るるの日記

なんでも書きます

仏法研究・撰時抄・日蓮、法華経への疑心暗鬼に陥る、、文章にるるは観じた

2021-07-23 16:36:58 | 日記
■日蓮に怨(あだ)をなすなら
日本国一切衆生兵難にあうべし

法華経を弘むる人は
日本国の一切衆生の父母なり
章安大師いわく
「彼が為に悪を除くは
即ち是れ彼が親なり」
されば日蓮は当帝の父母
念仏者、禅衆、真言師等が師範なり
又君主なり

しかれば
上一人より下万民にいたるまで
怨をなすをば
日月いかでか彼等を照らし給うべき
地神いかでか彼等の足を載せるべき
提婆達多は仏を打ちしかば
大地揺動して火炎いでにき
蒙古の攻めも又かくのごとし
日本国の一切衆生兵難にあうべし
されば日蓮が法華経の行者にて有る無きかはこれにて見るべし


教主釈尊記していわく
「末代悪世に法華経を弘通する者を悪口罵詈等する人は、我を一劫が間怨せん者の罪にも百千万倍過ぎたるべし」
と説かせ給えり

■日蓮を憎み責める人々が、身を裂かれないのは、日蓮が法華経行者でないからか?

今の日本国の国主、万民等
我が意にまかせて父母(日蓮)を
宿世の敵よりもいたく憎み
謀反、殺害の者よりも強く責める
は(なのに)
現身にも大地割れて入り
天雷も身を裂かざるは不審なり

日蓮が法華経行者にてあらざるか
もししからば大きに嘆かし
今生には万人に責められて
片時も安らかず
後生には悪道に堕ちん事をあさましとも申すばかり

又日蓮法華経の行者ならずば
いかなる者が一乗の持者にて
あるべきぞ
法然が「法華経をなげすてよ」
善導が「千中無一」
道綽が「未有一人得者」
と申すが法華経の行者にて候か
又弘法大師のいわく
「法華経を行ずるは戯論なり」
と書かれたるが法華経の行者なるか

■経文の如くならば、日本国で伝教大師と日蓮だけが法華経行者だ

経文には
「能持是経能説此経なんどこそ」
と書かれて候
「能説」と申すは
「於諸経中最在其上」と申して
大日経、華厳経、涅槃経、般若経等に法華経は勝れて候なりと申す者をこそ、経文には法華経の行者と説かれて候
もしこの経文の如くならば
日本国に仏法渡って七百年
伝教大師と日蓮と外は
一人も法華経行者は無きぞかし

■一人二人身を裂かれないのは道理だ、同時にたくさんの人が大難にあうべし

如何に如何にと思うところに
頭破作七分
口則閉塞
なかりけるは道理にて候けるなり
これ等は浅き罰なり
但一人二人等の事なり

日蓮は閻浮提第一の法華経の行者なり
此れを謗り、此れを怨む人は
閻浮提一の大難にあうべし
これは日本国を振り揺るがす正嘉の大地震、一天を罰する文永の大彗星等なり
これ等を見よ

■しかしそんな大難は一度もなし

仏滅後の後、仏法を行ずる者に怨をなすといえども、今の如く大難は一度もなきなり、南無妙法蓮華経と一切衆生にすすめたる人一人もなし
此の徳はだれか一天に眼を合わせ四海に肩を並ぶべきや


仏法研究・撰時抄・今末法は法華経弘める時、法華経を弘めることで難に合う、あなたならどうする?

2021-07-23 15:15:52 | 日記
■今末法は争い起きる時
だからこそ法華経を流布すべし時

今末法に入って二百余歳
闘諍言訟(争い、論争が絶えない)
白法隠没
の時にあたれり
仏語まことならば一閻浮提に
闘諍起こるべき時節なり

大集経の白法隠滅の時に次いで
法華経の大白法を一閻浮提に
広宣流布する時疑うべからざる

■権経も少し真実を記す

大集経は権大乗ぞ
しかし生死を離るる道には
法華経の結縁なき者の為には
未顕真実なれども
六道、四生、三世の事を記しける

■法華経は真実・要

いかにいわんや(いうまでもなく)法華経は釈尊「要当説真実」と名のらせ給い
多宝仏は「真実なり」と判を添え
釈尊重ねて無虚妄の舌を色究竟に付けさせ給いて
「後五百歳に一切の仏法滅せん時
上行菩薩に妙法蓮華経の五字を持たしめて、謗法一閻浮提の白癩病の輩の良薬とせんと梵帝、日月、四天、竜神等に仰せつけられし」金言
此の事は一定なるべし

■法華経真実ならば、万民が妙法蓮華経流布する者に難を与える。だが、難を与えたことで安穏にいられなくなる

此の事一定ならば
闘諍堅固の時、日本国の王臣と
万民等が
仏の使いとして南無妙法蓮華経を流布せんとするを
罵詈し、悪口し、流罪し、打ち、弟子眷属等を種種の難にあわする人人いかでか安穏にては候べき
これをば愚癡の者は呪詛すと
おもひぬべし




仏法研究・撰時抄・伝教大師という人

2021-07-23 13:55:56 | 日記
■伝教大師、六宗・禅宗を学ぶ

最澄、後には伝教大師と号し奉る
始めは
三論
法相
華厳
倶舎
成実
の六宗並びに禅宗等を
行表僧に習学し給う

■伝教大師、経と釈に相違あることを知る

国昌寺、後に比叡山と号す
ここにて
六宗の本経・本論と
宗宗の人師の釈とを引き合わせて
御覧あり

しかば

かの宗宗の人師の釈
経論に相違せる事多き上
僻見(偏った見方)多々にして
信受する人皆悪道に堕ちると
考えさせ給う

其の上

法華経の実義は
宗宗の人人
我も得たり、我も得たりと自賛あり
しかども其の義なし

■伝教大師、六宗七寺を論破

此れを申すなら喧嘩となる
黙して申さずば仏誓に背く
と思い煩わせ給う
しかども
終に仏の戒めを恐れて
桓武天皇に奉じ給う
しかば
帝、此の事を驚き給いて
六宗の碩学に召し会わせ給う

学者等始めは慢幢(傲慢)山の如し
悪心、毒蛇のようなり
しかども終に王の前にして
責め落とされて
六宗・七寺・一同に弟子となる

■天台大師のできなかったことを
伝教大師はやった

天台大師の責め給わざりし
小乗の別受戒を責め落とし
六宗の八大徳に大乗別受戒を授け給う
のみならず
法華経の円頓の別受戒を叡山に建立
しかば延暦円頓の別受戒は
日本第一たる
のみならず
仏の滅後一千八百余年が間
一閻浮提に未だなかりし
霊山の大戒、日本国に始まる

■天台宗と真言宗の論争が実現しなかった故に・・・

この日本国は伝教大師の弟子に
あらざる者は外道なり、悪人なり
しかれども
天台宗と真言宗の勝劣は
伝教大師心中には存知させ給う
けれども
六宗と天台宗との如く
公場にして勝負なかりける
ゆえに
伝教大師已後には
東寺、七寺、園城、諸寺等日本一同
真言宗は天台宗に勝れたりと
万人に至るまで思えり

■天台法華宗の時
天台法華宗は
伝教大師の時にぞ有りける
伝教の時は像法の多像塔寺堅固の時なり、白法隠没の時にはあたらず




仏法研究・撰時抄・像法四百年の時、仏教日本に渡る~像法八百年の時、最澄・空海登場

2021-07-23 12:28:03 | 日記
像法に入って四百余年
百済国より一切経、教主釈尊の木像等日本国に渡る
神武天皇より三十代欽明天皇の御宇なり
欽明天皇の御子用明、用明の太子
上宮王子(聖徳太子)
仏法を弘通し給う
法華経、浄名経、勝まん経を
鎮護国家の法と定めさせ給う

その後三十七代孝徳天皇の御宇に
三論宗、成実宗を
観勒僧正、百済国より渡す

同御代に道昭法師
漢土より法相宗、倶舎宗を渡す

四十四代元正天皇の御宇に
天竺より大日経を渡して有り
しかども弘通せずして
漢土へかえる
此の僧をば善無畏三蔵という

四十五代聖武天皇の御宇に
審祥大徳、新羅国より華厳宗を渡して良弁僧正、聖武天皇に授け奉りて
東大寺の大仏を立てさせ給えり

同代に唐の鑑真和尚
天台宗と律宗を渡す
その中に律宗をば弘通し
小乗の戒場を東大寺に建立す
しかども法華宗の事をば名字をも
申し出せ給わずして入滅しおわんぬ

其の後像法八百年
五十代桓武天皇の御宇に
最澄と空海と申す小僧
出来(しゅったい)せり
最澄後には伝教大師と号し奉る





仏法研究・撰時抄・像法後半五百年に入る二百年前に法華経は法相、華厳、真言に破られる

2021-07-23 10:08:49 | 日記
■玄奘三蔵
月支に入って十九年が間
百三十国の寺塔を見聞し
多くの論師に会い奉りて
八万聖教・十二部経の淵底を
習い極めし

其の中に二宗あり
法相宗、三論宗なり
此の宗の心は

「仏教は機に随うべし
一乗の機のためには
三乗方便、一乗真実なり
いわゆる法華経なり

三乗の機のためには
一乗方便、三乗真実
深密教、勝まん経等なり
天台智者は此の旨をわきまえず

■法蔵法師という者あり
法相宗に天台宗を教わる
前に天台の時責められし華厳経を取り出して一代聖教の中には
華厳経第一
法華経第二
涅槃経第三
と立てけり

善無畏三蔵・金剛智三蔵・不空三蔵

大日経
金剛頂経
蘇悉地経
を持って渡り真言宗を立つ

此の宗、教に二種あり
一には釈迦の顕教・華厳、法華等
二には大日の密教・大日経なり

法華経は顕教の第一なり
此の経は大日の密教に対すれば
極理は少し同じけれども
事相の印契と真言とは見えず
三密相応せざれば不了義経

■已上法相・華厳・真言の三宗
一同に天台法華宗を破れども
天台大師程の智人が
法華宗の中になかりけるかの間
内内はゆわれ無き由は存じけれども
天台の如く公場にして論ぜなければ
人民皆仏法に迷いて
衆生の得道みな止どまりける
【法相・華厳・真言に天台法華宗が破られたのだが、当時天台法華宗に天台程の智人がいなくて、破られるいわれはないと知りながら、天台のように公に論じないから人民は迷う】

此れらは像法の後半五百年の
前二百余年が内なり