るるの日記

なんでも書きます

仏法研究・提婆達多品・毒薬変じて甘露となる

2021-07-08 17:02:43 | 日記
♦️この品では、地獄の提婆達多という悪人と、海中から出た畜生である竜女の成仏を説く

■提婆達多

釈尊の従兄
阿難尊者の兄
始め仏弟子となりながら、ついに釈尊に敵対して、生きながら大地破れて、地獄に落ちた大悪人

提婆達多が生また時、諸天が成長後に三逆罪を犯すことを知って、心に熱脳を生じたので「天熱」と名づけた

釈尊のもとに出家し、学道はおおいに進んだが、心が驕慢で虚栄利欲の俗念強く、深く釈尊を恨むようになり、ついに三逆罪を犯した

★1、釈尊の和合集団を破り、五百の弟子を得た(破和合僧)

★2、釈尊めがけて大石を落としたが、地神がそれを受けとめた。しかしその砕石が釈尊の足指を傷つけた
(出仏身血)

★3、比丘尼がこの出来事を呵責すると、拳で尼を打ち即死させた
(殺阿羅漢)

★悪邪師・富蘭那外道と親しく交わり、善根を断じても恥じ悔いいることはなかった

★阿闍世太子をそそのかし、その父を殺させ釈尊に敵対させた

★毒を指爪につけ、釈尊を傷つけ殺害しようとしたが果たせず、大地が破裂し生きながら地獄に落ちた


■釈尊は過去に阿私仙人に果実を採り、水を汲み、薪を拾い、食を設けて千年間給仕し成仏した。その阿私仙人は、今の提婆達多である

この大権の聖者(偽の聖者)阿私仙人が、業因感果の理(偽の聖者として生きた業を原因として、その結果の筋道)を示すために、自ら五逆の姿を示し、現身で地獄に落ちたが、妙法の功力によって、天王如来の記別を受けた

■竜女
竜の女身
大海の竜王の娘、8歳
この竜女が、文殊菩薩が竜宮城で法華経を説いたのを聞いて菩提心を起こし、次いで霊鷲山で釈尊の説法を聞いて即身成仏の相を示し、女人成仏の証を現した【竜女作仏
これは一切の女人の成仏を顕したもの

仏法研究・見宝塔品・釈尊が説法をしていた時、塔が大地から生え、空に浮かんだ

2021-07-08 15:49:13 | 日記
釈尊が法華経を弘める功徳深重を説いて流通を勧めていた
まさしくその時
七宝の塔が大地から涌出して、虚空に浮かんだ

すると宝塔の中から大音声があって
「みなこれ真実」と称嘆したので、大楽説(だいぎょうせつ)菩薩は
「何の因果によりて、塔が大地から涌出し、音声を発すのか」と三問すれば、釈尊から三答あった

続いて十方に分身を召し
三変土田(国土を浄化し仏国土に変えた)のことがあって

ニ仏並び座し
仏は神通力で人々を虚空に置き
大音声で「付属の時至る、まさに涅槃に入るべし、付属して在る有り」
と、3箇の鳳詔(詔勅)をなした




仏法研究・法師品・如来の室に安住し、後に不懈怠の心をもって、法華経を説くべし

2021-07-08 15:23:25 | 日記
釈尊みずから法華経の弘通・流通を勧められている。法師とは法華経を弘通する大師

そして法師ばかりでなく
「一人のために法華経を説く者は如来の使いなり、如来の使いとして如来の事を行ずるなり」と示している

善男子、善女人が、如来滅後に、衆生のためにこの法華経を説くことを欲せば、まさに説くべし

この善男子、善女人は
如来の室に入り
如来の衣を着
如来の座に坐して
衆生の為に広く法華経を説くべし

如来の室とは、一切衆生の中の大慈悲心
如来の衣とは、柔和忍辱の心
如来の座とは、一切法空これなり
この中に安住して、
しかして後に不懈怠の心をもって
諸の菩薩および衆生の為に広くこの法華経を説くべし

仏法研究・化城喩品・宿世の因縁を説き得道させる

2021-07-08 14:49:32 | 日記
まだ教えを領解しない下根の声聞のために、久遠以来の師弟の宿世の因縁を説いて、ついに得道させる

■まず、三千塵点刧の久遠における大通智勝仏の出世成道を説き、十六人の王子の請いによって【半満権実(小乗、大乗、権、実)の法輪】を転じ、ついに法華経を説いて、【出世の本懐(生まれて来た真の目的)】を遂げて入定(永い瞑想に入る)し、次に十六王子が法華経を覆講し、大衆に結縁するのである

⭐️大通智勝仏
三千塵点刧という遠い昔に、法華経を説いた仏で、転輪聖王の太子として生れた。国王となって十六人の王子をもったが、後に出家をして修行を積んで仏になった。

大通智勝仏は、二万刧の間法華経を説かなかったが、十六王子の請いによって説いた。その時十六王子と少しの声聞は法華経を信受して功徳を得たが、多くの衆生は疑いを起こして信じなかったので、十六王子は諸国へ行って法華経を繰り返し説いて多くの衆生を化導した
これを【大通覆講】
説法を聞いたことを【大通結縁】

★十六王子の十六人目が釈尊の因位(結果として悟りに至るまでの位)である


■次に、この因縁を譬喩として説くために、化城の譬喩を説かれ、ニ乗の涅槃は化城のようなもので真実ではなく、「宝処は近きに在り、この城は実にあらず、我が化作である」と説き
「仏道は長遠なり。久しく勤苦(仏道を熱心に勤め、また苦しみ)を受けて、乃し成ずることを得べし」と説かれた

化城は三乗、宝処は一乗仏の譬えである

仏法研究・薬草喩品・多種多様な雨も、1つの海へ流入する

2021-07-08 13:58:23 | 日記
四大声聞は、【三乗方便一乗真実】を領解したのであるが、教えは本来一相一味であるけれども、衆生の機根に随(したが)って、三乗や五乗の別をなしていることを十分理解していなかった

釈尊は、「一地の所生、一雨の所潤なりといえども、諸の草木、各差別あるが如し」と【三草ニ木の譬え】を説いて、実相一味の法が、機によって三乗五乗と分かれることを示し、四大声聞の領解を成した

五乗七方便は、共に差別の利益をこうむるものであるが、「一地の所生、一雨の所潤」を説いているので、結局は差別の五乗七方便は、ただちに一仏性に開会せられて、無差別の仏海に帰入することを知らせ、すべて仏の善巧方便であることを教えられている

♦️わたしの所に降る法雨、あなたの所に降る法雨【仏の教え】は、それぞれ差別があるようにみえる。法雨による利益にも差別があるようにみえる。それらの法雨は、時と共に流れて川を下り、無差別な仏海へ帰入する。どのような法雨も、1つの仏海へ帰入する