩、二乗、人、天などが集まって虚空会の儀式が説かれています
これは非科学的な書かれ方だが、仏法の奥底からこれを見るならば、きわめて自然な儀式です。これは釈迦の心の世界。観心(自己の内心の本性の観察)の上に展開された虚空会という儀式なのです
釈尊はこの儀式で、己心の一念三千、本仏命をあらわしています
私たちの命には、仏界という清浄な命が眠っています。条件が整えば目覚める可能性を秘めた眠りです
「私たちの人的命は、眠っている仏界を顕すことができる」ということを示したのが宝塔品です