るるの日記

なんでも書きます

仏法研究・祈祷抄・後鳥羽上皇、仏法の正邪強劣を知らなかったため、関東調伏の祈り叶わず流罪になる

2021-07-18 16:29:13 | 日記
■法華経の行者の祈りの叶わぬ事は
あるべからず

法華経の行者を
諸の菩薩
人天
八部等
二聖
二天
十羅刹等千に一も来って
守り給わぬ事侍らば
上は釈迦諸仏をあなづり奉り
下は九界をたぼらかす
失あり

行者は
不実なりとも
智慧愚かなりとも
身は不浄なりとも
戒徳は備えずとも
南無妙法蓮華経と申さば
必ず守護し給うべし
行者を嫌い給わば
誓を破り給いなん

とくとく利生(利益)を授け給えと強盛に申すならば、いかでか祈り叶わざるべき

■問い
上に書かせ給う道理・文証を拝見するに、法華経を信ずる人、現世の祈り後生の善処は疑いなかるべし

★しかりといえども此の二十四年が間
天台・真言等の名匠、大事の祈りをなすに、はかばかしくいみじき祈り有りとも見えず
経文のそらごとなるか
行者の行いの愚かなるか
時機のかなわざるかと
疑われて後生もいかんとおもう

それはさておき
★御房(日蓮)は山僧(比叡山僧)の御弟子とうけ給わる
父の罪は子にかかり
師の罪は弟子にかかる
とうけ給わる

★比叡山の僧徒
園城寺の
山門の堂塔
仏像、経巻
数千万を焼き払わせ給うが
殊に恐ろしく世間の人騒ぎ
うとみあえるはいかに

但し不審なことは
かかる悪僧どもなれば
三宝の御意にもかなわず
天地にも受けられ給わずして
祈りは叶わざるやらんとおもえ候
は如何に

■答う
日本国においては此の事大切なり
これを知らざる故に多くの人
口に罪業をつくる

まず山門始りし事は
此の国に仏法渡って二百余年
伝教大師立て始め給いしなり
当時の京都、天台宗の渡る時を待ち給いし間、都を立て給わず

上宮太子(聖徳太子)の記にいわく
「我が滅後二百余年に
仏法日本に弘まる可し」

伝教大師、延暦年中叡山を立て給う
桓武天皇は平の京都を立て給いき
太子の記文違わざる故なる

されば山門と王家は
松と柏の如し
蘭と芝に似たり
松枯るれば必ず柏枯れ
蘭しぼめば芝しぼむ

王法の栄えは
山のよろこび
王位の衰えは
山の嘆きに見えしに
既に世関東(鎌倉幕府)に移りし事何とか思食しけん
(なぜなのか推量する)

【後鳥羽上皇が鎌倉幕府討伐の兵を挙げた】
承久三年
四月十九日
京夷乱れし時、関東調伏の為
隠岐の法皇の宣旨によって
始めて御修法十五壇の秘法行われた

■修法十五壇の秘法
一字金輪・天台座主慈円僧正
四天王法・成興寺宮僧正
不動明王法・成宝僧正
大威徳法・観厳僧正
転輪聖王法・成賢僧正
十壇大威徳法・覚朝僧正10人
如意輪法・妙高院僧正
毘沙門法・常住院僧正
如法愛染王法・仁和寺
仏眼法・大政僧正
六字法・快雅僧都
愛染王法・観厳僧正
不動法・勧修寺僧正
大威徳法・安芸僧正
金剛童子法・安芸僧正


五月十五日
伊賀太郎判官、京に討たれ
二十一日
大勢の軍兵上ると聞こえしかば

残る所の法
六月八日行い始めらる

五月二十一日
武蔵守殿が海道より上洛
甲斐源氏は山道を上る
式部殿は北陸道を上る

六月五日
大津を堅める手、甲斐源氏に破られる

六月十三日、十四日
宇治橋の合戦
同十四日
京方破られる
十五日
武蔵守殿、六条へ入る

七月十一日
法皇隠岐へ流され給う
中院は阿波の国へ
第三院は佐渡へ
殿上人七人誅殺され
終わる

■かかる大悪法、年を経て
漸漸(徐々に)に関東に落ち下りて
諸堂の別当、伴僧となり
連連(絶えることなく)とこれを行う

本より教法の邪正勝劣をば、しろしめさず、只三法をばあがむべき事とばかり思し召す故に自然として是れを用いきたり

関東の国国のみならず
叡山、東寺、園城寺の座主、別当、皆関東(鎌倉幕府)の御計らいと成りぬる故に、関東かの法の檀那と成り給いぬるなり







仏法研究・祈祷抄・仏を疑う→不思議体観により仏を信じる→仏入滅予告と入滅→悲しみと法華経敵への罵り→仏起きあがるり菩薩は仏前に誓う

2021-07-18 13:30:23 | 日記
♦️仏は魔ではないかと疑う心

釈迦仏、四十余年の間は
提婆達多を罵り
諸の声聞をそしり
菩薩の果分の法門を惜しみ

仏なれども(仏、だけども)
よりよりは(時々は)
天魔破旬ばしの(天魔、悪者が)
我等を悩ますかの疑い
(我等をなやましているのか疑い)
人には言わざれども心の中には思いしなり
此の心は四十余年より法華経の始まで失せず

♦️不思議を体観し
仏を信じる心が生まれた

■しかるを霊山八年の間に
宝塔虚空に現じ
二仏並び
諸仏大地に列り
地涌千界の菩薩虚空に列り給いて
諸仏の果分の功徳を吐き給い
宝蔵を貧人に与うるが如く
諸人この珠を拾うが如く
此の八年の間、珍しく、貴き事
心髄に通る

釈迦如来、宝塔を出でさ給いて
扉を押したて給いしかば
諸仏は国国へ返り給いき
諸菩薩も諸仏に随奉りて返らせ給う

♦️釈迦仏滅予告
■やうやう心ぼそくなりしほどに
「郤後三月当般涅槃」

【きゃくご、さんがつ、とうはんねはん・今後三月を経て涅槃へ入る

と唱えさせ給いし事こそ心ぼそく耳驚かしかり
しかば諸菩薩、二乗、人、天等
ことごとく法華経を聴聞して
仏の恩徳心肝にそみて
身命をも法華経の御ために投げて
仏に見せまいらせんと思いしに
仏の仰せの如くもし涅槃させ給わば
いかにあさましからん(驚くばかり)と胸騒ぎしてありし程に

仏御歳満八十と申せし
二月十五日寅卯の時仏御入滅なるべき由の御音響きたりしこそ

♦️仏入滅の悲しみ
目もくれ
心もきえはてぬれ
一切衆生の宝の橋折れなんとす
一切衆生の眼ぬけなんとす
一切衆生の父母、主君、師匠死なんとす、なんど申す声響きしかば
身の毛のいよいよ立つのみならず
涙を流す
涙を流すのみならず
頭をたたき胸をおさえ
音もおしまず叫び
血の涙
血の汗
大雨よりも繁く降り
大河よりも多く流れたりき

♦️悲しみながらも法華経の敵を罵ると、仏起きあがる
■かかる嘆きの庭にても
法華経の敵をば
舌を切るべき由
座に列なるまじき由
罵り侍りき

迦葉菩薩は
法華経の敵の国には
霜雹(そうばく)となるべしと誓い給いき
その時仏は臥より起きて喜ばせ給いて「善きかな善きかな」と賛め給いき

諸菩薩は仏の御心を推して
法華経の敵をうたんと申さば
しばらくも(仏)生き給いなんと思いて、一人一人誓話せしなり

仏前にして誓いし
法華経の御ためには名をも身命をも惜しまざりけり




仏法研究・祈祷抄・非口所宣 非心所測【成仏は言葉無く、心に計らい無し】

2021-07-18 10:57:36 | 日記
■霊山会上に即身成仏せし竜女は
小乗教には五障の雲厚く
三従の絆強しと嫌われ
四十余年の諸大乗経には捨てられ
女人成仏も許さざりしに
たとえ人間天上の女人なりとも
成仏の道には望みなかりしに
竜畜下賎の身たる女人と生まれ
年さえいまだたけず
わづか八歳になりき

■五障三従
女性の身に備わる宿命

※五障
煩悩
所知を持ち
梵天
帝釈
魔王
輪転聖王

になれない

※三従
家にあっては父に従い
嫁にいっては夫に従い
夫死んだ後は子に従う

■思いもよらず文珠の教化によりて
海中にして、わずかに宝塔品を説かれし時刻に仏になりたりし
有り難き事なり
一代超過の法華経の御力にあらずばいかでか、かくば候べき
されば妙楽は
【行浅功深以顕経力】
とこそ書かせ給え

■竜女は我が仏になれる経なれば
仏のいさめ無くとも、いかでか
法華経の行者を捨てさせ給うべき
されば自賛嘆仏の偈には
「我大乗の教を開いて
苦の衆生を度説せん」
竜女の誓はその所従
「非口所宣非心所測」の
一切の竜畜の誓なり

★自賛嘆仏
自ら仏を賛嘆す
竜女が仏力をたたえ自らの成仏を賛じた

★非口所宣・非心所測
口で言う所にあらず
心で測る所にあらず


■しゃから竜王は竜畜の身なれども
子をおもう志深かりしかば
大海第一の宝、如意宝珠を娘にとらせて、即身成仏の御布施にさせた、此の珠のあたい三千大千世界にかふる珠なり



仏法研究・祈祷抄・36という数は何ですか?教えて頂けませんか?

2021-07-18 09:51:17 | 日記
■仏、法華経を説かせ給いて年数
二千二百余年なり

人間こそ寿(いのち)も短き故に
仏をも見奉り候人も侍らぬ
天上は日数は永く寿も長ければ
しかしながら
仏を拝み法華経を聴聞せる天人
かぎり多くおはするなり

■仏、法華経を説かせ給いて
年数二千二百余年なり

人間の五十年は
四天の一日一夜
一日一夜をはじめとして
三十日はひと月
十二月は一年にして【五百歳】なり

♦️数学の時間
四天の1日は人間の50年
四天の30日は人間の1500年
四天の1年は人間の18000年
四天の1年500歳という数字は何?

とりあえず
人間18000年÷四天1年500歳=36
💖36は何の数字❓️
人間1年は12月で1歳
四天1年は36月で500歳てこと?
12月を1年としてて記してあるから
36月じゃなくて12月なんだよなー

とりあえず
36=人間の3年=四天の5万4千年
5万4千÷36=1500
1500は何の数字かわからんけど
答を3にしたいから
1500÷500=3
3

❤️3は3乗、3諦、3身などの3❗️


逆算してみる

1年(360日、12月)
=500歳
500歳×36㊙️数
=1万8千【四天の1年は人間の1万8000年❗️】

おいといて

500歳×3年
=1500歳(天3年の年齢)
【四天30日は人間の1500年❗️】

1500歳×36(36→㊙️の数→人間の3年→36月?)
=5万4000
【5万4000÷18000←(500歳×36)
=3❗️

結論
理屈はわかりませんが
36という数も3と同じように大事なのかもしれません】



■されば人間の二千二百余年は
四天の四十四日なり
されば日月並びに毘沙門天は
仏におくれ奉りて
四十四日今だ二月たらず
帝釈、梵天は
仏におくれ奉りて
一月一時にも過ぎず
わづかの間にいかでか
仏前の誓い並びに自身成仏の
御経の恩をば忘れて
法華経の行者を捨てさせ給うべき
なんど思いつらぬれば
頼もしきことなり

されば法華経の行者の祈る祈りは
響の音に応ずるが如し
影の体に添えるが如し
澄む水に月映るが如し

■世間の法には
我が思わざる事も
父母、主君、師匠、妻子
愚かなる友なんどの申す事は
恥ある者は意には合わざれども
名利をも失い寿(いのち)ともなる事も侍るぞかし
いかにいわんや我が心から起こりぬる事は、父母、主君、師匠なんどの制止を加うれどもなす事あり




仏法研究・祈祷抄・仏は答えを説く→菩薩は答えではなく成仏に至る道を知りたい→疑いなければ成仏道を知らされずとも答えを聞いて即身成仏する

2021-07-18 06:30:20 | 日記
■一切の菩薩は
始め華厳経より四十四年の間
仏にならんと願い給い
しかどもかなわずして
法華経の方便品の
略開三顕一のとき

★略開三顕一★
りゃっかいさんけんいち
※略・十如是実相
※開三顕一・権(三乗)を開いて、実(一乗)を示した
【三即一・一即三】

■「仏を求むる諸の菩薩八万有り
合掌して敬心をもって
具足の道(成仏する道)を聞かんと欲す」と願いしが
広開三顕一を聞いて
「菩薩この法を聞いて
疑網皆既に断ちぬ」
と説かせ給いぬ

【菩薩は広開三顕一を聞いても疑いを断てないので、仏は成仏する道を説かず】

★広開顕一★
唯一乗の法のみ有り
人生の目的は一仏乗(成仏した自ら)にある

★疑網(ぎもう)★
疑いが網のように存在し、心を束縛し自由になれない

■その後自界他方の菩薩
雲の如く集まり
星の如く列り給いき
これ等の菩薩をくわしく数えば
十方世界の微塵の如し
十方世界の草木の如し
十方世界の星の如し
十方世界の雨の如し
これ等は皆法華経にして
仏にならせ給いて
此の三千大千世界の地上、地下、虚空の中にまします
日、月、星河神、山神等も
皆法華経の諸尊なり